know
1. 基本情報と概要
英語: know
日本語: 「知る / 分かる / (事実・情報などを)知っている」
品詞: 動詞 (Verb)
- 主に「(何かの情報、技能、事実などを)知っている」「理解している」「認識・把握している」という意味で使われます。
- 「このことは知っているよ」「彼のことは知っています」のように、何かの情報や人を認識している状態を表すときに使います。
活用形:
- 現在形: know
- 過去形: knew (発音: /njuː/ or /nuː/)
- 過去分詞形: known (発音: /nəʊn/ or /noʊn/)
- 進行形: knowing
- 三人称単数現在形: knows
他の品詞形:
- 名詞形: knowledge (「知識」)
- 形容詞形: knowledgeable (「博識な / 知識豊富な」)
CEFRレベル: A2(初級)
- 「know」は非常に基本的な語彙ですが、多様な文脈で幅広く使われるため、初級学習者から中級以降まで継続して学びを深める単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: know
- 接頭語・接尾語が直接つく形はあまり一般的ではありませんが、un- がついた形で形容詞「unknown」(「未知の」) があります。
関連語や派生語
- knowledge (名詞):「知識」
- knowledgeable (形容詞):「知識が豊富な」
- unknown (形容詞):「未知の」
- know-how (名詞):「ノウハウ / 専門的な技術・知識」
コロケーション(共起表現)
以下、よく使われるコロケーション・フレーズとその日本語訳を示します。
- know the answer → その答えを知っている
- know how to do something → 〜のやり方が分かる
- know of someone/something → (存在や情報として)~のことを知っている
- know about something → (より詳しく)〜について知っている
- know by heart → 暗記している / 暗誦できる
- get to know → (人や場所について)知るようになる / 仲良くなる
- let someone know → (人)に知らせる
- know better (than that) → もっと分別がある / それくらい承知している
- know right from wrong → 善悪の区別がつく
- as far as I know → 私の知る限りでは
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語の “cnawan” という語に由来し、「理解する・認識する」といった意味を持っていました。ラテン語やギリシャ語の “gnosis (認識、知識)” とも関連があり、歴史的に「何かについての確固たる把握」を示す言葉として使われてきています。
ニュアンス・使用上の注意
- 「know」は非常に一般的で、日常会話からビジネスでもフォーマル・カジュアル問わず頻繁に使われます。
- 自信を持って「I know.」というと、少し断定的で強い印象を与える場合があります。しかし、文脈によってはあまり失礼にはならず、単に「分かっているよ」というニュアンスで使われることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
他動詞 (transitive verb): 「know + (目的語)」の形をとる が基本。
例: I know the answer. (私は答えを知っています。)that節を伴う動詞
例: I know (that) he is coming. (彼が来るのを知っています。)
“that” は省略可能。wh節を伴う動詞
例: I know how to cook sushi. (お寿司の作り方を知っています。)know about / know of
- know about: ある対象について多少詳しい情報を知っている
- know of: 「〜がいる(ある)ことは知っている」という程度の、やや限定的な認識
- know about: ある対象について多少詳しい情報を知っている
進行形にしない
「know」は通常、進行形 (knowing) では使いません。「理解している状態」を表す非進行動詞の一種だからです。ただし、「知識を深める過程」に焦点を当てる場合に文学的・比喩的に使われることはありますが、一般的ではありません。
5. 実例と例文
日常会話での例文
“Do you know if there’s a grocery store nearby?”
(近くに食料品店があるか知っていますか?)“I know this recipe by heart. Let me show you.”
(このレシピは暗記しているよ。教えてあげるね。)“I know you’re busy, but can we talk for a minute?”
(忙しいのは分かっているけど、ちょっと話せるかな?)
ビジネスでの例文
“I need to know the project details before I can finalize the budget.”
(予算を最終的に決定する前に、プロジェクトの詳細を知る必要があります。)“Let me know if you have any further questions.”
(何か追加の質問があれば教えてください。)“As far as I know, the deadline hasn’t changed yet.”
(私の知る限り、締め切りはまだ変わっていません。)
学術的な文脈での例文
“Researchers aim to know more about the causes of climate change.”
(研究者たちは気候変動の原因について、より多くのことを知ることを目指しています。)“It’s challenging to know precisely how language evolves over time.”
(言語が時と共に正確にどう変化するかを知るのは難しいです。)“We need to know the historical context to fully understand this text.”
(この文章を完全に理解するには、その歴史的背景を知る必要があります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- understand (理解する)
- 「理解する」という意味に焦点を当てる場合。例: I understand the concept.
- 「理解する」という意味に焦点を当てる場合。例: I understand the concept.
- realize (気づく / 悟る)
- 何かをはっきりと知る、または気づくニュアンス。例: I just realized how important this is.
- 何かをはっきりと知る、または気づくニュアンス。例: I just realized how important this is.
- recognize (認識する / 見覚えがあると分かる)
- 顔や物事を見て「~だと分かる」という「見てわかる」ニュアンスがある。
- 顔や物事を見て「~だと分かる」という「見てわかる」ニュアンスがある。
- be aware of (~に気づいている / 認識している)
- “know”と似ているが、「自覚している」という点で使われる。
反意語 (Antonyms)
- be ignorant of (~を知らない)
- not know (知らない)
- be unaware of (~に気づいていない / 認識していない)
- 例: “I do not know the details.” (詳しいことは分かりません。)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA): /nəʊ/ (British English), /noʊ/ (American English)
- アクセント(強勢) は “know” 全体にありますが、1音節なので特に明確な区分はありません。
- アメリカ英語では /noʊ/、イギリス英語では /nəʊ/ と発音する点に注意してください。
- 語尾の “k” は発音しないことに注意。同じように “knock” (ノック) の “k” も発音しません。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
- “know” は最初の “k” を発音しないため、スペリングを “now” と混同しやすいですが注意が必要です。
- “know” は最初の “k” を発音しないため、スペリングを “now” と混同しやすいですが注意が必要です。
- 同音異義語との混同:
- “know” /noʊ/ と “no” /noʊ/ は発音が同じですが、意味が全く異なります。
- フレーズの意味や文脈でしっかり見分けるようにしてください。
- “know” /noʊ/ と “no” /noʊ/ は発音が同じですが、意味が全く異なります。
- 進行形の使い方:
- 基本的には “I am knowing” とは言いません。状態を表す動詞として、進行形にはしないのが普通です。
- 試験対策:
- TOEIC、英検などでは “know how to不定詞” や “know that節” の形が頻出です。また “as far as I know”「私の知る限りでは」という表現もよく使用されます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「k」は発音しないけれど、確かな“ナウ”として覚えてしまうと便利です。「Kの音はノー!」と覚えるとスペルと発音のズレが頭に残ります。
- “know” は「情報を頭の中にインプットしている状態」とイメージすると、進行形にしないことも理解しやすいでしょう。
- 「I know~」から始まるフレーズは日常会話で頻出。早い段階で慣れておくとスムーズに会話がしやすくなります。
以上が、動詞 “know” の詳細情報です。日常会話からビジネス、学術的な文章に至るまで非常に幅広く使われる基本動詞なので、用法や活用に慣れて自信を持って使えるようになると、英語力がぐっとアップするでしょう。
(事実として,また知識の上で)…‘を'知る,知っている;…‘を'覚えている
(経験として)…‘を'知る
知る,知っている,分かっている
熟知
…‘を'見て分かる,織別できる,の見分けがつく;(…から)…を見て分かる《+名+from+名》