最終更新日:2024/06/13

《be ~》(不愉快な人・物)がなくなって / 《get ~ 》...を捨てる, ...を廃棄する,...を取り除く

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元となった辞書の項目

rid of

《be ~》(不愉快な人・物)がなくなって / 《get ~ 》...を捨てる, ...を廃棄する,...を取り除く

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解説

1. 基本情報と概要

単語(フレーズ): rid of

品詞: 主に動詞 rid の形で用いられ、フレーズとしては “get rid of” や “be rid of” の形で使われます。

CEFR レベル目安: B2(中上級)


  • 理由: 日常会話でよく使われる表現ですが、動詞 rid の使いこなしは中級以上でしっかり理解を得ると使いやすくなります。

意味(英語・日本語)


  • 英語: to remove or eliminate something or someone

  • 日本語: 何か(または誰か)を取り除く、排除する

例えば「get rid of something」は「何かを取り除く」「処分する」というときに使います。英語学習者にとっては、単に「捨てる」や「片付ける」だけでなく、「追い払う、厄介なものを処分する」といった少し強調したニュアンスのイメージを持つ表現です。

活用形


  • 現在形: rid (通例 “get rid of / be rid of” の形で使う)

  • 過去形: rid / ridded(まれに ridded が使われるが、ほとんどの場合は過去形も “rid” として扱う表現が多い)

  • 過去分詞: rid / ridded(同上)

他の品詞例


  • 「rid」が形容詞的に扱われる形: 「I am rid of my worries.」(= 不安を取り除いた状態だ)

  • 「riddance」(名詞): 「Good riddance!」は「せいせいした!」「いなくなってよかった!」のような表現。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • rid: 中心となる動詞。「取り除く」「免れさせる」の意

  • of: 前置詞。「~から離れて」「~を除いて」などのニュアンスを補強

「get rid of」は「捨てる・処分する」の他に、「自分の人生から取り去る・縁を切る」といった感覚も強く、やや強調した取り除きの表現です。

他の単語との関連性(派生語や類縁語)


  • riddance: 名詞形。「取り除くこと」を意味し、口語表現「Good riddance!(いなくなってせいせいした!)」に頻出

  • rid が含まれる派生語はあまり多くありませんが、「unriddled(謎が解けた)」などの少し特殊な形容詞もあります。

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. get rid of clutter → がらくたを片付ける

  2. get rid of an old habit → 古い習慣を捨てる

  3. be rid of worry → 心配から解放される

  4. rid the house of pests → 家から害虫を駆除する

  5. rid oneself of guilt → 罪悪感を拭い去る

  6. rid the world of poverty → 貧困をなくす

  7. rid my mind of doubts → 疑念を取り払う

  8. get rid of toxic relationships → 有害な人間関係を断つ

  9. rid the environment of pollution → 環境から汚染を取り除く

  10. get rid of stress → ストレスを解消する


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「rid」は中英語(Middle English)で「clear(片付ける、取り除く)」を意味する “ridden” に由来するとされています。さらに古英語(Old English)の “ryddan” に遡ると考えられ、「自由にする」「解放する」のような意味を持っていました。

ニュアンス・使用上の注意点


  • 微妙なニュアンス: 「単に捨てる・処分する」だけでなく、「厄介なものを遠ざける」という少し強調した響きがあります。

  • 口語 or 文章語: 「get rid of」は比較的口語でも文章でもよく使われますが、「be rid of」はややフォーマルまたは古風な響きがあり、文語調の場面でも使われます。

  • 「Good riddance!」はカジュアルながら感情的に解放された気持ちを表すため、時に失礼なニュアンスを含んだりします。


4. 文法的な特徴と構文


  • 一般的な構文:

    1) get + rid + of + 名詞

    例: get rid of the old furniture

    2) be + rid + of + 名詞(やや文語的、フォーマル)

    例: I am finally rid of doubt.


  • 他動詞・自動詞の使い分け:


    • 「rid」は基本的に「~を取り除く」という意味なので、“rid + 目的語 + of + 目的語” の形で2つの目的語を取ることもあります。

      例: The teacher rid the classroom of distractions.

      (その教師は教室から気の散るものを取り除いた)


  • フォーマル / カジュアル:


    • 「get rid of」は日常会話でもカジュアルでもよく使う

    • 「be rid of」はややフォーマルまたは古風な印象



5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “I need to get rid of all these old magazines.”

    (これらの古い雑誌を全部処分しなきゃ。)


  2. “Could you help me get rid of these broken boxes?”

    (壊れた箱を処分するのを手伝ってもらえる?)


  3. “I finally got rid of my bad cold.”

    (やっとひどい風邪が治ったよ。)


ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “We should get rid of outdated processes to increase efficiency.”

    (効率を上げるために古いプロセスを排除すべきです。)


  2. “The company aims to rid the supply chain of unnecessary delays.”

    (その会社はサプライチェーンの不要な遅れを取り除くことを目指している。)


  3. “We decided to get rid of duplicate data in our system.”

    (システム内の重複データを削除することにしました。)


学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “Researchers are striving to get rid of bias in their experimental design.”

    (研究者たちは実験デザインからバイアスを取り除こうと努力している。)


  2. “The new protocol helps rid the dataset of aberrant values.”

    (新しいプロトコルはデータセットから異常値を除去するのに役立つ。)


  3. “To be rid of confounding variables, we conducted a double-blind test.”

    (交絡要因を排除するため、私たちは二重盲検テストを実施した。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. remove(取り除く)


    • 「何かを移動・撤去する」というシンプルな意味。

    • “remove something from somewhere.” の形で使う。


  2. eliminate(除去する)


    • 「完全に取り除く」「排除する」の意味が強め。

    • ややフォーマルな響き。


  3. dispose of(処分する)


    • 「捨てる」「処分する」というやや丁寧な表現。

    • リサイクルや廃棄時などの文脈でよく使われる。


  4. banish(追放する)


    • 「追放する」という意味合いがあり、より強いニュアンス。

    • ネガティブな要素を遠ざけるイメージ。


反意語


  • keep(保つ)

  • retain(保持する)

  • preserve(保存する)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号:


    • 「rid」: /rɪd/

    • 「rid of」: /rɪd əv/ または /rɪd ʌv/


  • アクセント位置: 「rid」は1音節なのでどこかが特別に強くなるわけではありませんが、文中では “get RID of” と「rid」にやや強勢が来ることもあります。

  • アメリカ英語とイギリス英語: 発音はほとんど変わりませんが、アメリカ英語の方が /r/ が明確に発音されやすいです。

  • よくある発音ミス: “ride” /raɪd/ と混同してしまうことがあるので注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “rid” を “ride” と書いてしまうミス。

  2. 前置詞の間違い: “get rid from” や “get rid off” としてしまう。正しくは “get rid of”。

  3. 二重前置詞: “get rid of ~ of ~” などと重ねてしまう誤用。

  4. TOEIC や英検などでの出題: 「置き換え可能な表現は何か?」という形や「処分する」という意味を問われる読解問題でよく登場。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「get rid of」は「さよならする」イメージ


    • 何か厄介なものを “バイバイ” している感覚で覚えるとイメージしやすい。


  • “rid” = “release” に近いと語源で関連付けると、「解放する」ニュアンスでイメージがしっくりくる。

  • また、日常会話では「捨てる」「処分する」と動作を表すとき用いられることが多いので、「ゴミを捨てる = get rid of garbage」のように実生活のシーンに当てはめて覚えるとスムーズです。


以上が「rid of」の解説です。「get rid of」は非常によく使われるため、ぜひフレーズで暗記しておくと便利です。

意味のイメージ
rid of
意味(1)

《be ~》(不愉快な人・物)がなくなって

意味(2)

《get ~ 》...を捨てる, ...を廃棄する,...を取り除く

語彙を覚えるための辞書問題

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