expedition
名詞「expedition」の詳細解説
1. 基本情報と概要
品詞: 名詞 (noun)
意味(英語): An organized journey or voyage undertaken by a group of people with a particular purpose, especially that of exploration, research, or warfare.
意味(日本語): 探検や調査、または特定の目的を持った旅や遠征のことです。グループで組織的に行われることが多く、「どこか未知の場所や遠い場所へ行く」「目的のために出発する」というニュアンスの単語です。
- 活用形: 名詞なので、直接的な変化形はありませんが、複数形は expeditions となります。
- 他の品詞形:
- 動詞: 「expedite (≒ 促進する, はかどらせる)」は同じ語源を持つ派生語です。
- 形容詞: 「expeditious (≒ 素早い, 迅速な)」も関連表現と言えます。
- 動詞: 「expedite (≒ 促進する, はかどらせる)」は同じ語源を持つ派生語です。
CEFR レベル: B2 (中上級)
このレベルの学習者は、より専門的な目的や詳しい場面設定を伴う語彙も身につけ始める段階です。
2. 語構成と詳細な意味
- 語構成
- ex-(接頭語): 「外へ」「外に」というニュアンスを持つ接頭語。
- ped(語幹): ラテン語で「足 (pes, pedis)」を意味する語が由来。
- -ition(接尾語): 名詞化を示す接尾語。
- ex-(接頭語): 「外へ」「外に」というニュアンスを持つ接頭語。
「足を外に運ぶ」というイメージから、「探検に足を運ぶ・外へ旅立つ」という意味が派生していきました。
関連する派生語や類縁語
- expedite (動詞): 迅速に処理する
- expeditious (形容詞): 素早い
- expeditiously (副詞): 素早く
- expedite (動詞): 迅速に処理する
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ 10選
- go on an expedition(探検に出かける)
- lead an expedition(探検隊を率いる)
- organize an expedition(探検隊を編成する)
- embark on an expedition(遠征/探検を開始する)
- return from an expedition(探検から帰還する)
- join an expedition(探検隊に加わる)
- scientific expedition(科学調査のための遠征)
- polar expedition(極地探検)
- send out an expedition(探検隊を派遣する)
- expedition team(探検隊・遠征チーム)
- go on an expedition(探検に出かける)
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語の expeditio(ex-「外へ」+ pedis「足」)から来ており、「足を外へ出す」=「行動を起こす」「出発する」のニュアンスがあります。
- 歴史的使用: 古くは軍事的な遠征 (military expeditions) を指すことが多かったが、地理的・科学的探検を指す意味として広まりました。
- 使用上の注意点:
- 「ちょっとした旅行」よりは、目的性の強い「遠征」「探検」「調査旅行」を強調します。
- フォーマルな文脈でも口語でも使えますが、日常的な「旅行(trip)」より壮大さや組織的な要素を伴うことが多いです。
- 「ちょっとした旅行」よりは、目的性の強い「遠征」「探検」「調査旅行」を強調します。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: 「an expedition」「two expeditions」のように可算名詞として扱います。
- 一般的な構文例:
- 「(主語) + go on an expedition to (場所)」
- 「(主語) + organize an expedition in order to (目的)」
- 「(主語) + go on an expedition to (場所)」
- フォーマル / カジュアル両方で使用:
- 学術的・ビジネス文脈: “The university organized a scientific expedition.”
- 日常会話: “We’re planning an expedition to the mountains.”
- 学術的・ビジネス文脈: “The university organized a scientific expedition.”
5. 実例と例文
5.1 日常会話 (カジュアル)
“We decided to go on an expedition to the nearby forest to look for rare birds.”
- (珍しい鳥を探すために近くの森へ探検に行くことにしたんだ。)
- (珍しい鳥を探すために近くの森へ探検に行くことにしたんだ。)
“My friends and I are planning an expedition into the cave this weekend.”
- (友達と今週末に洞窟探検を計画しているよ。)
- (友達と今週末に洞窟探検を計画しているよ。)
“That sounds like quite an expedition! Are you sure you’re prepared?”
- (かなりの探検みたいだけど、準備はちゃんとできてる?)
5.2 ビジネス (ややフォーマル)
“Our company is sponsoring an expedition to survey marine life in the Pacific.”
- (私たちの会社は太平洋の海洋生物を調査する探検を支援しています。)
- (私たちの会社は太平洋の海洋生物を調査する探検を支援しています。)
“The expedition aims to investigate new routes for resource development.”
- (その探検隊は資源開発の新たなルートを調査することを目的としています。)
- (その探検隊は資源開発の新たなルートを調査することを目的としています。)
“We formed a joint expedition with international partners to collect data.”
- (国際的なパートナーと共同探検隊を結成してデータを集めました。)
5.3 学術的・専門的な文脈 (フォーマル)
“The scientific expedition to the Arctic yielded significant climate data.”
- (北極への科学探検は重要な気候データをもたらしました。)
- (北極への科学探検は重要な気候データをもたらしました。)
“During the archaeological expedition, researchers uncovered ancient artifacts.”
- (考古学的探検の間、研究者たちは古代の遺物を発掘しました。)
- (考古学的探検の間、研究者たちは古代の遺物を発掘しました。)
“The biological expedition focused on documenting local biodiversity.”
- (その生物探究遠征は、地域の生物多様性の記録に注力しました。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語
- journey(旅)
- 一般的な「旅」。目的や探検というより、移動そのものを指す。
- 一般的な「旅」。目的や探検というより、移動そのものを指す。
- voyage(航海・長い旅)
- 海や宇宙など「長距離の旅」をイメージしやすい。
- 海や宇宙など「長距離の旅」をイメージしやすい。
- trip(小旅行・出張)
- 普段使いしやすい軽い「旅行」を主に指す。
- 普段使いしやすい軽い「旅行」を主に指す。
- exploration(探検・探査)
- 新しい場所や未知のことを探し出す行為で、「調査・研究」の要素が強い。
- 新しい場所や未知のことを探し出す行為で、「調査・研究」の要素が強い。
- journey(旅)
- 反意語
- 厳密な反意語はありませんが、文脈によっては “stay” (滞在) や “remain” (留まる) が対照的な発想になる場合があります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˌek.spəˈdɪʃ.ən/
- アクセントの位置: ex-pe-DI-tion のように、第三音節 “di” に強勢があります。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では [ˌek.spəˈdɪʃ.ən]、イギリス英語でもほぼ同じように発音されます。
- よくある発音の間違い:
- 第二音節を強く発音してしまう
- 語尾 “-tion” を [ʃən] ではなく [tiːon] と誤って読む
- 第二音節を強く発音してしまう
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
- “expedition” の “expedi-” の部分が “expidition” などと誤記されることがある。
- “expedition” の “expedi-” の部分が “expidition” などと誤記されることがある。
- 同音異義語との混同:
- 同音異義語は特にありませんが、語幹が似た “expedite” とは意味が異なるので注意。
- 同音異義語は特にありませんが、語幹が似た “expedite” とは意味が異なるので注意。
- 試験出題傾向:
- TOEICや英検の読解問題で「探検」「遠征」「調査旅行」を表す文脈で出題される場合がある。文意を把握する際に、単なる “trip” との違いが問われやすい。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
覚え方のコツ:
- 接頭語 “ex-” と「足 (ped)」が組み合わさって、足を外に踏み出すイメージ (“expedition” = 出発・遠征)。
- “ペディキュア (pedicure)” の “ped” がラテン語で「足」を意味するのと同じなので、「足を外へ出す → 遠征」と連想すると覚えやすい。
- 接頭語 “ex-” と「足 (ped)」が組み合わさって、足を外に踏み出すイメージ (“expedition” = 出発・遠征)。
イメージやストーリー:
- 「チームで特別な目的をもって出かける冒険心」がキーワード。
- 地図、望遠鏡、調査道具など、「探検隊」を連想するイメージを持つと頭に焼き付きます。
- 「チームで特別な目的をもって出かける冒険心」がキーワード。
以上が名詞「expedition」の詳細解説です。目的をもって組織的に旅をするイメージが、ほかの “trip” や “journey” との大きな違いになります。ぜひ、例文を参考にして実際のシーンで使ってみてください。
〈C〉遠征隊,探検隊
〈U〉《文》急速,迅速
〈C〉(一定の目的をもって組織された集団が行う)遠征,探検