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rain
解説
1. 基本情報と概要
単語: rain
品詞: 動詞 (※同じスペルで名詞もありますが、ここでは動詞として解説します)
意味
- 英語: “to rain” means that rain (water droplets) is falling from the sky. Usually used impersonally as “It rains.”
- 日本語: 「雨が降る」という意味です。「天気が雨になっている状態を表す動詞」です。
「雨が降る」という自然現象を表すときに使われる、基本的な天気関連の単語です。日常会話では「It’s raining.(雨が降っているよ)」のように使って、天候について伝えます。
活用形
- 原形: rain
- 三人称単数現在形: rains (例: It rains every day.)
- 現在分詞・動名詞: raining (例: It is raining now.)
- 過去形・過去分詞: rained (例: It rained yesterday.)
他の品詞形
- 名詞: rain(例: We had heavy rain this morning.)
- ※派生語として “rainy” (形容詞: 雨の、雨が多い) などがあります。
CEFRレベル
- A2: 初級
(天候の話題は日常生活において頻繁に登場するため、初級レベルから学習される単語です)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「rain」はごく短い単語で、はっきりとした接頭語や接尾語はありません。語幹として “rain” がそのまま存在し、名詞・動詞どちらの用法でも使われます。
派生語・類縁語
- rainy (形容詞): 雨の、雨が降りやすい
- rainbow (名詞): 虹
- rainfall (名詞): 降雨量
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- pour with rain(土砂降りになる)
- rain heavily(激しく雨が降る)
- rain lightly(小雨が降る)
- acid rain(酸性雨)
- rain on someone’s parade(人の楽しみを台無しにする)
- give someone a rain check(後日改めて誘いを受ける/延期する)
- rain down (on)(~に大量に降りかかる)
- cease raining(雨が止む)
- rain or shine(雨でも晴れでも/天気にかかわらず)
- caught in the rain(雨に降られる)
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語の “regnian” や “renian” に由来し、もとは「雨が降る」という意味で使われていました。
- その後、中英語を経由して modern English の “rain” になったとされています。
ニュアンス・使用時の注意
- 天気を表す動詞として最も一般的。多くの場合は it を主語にして使う(一種の「非人称主語」)のが特徴です。
- “rain down on” のように比喩的に使って、「(何かが)大量に降りかかる」と表現することもあります。
- 口語・書き言葉のどちらでも日常的に使われます。比較的カジュアルな場面でよく見られますが、ビジネスメールなどでも天候を説明する際には問題なく使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 非人称動詞としての用法
- 通常、天候を表す「雨が降る」という意味で “It rains.” のように it を主語にします。
- 例: “It’s raining outside.”
- 通常、天候を表す「雨が降る」という意味で “It rains.” のように it を主語にします。
- 他動詞的用法 (比喩的)
- “to rain (something) on (someone)” のように比喩的表現として使われる場合、目的語を取って「(感情・言葉・物などを)雨のように降らせる」という意味を持つことがあります。
- 例: “They rained confetti on the winners.”
- “to rain (something) on (someone)” のように比喩的表現として使われる場合、目的語を取って「(感情・言葉・物などを)雨のように降らせる」という意味を持つことがあります。
- 名詞としての用例
- 不可算名詞として “rain” を使う場合が圧倒的に多いです(例: “We had a lot of rain yesterday.”)。ただし、比喩的・文学的には可算扱いされる場合もあります。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “It’s raining. Don’t forget your umbrella!”
(雨が降ってるよ。傘を忘れないでね!) - “I got caught in the rain on my way home.”
(帰り道で雨に降られちゃった。) - “It might rain later, so let’s take our raincoats.”
(後で雨が降るかもしれないから、レインコートを持っていこう。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “Unfortunately, the outdoor event had to be canceled because it rained all morning.”
(残念ながら、午前中ずっと雨だったため、屋外イベントは中止になりました。) - “We’ll hold the meeting indoors whether it rains or shines.”
(雨でも晴れでも、会議は屋内で行います。) - “I’ll take a rain check on lunch today; I have an urgent meeting.”
(今日はお昼をキャンセルさせてください。急ぎのミーティングが入ってしまいました。)
学術的・フォーマルな文脈での例文(3つ)
- “According to the meteorological data, it’s expected to rain intermittently throughout the week.”
(気象データによると、今週は断続的に雨が降る見込みです。) - “Precipitation models predict that it will rain heavily in coastal regions.”
(降水量の予測モデルによれば、沿岸地域では激しい雨が降る見通しです。) - “In arid zones, it may not rain for several months at a time.”
(乾燥地帯では、数か月間全く雨が降らないこともあります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- pour(土砂降りになる)
- “It’s pouring outside.” は「バケツをひっくり返したような雨が降っている」イメージ。
- “It’s pouring outside.” は「バケツをひっくり返したような雨が降っている」イメージ。
- drizzle(霧雨が降る、小雨が降る)
- “It’s drizzling.” は「細かく弱い雨が降っている」ニュアンス。
- “It’s drizzling.” は「細かく弱い雨が降っている」ニュアンス。
- shower(にわか雨が降る)
- “We might have a few showers in the afternoon.” は「短時間・断続的に雨が降る」イメージ。
反意語
- to clear up(雨が止んで晴れる)
- “It’s expected to clear up this afternoon.” で「午後には晴れ間が出る」という意味。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /reɪn/
- アクセント: 1音節の単語なので、特に強勢の位置は意識しにくいですが、 /reɪn/ の母音 “ei” をしっかり伸ばして発音するのがポイント。
- アメリカ英語とイギリス英語: どちらもほぼ同じ /reɪn/ で、明確な違いはほとんどありません。
- よくある間違い: “rein” (手綱) や “reign” (統治する) とスペルがよく似ており、音も同じように聞こえるため混同に注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- つづりの混同: “rain” (雨)・“rein” (手綱)・“reign” (統治) は発音が同じですが意味が全く異なります。文脈で判断しましょう。
- 非人称構文: “It rains” のように 「it」が主語になる使い方は、日本語の「雨が降る」と構造が異なるため、慣れないうちは混乱しがちです。
- TOEICや英検などでの出題例: 天候表現(“It’s raining cats and dogs.”などのイディオムを含む)や、予定・状況を表す問題でよく見かけられます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- スペリングの覚え方: “rain” は R + ain。ほかの似た綴りの単語に気をつけながら、「雨」というイメージと一緒に覚えると混乱が減ります。
- イメージ: 雨が上から「レイン(reɪn)」と降ってくる雰囲気を思い浮かべると、つづりと音が結びつきやすいでしょう。
- 感覚的な暗記術: “Rain” の “ain” =「えいん」と発音しながら、雨が降り落ちるイメージを繰り返し思い浮かべると、自然と口が動くようになります。
以上が、動詞 “rain” の詳細な解説です。日常的に使われる基本的な単語ですが、さまざまな表現や比喩があるので、ぜひ使い分けを覚えてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉〈C〉雨,雨降り,降雨
意味(2)
《the rains》(熱帯地方などの)雨期,雨季
意味(3)
〈C〉《比喩(ひゆ)的に》《a ~》(…の)雨《+of+名〈複数〉》
意味(4)
《通例itを主語にして》雨が降る
意味(5)
雨のように降る
意味(6)
(…に)…‘を'雨のように降らす《+名+on(upon)+名》