元となった辞書の項目
in short
解説
1. 基本情報と概要
英語表記: in short
品詞: 副詞的表現(フレーズ)
意味(英語)
- To summarize or conclude briefly.
意味(日本語)
- 「要するに」「簡単に言うと」という意味です。
簡潔にまとめたいときに使う表現で、相手の注意を引きながら結論を短く述べるニュアンスがあります。
CEFR レベルの目安: B1(中級)
- ある程度英語の文脈を理解していて、文章の要点を簡潔にまとめたいときに使えるフレーズです。
活用形
- 「in short」はフレーズのため、文法的な活用はありません。副詞句として文頭または文中で使えます。
- ほかの形に変化することはありません。
他の品詞への変化例
- 元となる形容詞 “short” は「短い」を意味する形容詞です。そこから派生する副詞 “shortly” は「間もなく」という意味になるため、意味が異なります。
- 例: “He will arrive shortly.”(彼はもうすぐ到着するだろう)
2. 語構成と詳細な意味
- in (前置詞) + short (形容詞/副詞) が組み合わさって「要するに、簡単に言えば」の意味を表す副詞句となっています。
- もともと “short” は「短い」を意味しますが、そのニュアンスから「短い言葉でまとめる」という意味合いを持ちます。
関連する派生語
- short (形容詞) … 短い
- shortly (副詞) … すぐに、間もなく
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- In short, that’s the main point.
→ 要するに、それが要点だ。 - In short, you should reconsider.
→ 簡単に言えば、あなたは再考すべきです。 - To put it in short …
→ 要するに(もう少し丁寧な言い回し) - In short, we need more time.
→ 手短に言うと、私たちはもっと時間が必要だ。 - In short, they declined the offer.
→ 結論として、彼らはその提案を断りました。 - To summarize in short …
→ 簡単にまとめると… - In short, it’s not feasible.
→ つまり、それは実現不可能だ。 - In short, we achieved the goal.
→ 要約すると、私たちは目標を達成しました。 - In short, let’s move on.
→ 要するに、先に進みましょう。 - In short, it’s too risky.
→ 要するに、それはあまりにもリスクが高い。
3. 語源とニュアンス
- 語源: 「短い (short)」という語から派生し、「短くまとめる(in short ways)」という意味合いになりました。
- ニュアンス: 口語でも文章でも使われますが、ややフォーマルな文脈でも頻繁に見られます。結論や要点を端的に伝えたいときに便利です。
- 使用時の注意点: 「手短に要点を伝える」というニュアンスがあり、前文の情報をまとめる役割を果たします。長々と説明した後や、これから要約するときに使いやすい表現です。
4. 文法的な特徴と構文
- 副詞句としての使い方: 主に文頭や文中に挿入され、要点や結論を端的に述べる働きをします。
- 例: “In short, we need more support.”
- 例: “In short, we need more support.”
- フォーマル/カジュアル: どちらでも使われますが、論文やレポートなどのフォーマルな文章でもよく見られます。
5. 実例と例文
日常会話での例 (3つ)
- “In short, let’s just order pizza tonight.”
- 要するに、今夜はピザを注文しよう。
- “He’s not coming back. In short, we should move on without him.”
- 彼は戻らないよ。要するに、彼なしで進めるしかない。
- “We’re short on time. In short, hurry up!”
- 時間がないんだ。手短に言うと、急いで!
ビジネスでの例 (3つ)
- “In short, our sales have increased by 20% this quarter.”
- 手短に言うと、今期は売上が20%伸びました。
- “In short, the project requires additional funding to proceed.”
- 要約すると、そのプロジェクトを進めるには追加資金が必要です。
- “In short, we recommend postponing the product launch.”
- 結論として、製品の発売を延期することを推奨します。
学術的な文脈での例 (3つ)
- “In short, the data suggests a positive correlation between these variables.”
- 要するに、これらの変数には正の相関があることをデータが示しています。
- “In short, this study confirms the hypothesis proposed by earlier research.”
- 簡単に言うと、この研究は以前の研究で提案された仮説を裏付けています。
- “In short, further exploration is necessary to draw a definitive conclusion.”
- 結論として、最終的な結論を出すには、さらなる検証が必要です。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “Briefly” (手短に)
- 一言でまとめるニュアンスだが、文頭で単独で使う場合には少しフォーマルである。
- 一言でまとめるニュアンスだが、文頭で単独で使う場合には少しフォーマルである。
- “In summary” (要約すると)
- 「まとめると」という意味で、フォーマルな文脈でも好まれる。
- 「まとめると」という意味で、フォーマルな文脈でも好まれる。
- “In a nutshell” (一言で言えば)
- カジュアルなニュアンスが強い。
- カジュアルなニュアンスが強い。
- “To put it simply” (簡単に言えば)
- “in short” と同様に説明をまとめる際につかうが、ややカジュアル。
反意語
- “In detail” (詳細に)
- “in short” が要点を短くまとめる表現であるのに対し、“in detail” は詳しく説明するときの表現。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /ɪn ʃɔːrt/
- イギリス英語: /ɪn ʃɔːt/
- アメリカ英語: /ɪn ʃɔːrt/
- 強勢(アクセント)の位置: “in SHORT” のところで「short」に弱い強勢がかかります。
- よくある誤り: “short” の /ʃ/ を /s/ と発音してしまう、あるいは /t/ を弱めすぎてしまうなど。はっきり「イン・ショート」の音を意識すると通じやすいです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “short” のつづりを “shot” と間違えないように注意。
- 同音異義語との混同: “short” と “shot” は発音が似ていますが、意味が異なるので注意しましょう。
- 試験対策: TOEIC や英検などでは、文章要約問題や、メール文で結論を表す表現として出題されることがあります。「要するに~」と言い換えられるかどうかを問う問題などで頻出です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “In short” を「短く(in a short way)まとめる」というイメージで覚えると良いです。
- 「話を短くする → in short」と連想すると記憶に残りやすいでしょう。
- 書き出しに困ったときや会話で結論を手早く伝えたいとき、まずは “In short,” で始める練習をすると定着しやすいです。
以上が “in short” の詳細な解説です。短くまとめる表現として、英語の文章やプレゼンで活躍する便利なフレーズなので、ぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
要約すると, 手短に言うと, 詰まるところ