最終更新日:2025/02/25

水準点(測量に用いる基準標識) / (評価などの)基準

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元となった辞書の項目

benchmark

水準点(測量に用いる基準標識) / (評価などの)基準

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ベンチマークは測定の基準点として使用されます。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: benchmark

品詞: 名詞 (主に)、動詞 (まれに)


  • 意味 (英語): A standard or point of reference against which things may be compared or assessed.

  • 意味 (日本語): 何かを比較・評価する際の基準、指標、標準的な尺度


    • 「benchmark」は、何かの良し悪しをはかるための「指標」や「目安」として使われます。ビジネスやテクノロジーの分野で性能評価や比較のために用いられることが多いです。「他と比べる際の“ものさし”になるもの」と理解するとわかりやすいです。


  • 活用形:


    • 名詞: benchmark (単数形), benchmarks (複数形)

    • 動詞: to benchmark (三人称単数: benchmarks, 進行形: benchmarking, 過去形・過去分詞形: benchmarked)


  • 他の品詞形:


    • 形容詞: “benchmarking”という形で形容詞的に使われることがあります(例: “benchmarking exercise”)。ただし、形容詞より動名詞としての使い方が多い印象です。


  • CEFRレベルの目安: B2(中上級)


    • 「benchmark」は専門性のある文脈(ビジネス、IT、マーケティングなど)で頻出し、中級以上で学習することが多い単語です。



2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成:

    “bench” + “mark”


    • “bench”は「ベンチ(腰掛け)」や「作業台」の意味を持ちます。

    • “mark”は「印、記号、基準点」を意味します。

    • 組み合わさることで、「基準点となる印」というニュアンスを表します。


  • 派生語・関連語:


    • benchmarking: ベンチマーク(基準)と比較検討し、分析するプロセスや行為。

    • benchmark test: 性能評価テスト。

    • baseline: 物事の基準線や初期値を指す場合に使われる語。


  • よく使われるコロケーション(10個)


    1. benchmark test(ベンチマークテスト)

    2. benchmark score(ベンチマークスコア)

    3. industry benchmark(業界のベンチマーク)

    4. benchmark performance(パフォーマンスの指標)

    5. benchmark index(ベンチマーク指数)

    6. set a benchmark(ベンチマークを設定する)

    7. benchmark against(他と比較して評価する)

    8. global benchmark(世界的な基準)

    9. provide a benchmark(基準を提供する)

    10. benchmark standard(標準となるベンチマーク)



3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    もともとは測量や大工仕事の現場で「物理的なベンチ(台や段)の上にマークをつけて基準点とする」ことに由来するといわれています。この「基準点」から転じて、あらゆる分野での「基準値」という意味になりました。


  • ニュアンス・使用上の注意:


    • 「標準や基準となる重要なもの」というポジティブかつ公式感のある響きがあります。

    • ビジネス、学術研究、競争分析など、ややフォーマルな文脈でよく使われます。

    • カジュアルな場面で日常会話として使うことは少ないですが、IT系の話題では口語でも使われることがあります(例: 「このPC、ベンチマークはいいみたいだよ」)。



4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞用法:


    • 可算名詞として使われることが多いです。複数形は “benchmarks”。

    • 例: “We need to establish clear benchmarks to measure our progress.”


  • 動詞用法 (to benchmark):


    • 「何かを基準にして比較・評価する」という意味を持つ他動詞。

    • 例: “We benchmarked our product against the leading competitor.”


  • よく使われる構文


    1. benchmark something against


      • 例: “We benchmark our sales figures against last year’s data.”


    2. serve as a benchmark


      • 例: “These statistics serve as a benchmark for future improvements.”


    3. set the benchmark


      • 例: “This company set the benchmark for customer service standards.”



  • フォーマル/カジュアル


    • ビジネスやアカデミックな場面ではフォーマルに使用されることがほとんど。

    • 「成績の基準」や「性能比較」といった具体的な評価場面で使われる際は、やや専門用語的要素を含みます。



5. 実例と例文

(1) 日常会話


  1. “I heard that new smartphone has a great benchmark score.”

    (あの新しいスマホ、ベンチマークスコアが高いらしいよ。)

  2. “They use last year’s results as a benchmark to see if they improved.”

    (昨年の結果を基準にして、改善したかどうかを見ているんだよ。)

  3. “My friend always uses top runners as a benchmark for his training.”

    (友人はトップランナーたちを自分の練習の基準にしているんだ。)

(2) ビジネス


  1. “We need to set clear benchmarks to measure our quarterly performance.”

    (四半期の業績を測るためには、はっきりしたベンチマークが必要です。)

  2. “Our goal is to reach the industry benchmark for customer satisfaction.”

    (当社の目標は、顧客満足度において業界の基準を達成することです。)

  3. “Let’s benchmark our new marketing strategy against the leading companies.”

    (新しいマーケティング戦略を、トップ企業と比較して評価してみましょう。)

(3) 学術的


  1. “The study provides benchmarks for acceptable pollution levels.”

    (その研究は、容認される汚染レベルのベンチマークを示しています。)

  2. “We used peer-reviewed articles as benchmarks to validate our methodology.”

    (私たちは手法を検証するために、査読済み記事をベンチマークとして使いました。)

  3. “These historical data points are essential as benchmarks in our longitudinal study.”

    (これらの歴史的データは長期的な研究における重要なベンチマークとなります。)


6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語


    1. standard(標準)


      • より一般的に「標準」と呼ばれるもので、手法や数値だけでなく行動基準などにも幅広く使われる。


    2. criterion(判断基準)


      • 評価のための判断基準を表す。複数形はcriteria。もう少し学術的或いは正式な文脈で使用されることが多い。


    3. yardstick(物差し)


      • 若干口語的で、比較の基準となる物量的な物差しをイメージする表現。


    4. gauge(計器・測定基準)


      • 程度や状態を量る道具や基準。やや測定に特化したニュアンス。



  • 反意語


    • 直接の反意語は少ないが、「あいまいな基準」や「参考にならないもの」を表す場合は、“poor indicator”などが用いられたりします。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • アメリカ英語: /ˈbɛntʃ.mɑːrk/

    • イギリス英語: /ˈbentʃ.mɑːk/


  • アクセント: 最初の “bench” の部分に強勢があります (“BENCH-mark”)。

  • よくある発音ミス:


    • “Bench” の “ch” を /tʃ/ ではなく /ʃ/(シュ)で発音してしまう。

    • “mark” の母音を曖昧にすると通じにくいため、“マー”の部分をはっきり伸ばすように意識すると良い。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “benchmark” を “benchmarch” や “bench mark” と間違える例がある。

  • 同音異義語との混同: 特に “bench” + “mark” を分けてしまうなど、誤った区切り方をしないように注意。

  • 試験対策: TOEICやビジネス英語のテストなどで、品質評価や比較指標などについて述べる問題に出やすいキーワードです。読み書きで使いこなせると得点源になりやすいです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • ベンチに印をつけた“基準点”というイメージが由来です。「測量ポイント」としてベンチにマークする様子を頭に思い浮かべると覚えやすいでしょう。

  • 「“ベンチ”+“マーク”で基準点」と単語を二つにわけてイメージすると、スペルと意味の両方が覚えやすくなります。

  • 勉強テクニック: IT関連のニュースやビジネス記事を読む際に「benchmark」という単語を見つけたら、「今回のベンチマークは何を基準にしているのか?」と意識して読むと身につきやすいです。


以上が「benchmark」の詳細解説です。比較や評価の“ものさし”としての場面でよく登場する便利な単語です。ぜひビジネスや勉強の参考にしてください。

意味のイメージ
benchmark
意味(1)

水準点(測量に用いる基準標識)

意味(2)

(評価などの)基準

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