最終更新日:2025/02/25

防御の,守備の / 弁護の / 防御,守勢

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元となった辞書の項目

defensive

防御の,守備の / 弁護の / 防御,守勢

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解説

1. 基本情報と概要

単語: defensive

品詞: 形容詞 (adjective)

英語での意味:

・Protective; intended to defend or shield against criticism, attack, or danger.

日本語での意味:

・「防御的な」「守りの姿勢をとる」「受け身になってしまう」という意味を持つ形容詞です。

・相手の攻撃や批判から自分を守ろうとする態度を示すときに使います。「何かに備えて守りの姿勢を取る」というニュアンスも含みます。

主な活用形:


  • 形容詞: defensive

  • 副詞形: defensively(防御的に)

  • 名詞形: defensiveness(防御的な態度)

※ なお、「defense(米)」または「defence(英)」は名詞で「防御・守備」を意味します。ここから派生して形容詞が “defensive” になります。

CEFRレベル: B2(中上級)

(初級〜中級レベルを超えて、ある程度使いこなせる人が学ぶような単語です。確実に日常会話だけでなくビジネスや学術の場面でも使える表現です。)


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: fend → defend(守る、保護する)

  • 接頭語: de-(離れて/下へ のイメージを持つことが多いが、「守る(defend)」という単語においては古フランス語由来の要素)

  • 接尾語: -ive(形容詞化する接尾語)

関連単語


  • defend (動詞) : 防御する、守る

  • defense/defence (名詞) : 防御、守備

  • defender (名詞) : 守る人、守備側

  • defenseless/defenceless (形容詞) : 無防備な

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. defensive position:防御態勢

  2. defensive move:守りの一手

  3. defensive strategy:防御戦略

  4. get defensive:身構える・防御的になる

  5. become defensive about (something):(何か)に関して防御的になる

  6. defensive posture:防御的な姿勢

  7. overly defensive:過剰に防御的な

  8. defensive mechanism:防御機制(心理学的にも使われる)

  9. take a defensive approach:守りのアプローチをとる

  10. defensive reaction:防御的な反応


3. 語源とニュアンス

語源:

“defensive” はラテン語の “defendere(守る)” を由来とし、古フランス語を経由して中英語に取り入れられました。もともと「守るための」という意味を持ち、軍事的用語などにも通じる言葉です。

ニュアンス:


  • 相手の批判や意見に対して「攻撃されないように守る」姿勢を表すときに使います。

  • 「受動的になっている」「臆病ではないか」と捉えられることもあるので、注意が必要です。

  • 口語・文章ともに一般的に使われ、カジュアルな場面でもフォーマルな場面でも見かけますが、会話だと「相手が防御態勢に入っている」というニュアンスで使われることが多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞: 他の名詞を修飾したり、補語として使う。

    例) He became defensive.(彼は防御的になった)

  • 可算・不可算の区別は名詞の “defense/defence” で行われ、形容詞 “defensive” にはありません。

  • 文章でも会話でも用いられますが、「相手に対してイラっとした、または萎縮した態度を表す」ニュアンスがあるので、状況によっては失礼に聞こえる場合もあります。

一般的な構文の例:


  • S + be + defensive about + something

  • S + become/get defensive (when + clause)

イディオム:


  • “on the defensive” : 守勢に回っている

    例) The team was on the defensive most of the game.(そのチームは試合のほとんどで守勢に回っていた)


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文(3つ)


  1. “Don’t get so defensive; I’m just trying to help.”


    • 「そんなに防御的にならないでよ。ただ手伝おうとしてるだけなんだ。」


  2. “Why are you being defensive about cleaning the house?”


    • 「どうして家の掃除のことでそんなに身構えてるの?」


  3. “He sounded defensive when I asked him about the mistake.”


    • 「ミスについて聞いたら、彼は防御的な感じで返事をしたよ。」


(2) ビジネスでの例文(3つ)


  1. “Our marketing plan is too defensive; we need a more proactive approach.”


    • 「私たちのマーケティング計画は守りに入りすぎています。もっと積極的なアプローチが必要です。」


  2. “Try not to appear defensive during the negotiation, or it might weaken our position.”


    • 「交渉の際に防御的な態度を見せないようにしてください。立場が弱くなってしまうかもしれません。」


  3. “When questioned about the decline in sales, the manager became defensive.”


    • 「売上の減少について質問を受けたとき、マネージャーは防御的になりました。」


(3) 学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “In psychology, defensive behaviors can manifest as denial or projection.”


    • 「心理学において、防御的行動は否認や投影として現れることがあります。」


  2. “A defensive foreign policy aims to protect national interests without pursuing aggression.”


    • 「防御的な外交政策は、攻撃的になることなく国家の利益を守ることを目的としています。」


  3. “Excessive defensiveness can hinder open-minded discussion in academic debates.”


    • 「過度に防御的になると、学術的な議論で柔軟な意見交換を妨げる可能性があります。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. protective(保護的な)


    • “protective” は「守ってあげる態度」をしばしば含意するので、ポジティブなニュアンスもある。


  2. guarded(用心深い)


    • “guarded” は「直接的な攻撃を想定して身構えている」イメージ。


  3. cautious(慎重な)


    • “cautious” は「慎重で用心深い」という意味で、防御的な態度も含むが、感情よりは慎重性に重点がある。


反意語 (Antonyms)


  1. open(開放的な)

  2. receptive(受容的な)

例)


  • Defensive ↔ Open: 「防御的な態度 ↔ 開放的な態度」


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA):


  • アメリカ英語: /dɪˈfɛnsɪv/

  • イギリス英語: /dɪˈfensɪv/

アクセント: 「-fen-」の部分に強勢が置かれます (de-FEN-sive)。

アメリカ英語とイギリス英語: アクセント位置はほぼ同じですが、母音の発音が若干異なります。アメリカ英語では /dɪˈfɛnsɪv/、イギリス英語では /dɪˈfensɪv/ のように “e” の音がややはっきり発音される傾向がある場合があります。

よくある発音ミス: 「ディフェンシブ」ではなく、「ディフェン“ス”ィブ」のように “siv” をしっかり発音する点に注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “defensive” の綴りを “defencive” と間違えることがある(特に英語学習者は “defence/defense” の混乱に注意)。

  • 同音異義語との混同: 直接的な同音異義語はありませんが、音が似た “offensive(攻撃的な)” と反対の意味なので混同に注意。

  • 試験対策: TOEICや英検などでは「感情的に守りに入る」「防御的姿勢」というニュアンスを問われる可能性が高い。ビジネス文脈と絡めて出題されることもある。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 【音のヒント】“defend” + “-ive” で “defensive”。「ディフェンス + イブ」のイメージで覚える。

  • 【ストーリーで覚える】サッカーの守備(defense)でいつも守っている選手が “defensive player” と聞けばイメージが湧きやすい。

  • 【スペリングのコツ】“defen-s-ive” と “s” を強調して書き込む練習をするとよい。

学習者の方は、会話で “Don’t be so defensive!” と言われたら「そんなに身構えないで!」と理解できるようになると、自然なコミュニケーションがとれます。以上を把握しておくと、「defensive」の意味と使い方がよりクリアになるはずです。

意味のイメージ
defensive
意味(1)

防御の,守備の

意味(2)

弁護の

意味(3)

防御,守勢

語彙を覚えるための辞書問題

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