最終更新日:2024/06/12
編集履歴(0)
元となった辞書の項目

seem

動詞

(進行形にできない)(…のように)見える,思われる

このボタンはなに?

疲れているように見える。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: seem

品詞: 動詞 (intransitive verb)

活用形:


  • 原形: seem

  • 三人称単数現在形: seems

  • 過去形・過去分詞形: seemed

  • 現在分詞形: seeming

意味(英語):

“to appear to be or give the impression of being”

意味(日本語):

「~のように見える」「~らしく思われる」という意味です。

例えば「You seem happy.(楽しそうだね)」というように、相手の状態や状況がどう見えるか・どう感じられるかを伝える時に使います。断定ではなく、あくまで外見や印象からそう思われる、というニュアンスの単語です。

CEFRレベル: B1(中級)

日常的な会話でもよく使われる動詞で、英語学習者にとっても馴染みやすいですが、「見たところ」「どうやら~のようだ」という微妙なニュアンスを表現するために、しっかり使いこなせると会話や文章に深みが出ます。

主な派生形としては、


  • seemingly (副詞) 「見た感じでは」

  • seemly (形容詞) 「相応しい、見苦しくない」(やや古風)

  • unseemly (形容詞) 「見苦しい、不作法な」(やや古風)

2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: seem

    接頭語や接尾語は含まれません。

  • 副詞形「seemingly」は、語幹「seem」に接尾語「-ly」がついた形です。

他の単語との関連性(派生語や類縁語など)


  • seemly / unseemly: 形容詞で「見苦しくない / 見苦しい」。現代では比較的フォーマルまたは古風な表現です。

  • seemingly: 副詞で「見た感じでは」「どうやら~のように」

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. seem strange – おかしく思われる

  2. seem likely – ありそうに思われる

  3. seem to understand – 理解しているように見える

  4. seem to be – ~のように見える

  5. doesn’t seem to care – 気にしていないようだ

  6. seem suspicious – 疑わしく思われる

  7. seem fine – 問題なさそうに見える

  8. seem reluctant – 気が進まないように見える

  9. it would seem that~ – ~のように思われる・どうやら~らしい

  10. seem (adj.) (例: seem happy) – (形容詞)のように見える

3. 語源とニュアンス

語源:

中英語(Middle English)の “semen” から来ており、古ノルド語(Old Norse)の “sœma”(「~にふさわしい」という意味)などに由来すると考えられています。時代を経て「~のように見える」という意味に変化・定着しました。

ニュアンス:


  • 「確かに~だ」と断定するのではなく、「~のような印象を受ける」「そう見える/思われる」というニュアンスを表します。

  • 「look」や「appear」と似た意味ですが、「seem」は主観的な印象を表す場合が多いです。

  • 日常会話から書き言葉まで幅広く使われ、文体的にはカジュアル~ややフォーマルまで対応可能です。

4. 文法的な特徴と構文


  1. seem + 形容詞

    例: He seems tired.(彼は疲れているように見える)


    • 主格(he)が “tired” の状態に見えることを表している。


  2. seem + to 不定詞

    例: They seem to enjoy the concert.(彼らはコンサートを楽しんでいるように見える)


    • 「~しているように見える」と動作を伴って表現する時に使われます。


  3. It seems (that) + 文

    例: It seems (that) she has already left.(彼女はもう出発したようだ)


    • 「そうらしい」「どうやら~らしい」という形式主語 “it” を用いた構文。

    • フォーマルな文脈や文章でも一般的に使われます。


※「seem」は自動詞なので、直接目的語をとりませんが、「to be+形容詞/名詞」の形などで状態を補足する役割を持ちます。

5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “You seem a bit tired. Did you sleep well last night?”

    (ちょっと疲れているみたいだけど、昨夜よく寝られた?)


  2. “That restaurant seems crowded. Let’s try somewhere else.”

    (あのレストラン混んでるみたいだね。ほかを探してみよう。)


  3. “He seems really happy with his new bike.”

    (彼、新しい自転車ですごくうれしそうだね。)


ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “It seems we might need to revise our budget for next quarter.”

    (次の四半期の予算を見直す必要がありそうです。)


  2. “The client seems interested in our proposal, but we have to confirm the details.”

    (顧客はうちの提案に興味があるようですが、詳細を確認する必要があります。)


  3. “It seems that the meeting will be postponed to next week.”

    (ミーティングは来週に延期されそうです。)


学術的・フォーマルな文脈での例文(3つ)


  1. “It seems that further research is necessary to verify these findings.”

    (これらの調査結果を検証するには、さらに研究が必要なようです。)


  2. “The data seem to indicate a strong correlation between the two variables.”

    (そのデータは、2つの変数間に強い相関があることを示しているようです。)


  3. “It seems plausible that the phenomenon is influenced by multiple factors.”

    (その現象は複数の要因によって影響を受けている可能性がありそうです。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. appear(~のように見える/思われる)


    • 「seem」より少しフォーマルで客観的な印象を与えることが多い。「事実としてそう見える」というニュアンスが強い。


  2. look(~のように見える)


    • 「パッと見てそう見える」という、より視覚にフォーカスしたニュアンスがあります。カジュアルな場面でよく使われます。


  3. sound((音として)~のように聞こえる)


    • 五感のうち聴覚に基づいて impression を表す場合に使われる。


  4. seem to beseem like


    • 「seem to be」はより文法的にフォーマルな印象があり、「seem like」はもう少しカジュアルで口語的。


反意語

「seem」の直接的な反意語はありませんが、あえて挙げるなら「to be certain(確実である)」「to be obvious(明白である)」など、「見える/思われる」ではなく「はっきり断定できる」意味をもつ表現が対比となります。

7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /siːm/

  • アメリカ英語でもイギリス英語でも基本的に同じ発音です。

  • 強勢(アクセント): 単音節語のため特にアクセントの位置はありません(単語全体に強勢)。

  • よくある間違い: “seem” と “seam (縫い目)” は発音こそ同じですが、スペリングと意味が異なるので注意しましょう。

8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルの混同: “seam” (縫い目) とスペルを混同しないように注意してください。

  2. 主語との一致: 三人称単数現在形は “seems” となる点を忘れがち。

  3. TOEICや英検など試験対策:


    • 「It seems that…」という形で、推量や意見を述べる表現がしばしば登場します。

    • Reading問題などで「文章から何が推測できるか」を問われる設問に絡むことがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 音のイメージ: “seem” と “team” は音が似ていますが、頭文字が違うだけで意味も大きく異なります。

  • 関連ストーリー: 「友達が疲れているみたいだな(He seems tired.)」という状況をイメージすると使い方が覚えやすいです。

  • 勉強テクニック: “It seems that…” の構文は締めくくりに「~のようだね」とまとめを言うときに便利なので、英作文やスピーキング練習でよく使ってみましょう。


以上が “seem” の詳細解説です。断定をしないふんわりしたニュアンスを上手に使いこなすことで、初級から中級以上の英語表現にぐっと深みが出ます。ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
seem
意味(1)

(進行形にできない)(…のように)見える,思われる

意味を覚えるための辞書問題

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★