元となった辞書の項目
athlete
解説
以下では、名詞「athlete」について、できるだけ詳細に解説していきます。
1. 基本情報と概要
意味
- 英語: “athlete”
- 日本語: 「アスリート」「運動選手」「競技者」
「スポーツの競技に真剣に取り組む人」を指す単語です。プロやアマチュアを問わず、何らかのスポーツを行う人の総称として使われます。まじめに体力づくりや競技に励む人全般を指すため、「プロスポーツ選手」というイメージだけでなく、大学スポーツの選手など幅広い場面で使われます。
品詞
- 名詞 (countable noun)
活用形
「athlete」は名詞のため、通常は「athletes」(複数形) しか大きな変化はありません。
- 単数形: an athlete
- 複数形: athletes
派生語の例
- 形容詞: athletic(運動の、運動選手らしい)
例)He is very athletic.(彼はとても運動神経がいい。) - 名詞: athletics(陸上競技、またはスポーツ一般を指すこともある)
例)She excels in athletics.(彼女は陸上競技で優れた成績を収めている。) - 名詞: athleticism(運動能力、アスリート的素質)
例)His natural athleticism helped him become a star player.(自然な運動能力のおかげで、スター選手になった。)
CEFRレベルの目安
- B1(中級)
「athlete」は日常会話でもよく登場しますが、スポーツに関する文脈で頻出です。中級レベルで十分習得できる単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「athlete」は大きく分けて接頭語・接尾語を持たない一語の形です。
- 語源的には、古代ギリシャ語の「athlētēs(競技者)」が由来で、そこからラテン語を経由して英語に入ったと言われています。
関連語・派生語
- athletic(形容詞): 運動の、体格の良い
- athletics(名詞):スポーツ全般、特に陸上競技
- athleticism(名詞):運動能力
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- professional athlete(プロのアスリート)
- amateur athlete(アマチュアのアスリート)
- Olympic athlete(オリンピック選手)
- elite athlete(エリート・トップアスリート)
- star athlete(スター選手)
- promising athlete(将来有望な選手)
- talented athlete(才能ある選手)
- college athlete(大学の運動選手)
- former athlete(元アスリート)
- track and field athlete(陸上競技の選手)
3. 語源とニュアンス
語源
- 古代ギリシャ語 “athlētēs”(競技者) → ラテン語 “athlēta” → 英語 “athlete”
- “athlētēs” は 「競争する、闘う」を意味する “athlein” に由来し、もともとは「賞金(prize)を求めて競技する人」を表していました。
ニュアンス・使用上の注意
- 「athlete」は、基本的にはフォーマル・カジュアルどちらでも使えます。ただしスポーツに関する話題で用いられるため、ビジネスの場面でスポーツ以外の文脈で使うのはあまり一般的ではありません。
- 「player」「sportsman」との違いは、より競技性・専門性が強調された響きがある点です。「athlete」は身体の能力・競技力に焦点があるイメージです。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞(countable noun)ですので、単数・複数形に気をつけます。
- 単数: an athlete
- 複数: athletes
- 単数: an athlete
- 冠詞(a/an/the)との組み合わせに注意しましょう。名詞の前後に形容詞や修飾語を入れて表現することも多いです。
例)He is an Olympic athlete.(彼はオリンピック選手です。)
イディオムや一般的な構文
あまり直接的なイディオムはありませんが、よく使われる構造としては:
- [形容詞] + athlete(例: professional athlete, top athleteなど)
- to train as an athlete(アスリートとしてトレーニングをする)
- to become an athlete(アスリートになる)
カジュアル/フォーマルというよりは、スポーツ関連かどうかが区別のポイントです。
5. 実例と例文
5.1 日常会話での例文
- “My brother is an athlete; he plays basketball every weekend.”
(私の兄はアスリートで、毎週末バスケットボールをしています。) - “Did you see that athlete on TV last night? She broke the world record!”
(昨日テレビで見たあのアスリート、世界記録を破ったんだって!) - “I’m trying to get in shape like a real athlete.”
(本物のアスリートのような体型になろうと、頑張って体を鍛えているんだ。)
5.2 ビジネスシーンでの例文
- “A famous athlete was invited as a guest speaker at our company event.”
(有名なアスリートが、私たちの会社のイベントにゲストスピーカーとして招かれました。) - “Our brand ambassador is a well-known athlete in the tennis world.”
(私たちのブランドアンバサダーはテニス界で有名なアスリートです。) - “Partnering with a professional athlete can boost our product’s image.”
(プロのアスリートと提携することで、製品のイメージを高めることができます。)
5.3 学術的な文脈での例文
- “Researchers studied the dietary patterns of elite athletes in various sports.”
(研究者たちは、様々なスポーツにおけるトップアスリートの食事パターンを調査した。) - “The study concluded that mental toughness is crucial for an athlete’s performance.”
(その研究は、アスリートのパフォーマンスにはメンタルタフネスが重要だと結論づけた。) - “Advanced training methods can significantly improve athlete endurance levels.”
(先端的なトレーニング方法は、アスリートの持久力を大幅に向上させることができる。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- sportsman / sportswoman(スポーツマン/スポーツウーマン)
- 「athlete」よりもやや一般的で、趣味でスポーツをやる程度でも使われることが多い。
- 「athlete」よりもやや一般的で、趣味でスポーツをやる程度でも使われることが多い。
- player(選手)
- 「ゲームやスポーツをする人」の総称。競技に特化していない、より幅広い意味。
- 「ゲームやスポーツをする人」の総称。競技に特化していない、より幅広い意味。
- competitor(競技者)
- スポーツに限らず、コンテスト等で競う人も指す。ややフォーマルな響き。
- スポーツに限らず、コンテスト等で競う人も指す。ややフォーマルな響き。
反意語(Antonyms)
- 特定の直接的な反意語はありませんが、あえて言うなら「non-athlete」(アスリートではない人)や「spectator」(観客)などが対比的な概念です。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- アメリカ英語: /ˈæθliːt/
- イギリス英語: /ˈæθliːt/
アクセント
- “ATH-lete”のように、最初の “ATH” の部分に強勢があります。
- 母音 “æ” は日本語の「ア」と「エ」の中間音です。「アッスリート」ではなく、できるだけ「アス(アッ)」という短めの音で発音しましょう。
よくある発音のまちがい
- “a-the-lete” のように二拍多く発音してしまうこと
- “ath-a-lete” のように余分な音を入れてしまうこと
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス
- “athelete” “athelete” のように、余分な “e” を入れる誤りが多いです。正しくは“athlete”。
- “athelete” “athelete” のように、余分な “e” を入れる誤りが多いです。正しくは“athlete”。
- 同音異義語との混同
- 同じスペルで同音異義語はありませんが、“athletics” と混同して使わないようにしましょう。
- 同じスペルで同音異義語はありませんが、“athletics” と混同して使わないようにしましょう。
- 試験対策
- TOEICや英検などでも、スポーツや健康に関する話題で出題される可能性があります。「athlete」自体は難易度が高くないため、意味・スペリングはしっかり覚えておきましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源である古代ギリシャの「競技する人」というイメージを思い浮かべると覚えやすいでしょう。
- スペリングのポイントは「ath」+「l」+「ete」。 “th” のあとはすぐに “l” が来るため、慣れないうちはサウンドをイメージして「アスリート」とカタカナで覚えても構いませんが、綴りは “athlete” とシンプルにまとめましょう。
- 練習方法として、自分の好きなスポーツ選手の名前に「He/She is an athlete.」と付け加えてイメージしながら覚えるのも効果的です。
以上が、名詞「athlete」に関する詳細な解説です。日常会話やビジネス、学術的な場面など幅広く使える単語ですので、しっかり覚えておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
競技者,運動家;強壮な人;《英》陸上競技選手