元となった辞書の項目
effective
解説
1. 基本情報と概要
単語: effective
品詞: 形容詞 (adjective)
意味 (英語): having an intended or expected effect; producing a result
意味 (日本語): 予期した結果をもたらす、効果的な
「effective」は「望んだ効果を生み出す」という意味を持つ形容詞です。なにかを行ったときに、それが「ちゃんと成果を出す」状態を表す単語です。日常会話でもビジネスシーンでもよく使われます。
活用形
- 形容詞: effective
- 比較級: more effective
- 最上級: most effective
- 副詞形: effectively (効果的に)
- 名詞形: effectiveness (効果)
他の品詞の例
- 名詞: effect (結果、効果)
- 動詞(まれに使われる形): to effect (もたらす、成就する)
- 例: The new policy will effect many changes.
CEFRレベルの目安
- B2 (中上級): 「effective」という語はビジネスやアカデミックシーンでもよく登場するため、中上級レベル以上で使われることが多い単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: effect (効果)
- 接尾辞: -ive (形容詞を作る語尾)
派生語
- effect (名詞): 効果
- effectiveness (名詞): 効果の高さ、有効性
- effectively (副詞): 効果的に
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ 10選
- be effective in … / …に効果がある
- highly effective method / 非常に効果的な方法
- most effective way / 最も効果的な方法
- prove effective / 効果があると証明される
- effective communication / 効果的なコミュニケーション
- time-effective solution / 時間効率の良い解決策
- cost-effective plan / コストパフォーマンスの良い計画
- remain effective / 有効性を保つ
- become effective / 効果を発揮し始める
- effective immediately / 即時発効で、ただちに有効な
3. 語源とニュアンス
語源
- effectはラテン語の「ex(外へ)」と「facere(作る・行う)」が由来で、「行うことによって生じたもの」という意味を持ちます。
- ここに形容詞化する接尾辞「-ive」がついて「効果を生み出す」というニュアンスが生まれました。
使用上のニュアンス
- 「effective」は、「実際に役に立つ・効果をもたらす」というポジティブな印象があります。
- ビジネス・公式文書・日常会話どれにも幅広く使われ、比較的フォーマル寄りにもカジュアル寄りにも対応できます。
4. 文法的な特徴と構文
形容詞なので、名詞を修飾する場合や補語として使われます。
- 例: This is an effective strategy. (名詞 strategy を修飾)
- 例: The policy is effective. (補語)
- 例: This is an effective strategy. (名詞 strategy を修飾)
「effective」の形容詞としての使い方は可算・不可算とは無関係です。
「effect」(名詞) は可算・不可算両方の文脈で使われますが、「effective」はあくまで形容詞です。
よく使われる構文・フレーズ
- “It is effective to …” (…するのは効果的だ)
- “prove effective” (効果があるとわかる)
- “turn out to be effective” (最終的に効果的であると判明する)
5. 実例と例文
日常会話で使われる例文
- “This medicine is really effective for headaches.”
(この薬は頭痛に本当に効くよ。) - “Exercising daily is an effective way to stay healthy.”
(毎日運動することは、健康を保つのに効果的な方法です。) - “A warm-up is effective in preventing injuries.”
(ウォームアップはケガを防ぐのに効果的です。)
ビジネスシーンで使われる例文
- “We need an effective marketing strategy to increase sales.”
(売上を伸ばすには、効果的なマーケティング戦略が必要だ。) - “The new policy proved effective in reducing costs.”
(新しい方針は、コスト削減に効果があるとわかった。) - “His communication skills are highly effective in negotiations.”
(彼のコミュニケーション能力は交渉において非常に有効です。)
学術的な文脈で使われる例文
- “The study concludes that this method is effective in treating the disease.”
(研究はこの治療法が疾病治療において効果的だと結論づけています。) - “An effective approach requires both quantitative and qualitative analysis.”
(効果的なアプローチは、定量と定性の両方の分析が必要です。) - “The results demonstrate the effectiveness of the proposed hypothesis.”
(結果は提案された仮説の有効性を示しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
efficient (効率的な)
- 「効率的に無駄なく成果を上げる」という意味。時間やコストの節約の面が強調されます。
- 例: “This machine is efficient in terms of energy consumption.”
- 「効率的に無駄なく成果を上げる」という意味。時間やコストの節約の面が強調されます。
efficacious (有効な)
- 特に医療・治療の文脈などで「効果がある」と言う場合に使われやすい。ややフォーマル。
- 特に医療・治療の文脈などで「効果がある」と言う場合に使われやすい。ややフォーマル。
productive (生産的な)
- 「成果や産出物が大きい」という意味が強調されます。
- 「成果や産出物が大きい」という意味が強調されます。
powerful (強力な)
- 「効果が強大」といったニュアンスだが、物理的・抽象的どちらの力にも使われる。
- 「効果が強大」といったニュアンスだが、物理的・抽象的どちらの力にも使われる。
反意語 (Antonyms)
- ineffective (効果がない)
- useless (役に立たない)
- ineffectual (効果が薄い)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ɪˈfɛktɪv/
- アメリカ英語の発音: イフェクティヴ (第一音節の「e」にやや強勢)
- イギリス英語の発音: イフェクティヴ (ほぼ同じ)
- 強勢: ef-FEC-tiveのように2番目の音節「fect」に強勢が来る。
- まれに「effect」と混同して発音してしまう人がいるが、形容詞の「effective」は2音節目に強勢を置くことを意識するとよい。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “effectiv”や“effevtive”などのミスに注意。 “-ive”の終わりを忘れないように。
- 同音異義語: “affective” (感情に関する) と間違えないように注意。
- TOEICや英検など試験対策: ビジネス文脈でもアカデミック文脈でも出題されやすい。副詞形“effectively”や名詞形“effectiveness”もセットで覚えると便利。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「éffect」という効果(Effect)が「生み出される(ive) → それが有効に働く」と覚えるとイメージしやすいです。
- 「E=mc² → Einstein → Effective」のように、「E」で始まる大事な公式や言葉に絡めて連想するのもおもしろいかもしれません。
- スペリングでは「effect + ive」であることを意識しましょう。「effect」の最後の “t” と「-ive」の “i” 以降をくっつけるイメージをもつと覚えやすいです。
上記のポイントを押さえておくと、「effective」は多様な場面で自信を持って使うことができるようになります。ぜひビジネスや学術論文、日常会話などあらゆる場面で活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
効果的な,効きめのある
意味(2)
(法律などが)有効な,実施されている
意味(3)
印象深い,感銘的な
意味(4)
実際に役立つ,実動の