最終更新日:2025/02/25

《補語を伴って》 ...である / 《位置・場所を伴う語句を伴って》 《...に》 ある / 存在する

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元となった辞書の項目

be

動詞

《補語を伴って》 ...である / 《位置・場所を伴う語句を伴って》 《...に》 ある / 存在する

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解説

動詞「be」の詳細解説


1. 基本情報と概要

英単語: be

品詞: 動詞 (主に状態動詞、補助動詞)

活用形: am, are, is, was, were, being, been など

意味 (英語 & 日本語)


  • 「be」は「〜である・〜になる・存在する」などを表す動詞です。

    例: “I am happy.”(私は幸せです)/ “There is a cat.”(猫がいます)

  • 日本語では「〜である」「いる・ある」という感覚を担う言葉です。「存在」や「状態」を伝えるときに使います。

例:


  • “I am a student.” → 「私は学生です。」(状態: 学生という立場を表す)

  • “I am being careful.” → 「私は注意深くしています。」(ある状態にあることを伝える)

こういう場面で使われる、非常に基本的かつ重要な動詞です。ニュアンスとしては「○○です」「○○にある」「存在する」など、英語の文法を組み立てる土台になる単語です。

他の品詞になったときの例


  • being (名詞・動名詞): 例 “a human being” (人間)、 “Being honest is important.”(正直であることは大切だ)

CEFRレベル


  • A1(超初心者): 英語の最初のステップで学ぶ超基本的な動詞です。

  • 一方で、「be」の使い方は多岐にわたり、あらゆるレベル(C2レベル含む)まで継続して学習・運用されます。


2. 語構成と詳細な意味

「be」は古英語から継承されてきた変化形が多い動詞で、はっきりした接頭語・接尾語・語幹の区切りがわかりにくいものです。


  • 現代の英語では、そのまま動詞として認識されています。

  • 独特の活用形(am, are, is, was, were, been, being)が派生的に存在します。

派生語や関連表現


  • being: 存在、〜であること

  • been: 「be」の過去分詞形

  • to be: 不定詞形「〜であること」(「to be or not to be」など)

よく使われるコロケーションや関連フレーズ (10個)


  1. be + adjective → (〜である) 例: be happy (幸せである)

  2. be + noun → (〜である) 例: be a teacher (教師である)

  3. be + prepositional phrase → (〜にいる/ある) 例: be at home (家にいる)

  4. there is/are → (〜がある/〜がいる) 例: There is a book on the table. (テーブルの上に本がある)

  5. be able to + 動詞 → (〜できる) 例: I am able to swim. (泳ぐことができる)

  6. be going to + 動詞 → (〜するつもり) 例: I am going to study. (勉強するつもりだ)

  7. be supposed to + 動詞 → (〜することになっている)

  8. be used to + 名詞/動名詞 → (〜に慣れている)

  9. be about to + 動詞 → (まさに〜しようとしている)

  10. be worth + 名詞/動名詞 → (〜する価値がある)


3. 語源とニュアンス


  • 「be」はゲルマン語派由来の最も古い語の一つで、古英語で「beon,bēon」などの形で存在しました。

  • 歴史的に「存在」や「いる・ある」の概念を示す語として、様々な派生形ができあがりました。

ニュアンス・使用時の注意


  • 状態や存在を表すことから、主語と補語(形容詞・名詞)をつなぐ「コピュラ(copula)動詞」としての役割が大変重要です。

  • また「助動詞」として進行形や受動態を作る際など、さまざまな文法で中心的役割を果たします。

  • フォーマル・カジュアル問わず使われますが、「am / are / is」など短縮形 (I’m, you’re, he’s など) は日常会話・カジュアルで多用されます。


4. 文法的な特徴と構文


  1. コピュラとしての「be」


    • 主語 + be + 形容詞 / 名詞


      • 例: “He is tall.” (彼は背が高い)、 “She is a doctor.” (彼女は医者です)



  2. 存在を表す「be」


    • There is/are + 名詞


      • 例: “There is a problem.” (問題があります)



  3. 進行形を作る助動詞「be」


    • be + 動詞-ing


      • 例: “I am studying.” (私は勉強しています)



  4. 受動態を作る助動詞「be」


    • be + 過去分詞


      • 例: “The cake was eaten.” (そのケーキは食べられた)



  5. 時制・人称により形が多数変化


    • am, are, is, was, were, been, being など


文法ポイント


  • スペルや形が人称・時制によって大きく変わるため、初学者はしっかり暗記する必要があります。

  • “be” は他の動詞の前で助動詞として働く場合(進行形、受動態など)には、必ずスペルや形を正しく変える必要があります。


5. 実例と例文

日常会話 (3例)


  1. “How are you?” / “I’m good.”


    • 日常的な挨拶。「元気?」/「元気だよ。」


  2. “I am at the supermarket.”


    • 「スーパーにいるよ。」今いる場所を伝える。


  3. “We are going to watch a movie tonight.”


    • 「今夜映画を見る予定です。」be going to 構文の例。


ビジネスシーン (3例)


  1. “I am responsible for this project.”


    • 「私はこのプロジェクトの責任者です。」状態・立場を説明。


  2. “We are preparing the presentation.”


    • 「プレゼンの準備をしています。」進行形を使用。


  3. “The meeting is scheduled for 10 AM.”


    • 「会議は午前10時に予定されています。」受動態の例。


学術的な文脈 (3例)


  1. “This hypothesis is being tested.”


    • 「この仮説はテストされているところです。」受動態の進行形。


  2. “The data are inconclusive.”


    • 「そのデータは結論を下せるものではありません。」状態を説明。


  3. “It is theorized that the universe is expanding.”


    • 「宇宙が拡大していると理論づけられています。」存在・状態をまとめる表現。



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  • exist (存在する): “be” よりも「物理的に存在する」ニュアンスに特化。日常よりはフォーマル・学術的。

  • remain (〜のままである): 状態を維持するニュアンス。

  • stay (とどまる): 物理的・場所的に「留まる」意味を強調。

反意語


  • 直接的な反意語はありませんが、「消える」「存在しない」といった概念なら “disappear” “not exist” など。

“be” は英語の最も基本的な動詞であり、単純に「ない」を表すには “not be” (isn’t, aren’t, etc.) や “doesn’t exist” など否定形やほかの動詞を使います。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 音声記号(IPA):


    • be → /biː/

    • am → /æm/

    • is → /ɪz/

    • are → /ɑːr/ (英), /ɑr/ (米)

    • was → /wʌz/ (米, しばしば /wəz/とも), /wɒz/ (英)

    • were → /wɜːr/ (英), /wɝː/ (米), /wər/ (弱形)

    • been → /bɪn/ (英, 会話的), /biːn/ (フォーマル, 米,英)


よくある発音の間違い


  • “are” や “were” などにおける「r」の発音。

  • “been” を「ビーン」と伸ばして発音したり、短く「ビン」と言ったりするなど、地域差の影響が大きい。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “were” と “where/ware” を混同するなど。

  2. 短縮形の混乱: I’m / you’re / they’re / there / their など発音・スペルの混同。

  3. 過去形と過去分詞形: “was” / “were” (過去形) と “been” (過去分詞) を混乱する。

  4. 三単現や進行形での使い方: “He is playing.” の “is” を忘れたり、 “He playing.” としてしまう例が頻出。

試験対策


  • TOEICや英検などでも、be動詞の時制・主語一致を問う問題や、短縮形・否定形のスペルミスをさせる問題が典型的に出題されます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「ある・いる」= “be”: 「存在」をあらわす一番基礎の動詞というイメージ。

  • 姿が変わる七変化: am / are / is / was / were / be / being / been…色々な形が登場するが「全部“be”の仲間」とまとめて覚えると良い。

  • 場面ごとの短縮形イメージ: 会話では “I’m” “You’re” “He’s” ... と「くっつけるのが当たり前」とイメージする。

  • 発音練習やスペル確認を重点的に行い、自分自身を表すときは “I am” と記憶に刻む。


「be」は英語学習の最初の関門であり、同時に最も重要かつ多面的に使われる動詞です。使いこなせるようになると文法全体の理解が深まり、英語表現の幅も広がります。ぜひ色々な例文を使って練習してください。

意味のイメージ
be
意味(1)

《連結語として補語を伴なって…である,…だ,…です

意味(2)

《位置・場所を表す語句を伴って》(…に)ある,いる(occupy a place or situation)

意味(3)

〈物事が〉存在する,ある(exist);〈生物が〉生存する,生きている(live)

意味(4)

行われる,起こる,発生する(take place, occur)

意味(5)

存続する,そのままでいる(remain as before)

意味(6)

be to do》

意味(7)

…する予定である,…することになっている

意味(8)

…すべきだ

意味(9)

《受動態の不定詞を伴って》…できる

意味(10)

《命令》…するのだ

意味(11)

《条件節に》…する意図がある

意味(12)

if…were to do》…するとしたなら

意味(13)

be do*ing*》《進行形》

意味(14)

《進行中の動作》…している,しつつある

意味(15)

《近い未来》…しようとしている,するつもり

意味(16)

《動作の反復》(いつも)…している

意味(17)

be+他動詞の過去分詞》《受動態》…される,されている

意味(18)

be+自動詞の過去分詞》《完了形》…した[状態にある]

語彙を覚えるための辞書問題

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