あの...,その... / 《this と対照的・相関的に用い,二つのもののうち遠いほうを指して》あの...,その...,あっちの... / 《関係詞の先行詞の前に付いて》(…する)あの
that
あの...,その... / 《this と対照的・相関的に用い,二つのもののうち遠いほうを指して》あの...,その...,あっちの... / 《関係詞の先行詞の前に付いて》(…する)あの
1. 基本情報と概要
単語: that
品詞: 限定詞 (determiner) ※ほかに代名詞、接続詞、関係代名詞などの用法もありますが、ここでは「限定詞」としての解説を中心にします。
意味(英語): “that” (as a determiner) indicates a specific noun which is relatively farther in distance (physical or psychological) from the speaker, or which has just been mentioned or is already known in context.
意味(日本語): 「あの」「その」などを指す言葉で、話し手から離れた物事、または既に文脈で示されている名詞を示します。
こういう場面で使われます:話し相手と共有している情報や、少し遠くにある物事について言及する際に使われるイメージです。
活用形:
そのまま「that」の形で単数名詞や不可算名詞の前に置きます。複数の場合や複数の名詞には “those” を使います。(例: that car → those cars)
他の品詞に変わった例:
- 代名詞: “That is my bag.” → 「それは私のカバンです。」
- 接続詞: “I know that he is honest.” → 「彼が正直だと私は知っています。」
- 関係代名詞: “The book that you lent me was interesting.” → 「あなたが貸してくれた本は面白かったです。」
CEFRレベル: A1(超初心者)~B1(中級)
- A1: “that” そのものは非常に初歩的な学習段階で出てきます。
- B1: ただし、文脈や他の用法(代名詞、関係代名詞など)ではもう少し複雑になります。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- “that” は短い語で、特に現代英語で接頭語・接尾語・語幹に分解できる形ではありません。古英語「þæt (thæt)」が由来です。
他の単語との関連性
- “this” (近くにあるものを示す限定詞)
- “those” (that の複数形)
- “these” (this の複数形)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- that day → (あの/その日)
- that moment → (あの/その瞬間)
- that idea → (あの/その考え)
- that person → (あの/その人)
- that place → (あの/その場所)
- that time → (あの/その時間)
- that situation → (あの/その状況)
- that book → (あの/その本)
- that reason → (あの/その理由)
- that problem → (あの/その問題)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 古英語の “þæt (thæt)” に由来し、中性名詞を指す定冠詞・限定詞として使われていました。
- 歴史的には指示代名詞としての役割から、接続詞や関係代名詞など多彩な役割を担うようになりました。
ニュアンス・使用時の注意点:
- 日常会話からフォーマルな文書まで幅広く使います。
- 一般的に、話し手から離れている対象物を指す・または先に登場した名詞を指すときに用います。
- 「that」を強調する際には、ややはっきりと “thæ-t” のように発音されますが、カジュアルな会話では弱めに “thət” のように発音されることもあります。
口語/文章、カジュアル/フォーマル:
- どちらでも頻繁に使用されます。
- 手紙やメール、学術論文などフォーマルな場面でも問題なく使われる、ごく基本的な限定詞です。
4. 文法的な特徴と構文
限定詞 (Determiner) + 名詞
- that + 可算名詞の単数形: “that car,” “that idea”
- that + 不可算名詞: “that information,” “that water”
- 複数形の場合は “those” を使う: “those cars,” “those ideas”
- that + 可算名詞の単数形: “that car,” “that idea”
語順・構文
- 限定詞としては名詞の前に置きます。
- 強調したい場合には「あの〜!」のように言うニュアンスで、文頭に置いても通じますが基本は名詞の直前に置かれます。
- 限定詞としては名詞の前に置きます。
イディオム的表現
- “that’s that” → (もうそれで終わりだ、それ以上言うことはない)
- “that said” → (とはいえ、そうは言っても)
- “that’s that” → (もうそれで終わりだ、それ以上言うことはない)
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “Could you hand me that book over there?”
- (向こうにあるその本を取ってくれますか?)
- (向こうにあるその本を取ってくれますか?)
- “I love that restaurant we went to yesterday.”
- (昨日行ったあのレストランがすごく気に入ったよ。)
- (昨日行ったあのレストランがすごく気に入ったよ。)
- “Where did you get that T-shirt?”
- (そのTシャツ、どこで手に入れたの?)
(2) ビジネスでの例文
- “Please review that report before the meeting.”
- (会議の前に、その報告書を確認してください。)
- (会議の前に、その報告書を確認してください。)
- “That policy will go into effect next month.”
- (その方針は来月から実施されます。)
- (その方針は来月から実施されます。)
- “Could you clarify that point in the proposal?”
- (提案書のその点を明確にしていただけますか?)
(3) 学術的な文脈での例文
- “That hypothesis suggests a new approach to the experiment.”
- (その仮説は実験への新たなアプローチを示唆しています。)
- (その仮説は実験への新たなアプローチを示唆しています。)
- “Researchers found that method to be more accurate.”
- (研究者たちは、その方法がより正確であることを発見しました。)
- (研究者たちは、その方法がより正確であることを発見しました。)
- “We must analyze that data further to reach a conclusion.”
- (結論に至るには、そのデータをさらに分析しなければなりません。)
6. 類義語・反意語と比較
this (日本語: この)
- 話し手にとって「近い」ものを指します。
- 例: “this book” (手元にある本) vs. “that book” (少し離れている本)
- 話し手にとって「近い」ものを指します。
the (日本語: その)
- 既に文脈で特定されている1つの名詞を示すが、「距離」のニュアンスは含まない。
- 例: “the car” は、ある特定の車を改めて示すときに使う。
- “that car” は、少し離れた場所にある車、または先に出た話題を強調するときに使う。
- 既に文脈で特定されている1つの名詞を示すが、「距離」のニュアンスは含まない。
反意語としての完全な「逆」はありませんが、あえて言えば、 “this” が距離の面で対比的な語です。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA): /ðæt/
- アメリカ英語: [ðæt] (“æ” は口を大きく開いて発音する短い「ア」音)
- イギリス英語: 基本的に同じ記号。地域差によっては若干短め、少し硬めに発音されることも。
強勢(アクセント)の位置:
- 単音節語なので特にアクセントの移動はなく、語全体を短く発音します。
- “th” を正しく発音するのが学習者には難しい点です。“舌を前歯の間に軽く置いて息を出す” イメージで練習しましょう。
よくある発音の間違い:
- “z” や “d” と混ざりやすい
- “that” /ðæt/ → × /dæt/ と発音してしまう
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- “than” (比較級に用いる接続詞/前置詞) との混同
- スペルが似ているが、意味が全く違う。
- スペルが似ているが、意味が全く違う。
- “that” の複数形はない → “those” を使う
- ×: “that cars” → ○: “those cars”
- ×: “that cars” → ○: “those cars”
- 関係代名詞や接続詞としての “that” と混乱
- 限定詞としての “that” と使い分ける練習が必要。
- 限定詞としての “that” と使い分ける練習が必要。
- 試験対策: TOEIC・英検などでは、“that” が代名詞・接続詞・関係代名詞としてどのように機能するかを区別する設問が出題されがちです。特に文脈上どの用法か見抜く練習が大切。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “this” は「手元にある・今目の前にある」、“that” は「少し離れている・一度議題に上がった」。
- 親指で近いものを示すのが “this”、人差し指を伸ばして遠くを指すのが “that” のイメージ。
- 発音の “th” は舌先を軽く前歯の間に挟むと覚えておくとgood。
- “that=(あ)っち” という軽い日本語イメージでも記憶しやすいかもしれません。
以上が、限定詞としての “that” の詳細解説です。日常会話からビジネス、学術まで幅広く使う単語なので、しっかり使い分けを身につけてください。
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