最終更新日:2024/12/15
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元となった辞書の項目

each

限定詞

おのおのの,めいめいの,それぞれの, 各…

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解説

1. 基本情報と概要

単語: each

品詞: 主に限定詞(determiner)・代名詞(pronoun)として使われる(まれに副詞(adverb)として使われる場合もあります)。

意味(英語):

・“Each” means “every one of two or more people or things, considered separately.”

意味(日本語):

・「それぞれ」「めいめい」という意味です。複数あるものを一つひとつ個別に捉えるニュアンスの単語です。例えば「グループの各人」「ひとつひとつ」というような場面で使われます。比較的小さな単位にフォーカスして、一つ一つを切り分けて考えるイメージです。

CEFRレベル: A2(初級)

A2レベルの英単語としては「some」「every」などと同様、ある程度英語に慣れてきた学習者が習得する重要な限定詞です。

活用形:


  • “each” は基本的に形が変わりません(動詞のように活用する形はありません)。

  • 代名詞で使う際も同じ形 “each” を使います。

  • 副詞としては「めいめい(が)」という意味合いで使われますが、綴りは同じです。

他の品詞になったときの例:


  • 代名詞: “Each of them is responsible for the task.”

  • 副詞: “They each have different opinions.” (それぞれが違った意見をもっている)


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • “each” は接頭語や接尾語を含まず、単独の語幹のみで成り立っています。

派生語や類縁語:


  • 同じグループとしては “every” や “either” などがあり、いずれも「複数から一つずつを捉える」ニュアンスを持つものとして共通点があります。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10選:


  1. each person → (それぞれの人)

  2. each member → (それぞれのメンバー)

  3. each student → (それぞれの学生)

  4. each day → (毎日、それぞれの日)

  5. each time → (毎回)

  6. each of us → (私たち各自)

  7. each item → (それぞれの品物)

  8. each pair → (各ペア)

  9. each side → (それぞれの側面・面)

  10. each one → (それぞれのもの/一人ひとり)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 古英語の “ǣlc” (every, eachの意味) にさかのぼるとされています。古英語以降、中英語 “ech” を経て現代英語の “each” になりました。

歴史的な使われ方:


  • 古くから「複数の中の一つ一つ」を強調するときに使われてきました。 “every” よりも個々の要素を強調するニュアンスがあります。

使用時の注意点・ニュアンス:


  • “each” は「それぞれ別々に」「個々に」というイメージが強い表現です。

  • 口語でも文章でも頻繁に使われますが、フォーマルな文書では特に「分担・責任などを個別に明示する」際に好まれます。

  • 一方、日常会話では「めいめい」「各自」を強調したい時に自然に使われます。


4. 文法的な特徴と構文

1) 可算・不可算の区別


  • “each” は限定詞なので、可算名詞の単数形に使うのが原則です。

  • 代名詞として使うときは、後ろに “of + 複数名詞/代名詞” が続く形でもOKです。例: “Each of the books is interesting.”

2) 構文例


  • 限定詞として名詞の前に置く: “Each student has a different opinion.”

  • 代名詞として: “Each of them has a different opinion.”

  • 副詞的に: “They each have a different opinion.”

3) フォーマル/カジュアル


  • カジュアル: “We each got a slice of cake.” (私たちはそれぞれケーキを1切れもらった)

  • フォーマル: “Each employee is entitled to an annual bonus.” (従業員一人ひとりに年次ボーナスを受け取る権利がある)


5. 実例と例文

ここでは日常会話・ビジネス・学術的な文脈で、それぞれ3つずつ例文を示します。

日常会話での例文


  1. “We each have our own responsibilities at home.”


    • (私たちはそれぞれ家での役割があるんだ。)


  2. “Each day seems so short when you’re busy.”


    • (忙しいと毎日がとても短く感じる。)


  3. “Please give each of the children a piece of candy.”


    • (子どもたち一人ひとりにキャンディーをひとつずつあげてください。)


ビジネスでの例文


  1. “Each team member should submit the report by Friday.”


    • (各チームメンバーは金曜日までにレポートを提出してください。)


  2. “We expect each participant to prepare thoroughly before the conference.”


    • (我々は、会議に参加する一人ひとりが念入りに準備してくれることを期待しています。)


  3. “Each department has a unique challenge to address this quarter.”


    • (今四半期はどの部署も個々に取り組むべき課題がある。)


学術的な文脈での例文


  1. “Each hypothesis will be tested under controlled conditions.”


    • (各仮説は統制された条件下で検証される。)


  2. “We analyze each data set separately to ensure accuracy.”


    • (精度を確保するために、それぞれのデータセットを個別に解析します。)


  3. “Each chapter of the book deals with a different theory.”


    • (その本の各章は、異なる理論について扱っています。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (近い意味)


  1. “every” (すべての)


    • 「すべて」という集合的なニュアンスが強い。個々というより集合全体を捉える場合に使われる。


  2. “either” (どちらか一方の/どちらも)


    • 選択肢が2つある場合。2つのうちどちらでもよい意の場合や、「両方」という意味合いになる場合もある。


  3. “all” (全体)


    • 「全体」という集合的なイメージが強い。個々をバラバラに考えない。


  4. “one by one” (一つずつ)


    • 一つひとつ順番に、という動作の仕方を強調したい時に使う表現。


反意語


  • “none” (どれも~ない)


    • 「どれ一つとして~ない」という意味になるため、 “each” とは完全に逆の概念。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA):


  • アメリカ英語: /iːtʃ/

  • イギリス英語: /iːtʃ/

強勢(アクセント):


  • 短い一音節語であり、強勢は特に移動しません。 /iːtʃ/ の「イー」をしっかり伸ばして、最後の “tch” で舌を突き上げるようなイメージで発音します。

よくある発音の間違い:


  • /iːch/ として “t” の音を抜かしてしまったり、 /eɪtʃ/ のように “e” と混同してしまうケースがあります。

  • “ch” をしっかりと無声音の /tʃ/ で発音するのがポイントです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. “each” + 複数名詞の誤用


    • “Each student has” が正しい。 × “Each students have” は誤り。


  2. “each of” の後の動詞単数・複数の混乱


    • “Each of the students is” のように、代名詞的に使われる場合でも、基本は単数扱いになる。

    • “Each of us is responsible...” などがよい例。


  3. “every” と間違えて使ってしまう


    • “every” は全体を捉えるニュアンスが強いのに対して “each” は個別性があるため、場面に合う方を区別して使う。


  4. スペルミス


    • 二文字で短い単語なのであまりないですが、候補としては “eatch” や “ech” としてしまう人もときどきいます。


試験対策


  • TOEIC・英検などでも、文法問題で「単数扱いか複数扱いか」を見極める出題がよくあります。

  • “each of + 複数名詞” の後の動詞を単数にするか複数にするかは試験頻出ポイント。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “Each” は “E + a + ch” と3文字で簡潔なため、覚えやすい方が多いかもしれません。

  • イメージとしては、「グループから一人ずつ手を挙げている光景」を思い浮かべると、“each” の「それぞれ」というニュアンスがイメージしやすいです。

  • “every” との違いを「それぞれをバラバラに見る or まとめて見る」と理解すると混乱が減ります。

以上が“each”の詳細な解説です。日常生活からビジネス・学術的な面まで幅広く使われる、とても便利な表現ですので、ぜひマスターしてください。

意味のイメージ
each
意味(1)

おのおのの,めいめいの,各…

意味(2)

各自,おのおの,めいめい

意味(3)

めいめい[に],それぞれ

意味を覚えるための辞書問題

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