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the means
解説
1. 基本情報と概要
単語: the means
品詞: 名詞(可算名詞・不可算名詞としての用法両方あり)
英語での意味:
- (何かを達成する) 手段、方法
- (特に金銭的な) 資力、財力
日本語での意味:
- 物事を実行または達成する方法ややり方
- お金や資源など、何かを行うための資金・経済的余裕
「the means」は「何かを実行するための方法」を示したり、「その人が持っている資力(お金や資源など)」を表したりします。日常会話では「手段・方法」を示す場合が多いですが、文脈によっては「その人の財力」や「経済的能力」を示すこともあります。
活用形
- 単数形でも複数形でも means と表記します(例: “a means of…” / “the means are…”)。
- 「手段」の場合は単数扱いすることもあれば、複数扱いすることもあります。文脈に応じて、動詞の単複を使い分けることがあります。
- 例: “This means is necessary.” (単数)
- 例: “All possible means are being considered.” (複数)
- 例: “This means is necessary.” (単数)
他品詞形
- 「mean」という動詞/形容詞として使われる場合は「意図する」「平均の」「意地悪な」など全く別の意味になるので注意が必要です(“mean” = 動詞「意味する」や形容詞「意地悪な/平均の」など)。
- 「meaning」(名詞: 意味)、
- 「meaningful」(形容詞: 意味のある) など派生語もあります。
難易度 (CEFR)
- B2 (中上級): 一般的な会話だけでなく、抽象的・ビジネス的な文脈でも使われるやや上級寄りの単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「means」は単数形・複数形ともに同じ形です。「mean」(動詞: 意味する、意図する / 名詞: 平均) とはつづりは同じですが、語源や用法がやや異なった発達をしています。
関連語・派生語
- mean (v.): 意味する、意図する
- meaning (n.): 意味、意図
- meaningful (adj.): 意味のある、有意義な
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- by means of ~:~によって
- means of transportation:交通手段
- means of communication:コミュニケーション手段
- a means to an end:目的達成の手段
- within one’s means:身分相応に(使う/暮らす)
- beyond one’s means:身分不相応に(使う/暮らす)
- financial means:経済的な手段・資力
- living within one’s means:予算内で生活する
- means of support:生活手段
- means of escape:逃げ道・脱出手段
それぞれ「~の手段/方法」「資力」というニュアンスをもって使われることが多いです。
3. 語源とニュアンス
語源
- 「means」は中英語期から使われており、古フランス語 “moyen” (手段、方法) などを経由して、ラテン語系の言葉に由来するとされています。
ニュアンス・使用時の注意
- 「the means」は「それを実施するための方法」全般を指すため、どちらかといえば少しフォーマルよりの単語です。ただし「財力がある」という意味でも幅広い文脈で使われます。
- カジュアルな会話で「私にはそんな手段(お金)がないよ」と言う場合に “I don’t have the means.” と使ったり、目的達成のためのややフォーマルな文脈でも “We need the means to accomplish this project.” と使ったりします。
4. 文法的な特徴と構文
- 「手段」を指す場合、「複数形扱い」として使われることが多いですが、文脈やスタイルによっては単数形扱いすることもあります。
- 「財力」を指す場合も、数えられない概念として、the means (単数または複数扱い)が使われます。
一般的な構文
- “The means to do something” (~するための手段)
- “By means of something” (~によって、~を用いて)
- “Have the means to (動詞)” (~するだけの資力・方法を持っている)
イディオム
- by all means: もちろん、ぜひどうぞ (相手の許可依頼に対して承諾する表現)
- by any means necessary: どんな手段を使ってでも
使用シーン
- フォーマル/カジュアル問わず: メールやビジネス文書から日常会話まで使われます。
- 文脈・トーンによって「財力」や「方法」のどちらの意味になるかが決まるので、読み手・聞き手が混乱しないように説明が必要な場合もあります。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I don’t have the means to travel abroad this year.”
(今年は海外旅行に行く余裕がないんだ。) - “Do we have the means to fix this ourselves?”
(これを自力で直す方法はあるかな?) - “She found a new means of staying healthy without going to the gym.”
(彼女はジムに行かずに健康を保つ新しい方法を見つけたよ。)
(2) ビジネスシーンでの例文
- “We must explore every possible means to increase our market share.”
(市場シェアを拡大するため、あらゆる可能な手段を検討すべきです。) - “Our company has the means to invest in cutting-edge technology.”
(当社には最先端技術に投資するだけの資金があります。) - “By means of detailed data analysis, we can improve our product strategy.”
(詳細なデータ分析によって、我々は製品戦略を改善できます。)
(3) 学術的文脈での例文
- “Research provides the means to gain new insights into human behavior.”
(研究は人間の行動に関する新たな洞察を得る手段を提供する。) - “He proposed a statistical means of verifying the hypothesis.”
(彼は仮説を検証するための統計的手段を提案した。) - “A library is a vital means of accessing scholarly information.”
(図書館は学術情報にアクセスするための重要な手段です。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- method(方法)
- より具体的な「方法、プロセス」を指す時に使う。
- “The method of solving this problem requires precision.”
- より具体的な「方法、プロセス」を指す時に使う。
- way(やり方、手段)
- かなり一般的で口語的。「やり方・道」の意味を強調。
- “Is there another way to approach this issue?”
- かなり一般的で口語的。「やり方・道」の意味を強調。
- approach(アプローチ、取り組み方)
- 「取り組み方」「視点」のニュアンスが強い。
- “We need a new approach to handle this project.”
- 「取り組み方」「視点」のニュアンスが強い。
- resource(s)(資源、資金)
- 物的・人的・金銭的な「リソース」を強調。
- “We lack the resources to carry out this operation.”
- 物的・人的・金銭的な「リソース」を強調。
反意語
- 明確な「反意語」は存在しませんが、文脈によっては
- “lack of means”(手段・資金の欠如)
- “impossibility”(不可能)
などが「手段がない」「資力がない」という対比的な状況を表す言葉として使えます。
- “lack of means”(手段・資金の欠如)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /miːnz/
- アメリカ英語 / イギリス英語: 両方ともほぼ同じ発音 (/miːnz/) です。
- 強勢(アクセント)の位置: 特別な変化はなく、そのまま [miːnz]。
- よくある発音の間違い: 語尾の /z/ を /s/ と発音してしまうケース。しっかり濁らせて「ミーンズ」と発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペル: 「mean」と「means」は似ていますが、S がつくことで「手段・方法・資力」の名詞になります。
- 品詞の混同: “mean” (意地悪な、平均、意味する) と混同しないように注意します。
- 単複一致: 「means」は単数・複数どちらの文脈でも使われ、動詞を単数形にするか複数形にするかが迷いやすい。文脈や好みに応じて選びます。
- TOEICや英検などでも、「by means of」「a means to an end」などの熟語チックな使われ方が出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「by means of...」で「~を手段として」というフレーズから覚えると、「means = 手段・方法」というイメージがつきやすいです。
- 「手段を“取り”に行く」ようなイメージで “The means” を「それを可能にするやり方」だと思い描いてください。
- 「to have means」と言われたら「経済的裏付けがある」というニュアンスも頭に入れておくと、実際の会話や文章で使いやすくなります。
以上が “the means” の詳しい解説です。手段や資力を表す非常に便利な単語ですので、例文を声に出しながら練習してみてください。ぜひ使いこなしていきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
《…の
意味(2)
…する》手段, 方法 《of ...
意味(3)
to do》