最終更新日:2025/02/25
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元となった辞書の項目

cause

動詞

〈他〉の原因となる, を引き起こす / 〈人〉に...させる《someone to do》

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喫煙は肺がんの原因となる可能性があります。

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解説

動詞「cause」の詳細解説


1. 基本情報と概要

英語・日本語での意味


  • 英語: to make something happen, especially something bad or unpleasant

  • 日本語: 何か(特に好ましくないこと)を引き起こす、原因となる

「cause」は「~を引き起こす」「原因となる」というニュアンスをもち、何かが起こる“きっかけ”や“根本的な原因”を示す動詞です。日常会話からビジネス、学術的な文章で幅広く使われます。

品詞


  • 主な品詞: 動詞 (他動詞)

  • 名詞形: a cause(原因、理由、大義) —— 例: What was the cause of the accident?

動詞の活用形


  • 原形: cause

  • 三人称単数現在形: causes

  • 進行形(現在分詞): causing

  • 過去形: caused

  • 過去分詞: caused

他の品詞になった時の例


  • 名詞: cause (原因・理由・大義)

  • 形容詞: causative(原因となる、原因を表す) —— 文法用語で「使役動詞」を“causative verb”と言ったりもします。

CEFRレベルの目安


  • B1(中級): 「bag」「cause」「notice」など、比較的頻出単語。また、理由や原因を尋ねる文脈などでもよく使われるため、中級者レベルではマスターしておきたい単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: cause


    • 明確な接頭語・接尾語が含まれているわけではありませんが、名詞でも動詞でも同じスペルで異なる用法があります。


関連語(派生語・類縁語)


  • causation (名詞): 因果関係

  • causal (形容詞): 因果関係の、原因となる

  • causative (形容詞・文法用語): 使役の、原因をなす

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(例と日本語訳)


  1. cause trouble(問題を引き起こす)

  2. cause damage(損害をもたらす)

  3. cause an accident(事故を引き起こす)

  4. cause pain(痛みをもたらす)

  5. cause a stir(騒ぎを起こす)

  6. cause harm(害を加える)

  7. cause concern(懸念を引き起こす)

  8. cause confusion(混乱をもたらす)

  9. cause anxiety(不安を引き起こす)

  10. cause someone to do something(人に~させる原因となる)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「cause」はラテン語の “causa”(理由、原因)が古フランス語を経由して英語に伝わったと考えられています。古い時代から「何かの理由・根本的意味」を表す言葉として使われてきました。

ニュアンスや注意点


  • 「何か悪いことを引き起こす」場合によく使うため、多少ネガティブな意味合いを帯びやすいです。

  • ただし、必ずしも悪い出来事だけでなく、事実関係(~を起こす)を述べる際にも用いられます。

  • 口語・文章どちらでも使われ、フォーマル/カジュアルを問わず、幅広い場面で使用されるオールマイティな語です。


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文


  • cause + 目的語 + to 不定詞: ~に…させる


    • 例: His sudden decision caused everyone to panic.(彼の突然の決定がみんなをパニックに陥れた)


  • cause + 名詞: ~を引き起こす / ~の原因になる


    • 例: Too much stress can cause headaches.(ストレス過多は頭痛を引き起こす可能性がある)


イディオム


  • 「cause for concern」: 懸念の種


    • 例: There is serious cause for concern about climate change.(気候変動については大きな懸念がある)


フォーマル/カジュアル


  • フォーマル: ビジネス文書や学術的文献でも頻繁に登場します。

  • カジュアル: 日常会話でもよく使いますが、「bring about」や「lead to」などの言い回しに置き換えられることも多いです。

他動詞としての使い分け


  • 「cause」は必ず目的語を伴います。「~を起こす」「~の原因となる」という動作が相手(目的語)に及ぶイメージです。


5. 実例と例文

日常会話(カジュアルシーン)での例文


  1. Don’t leave the milk out too long; it might cause it to spoil.

    (牛乳を長時間出しっぱなしにしないでね、悪くなるかもしれないから。)

  2. Eating too much sugar can cause cavities in your teeth.

    (砂糖を摂りすぎると歯に虫歯ができる原因になるよ。)

  3. Spicy food causes me to sweat a lot.

    (辛い食べ物を食べると、すごく汗が出ちゃうんだよね。)

ビジネスシーンでの例文


  1. The delayed shipment caused a lot of customer complaints.

    (配送の遅れが多くの顧客クレームを引き起こしました。)

  2. We need to identify what caused the system to crash.

    (システム障害を引き起こした原因を特定する必要があります。)

  3. Excess costs can cause serious problems for our annual budget.

    (過度なコストは私たちの年間予算に深刻な問題をもたらす可能性があります。)

学術的な文脈での例文


  1. Excessive carbon dioxide is known to cause global warming.

    (過剰な二酸化炭素が地球温暖化を引き起こすことが知られています。)

  2. This medication may cause side effects in some patients.

    (この薬は一部の患者に副作用を引き起こす可能性があります。)

  3. The genetic mutation was found to cause the rapid spread of the disease.

    (その遺伝子変異が病気の急速な拡大を引き起こす原因であると判明しました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. bring about(もたらす)


    • 「具体的な結果」を生む、少しフォーマルな表現。

    • 例: The new policy brought about significant changes in the company.


  2. lead to(~に繋がる)


    • 「プロセスや段階を経て最終的に起こる」というニュアンスに焦点がある。

    • 例: Skipping meals can lead to poor health outcomes.


  3. result in(~という結果になる)


    • 「行為や出来事の結果」として強い因果関係を表す。

    • 例: The heavy rain resulted in flooding across the region.


  4. generate(生み出す)


    • 「創り出す」「生み出す」というややフォーマルな響きがある。良いこと・悪いことどちらにも使える。

    • 例: The seminar generated a lot of interest among the participants.


反意語


  • prevent(防ぐ)


    • cause(引き起こす)の反意語として「prevent(防ぐ、妨げる)」が挙げられます。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /kɔːz/ (イギリス英語), /kɑːz/ (アメリカ英語)

  • 強勢(アクセント): 英単語全体が一音節のため、とくに強勢位置がズレることはありません。

  • よくある間違い:


    • 日本人学習者は、/kɔːs/(一瞬「コース」と聞こえる音)と発音しがちですが、実際は「コーズ」のような濁りが入ります。

    • イギリス英語ではオーに近い母音(コーズ)、アメリカ英語ではやや「カー」に近い音になります。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “cause” と “causes” や “caused” の綴りを混同しないように。

  • 同音異義語: “cause” と「裁判での大義名分(名詞としてのcause)」は同じスペルだが、文脈で意味を区別する。

  • 喚起される動き: cause + 人 + to 不定詞 の構文で “to” を抜かすミスがある。

  • 試験対策: TOEIC・英検などでも「cause X to do」「the cause of ~」の形は頻出。原因や結果を論じる文脈でよく出題されます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「cause」と「理由・原因」の“C”を関連づけてイメージする:Cause = カギ(Key)になる理由や原因。

  • 「災いの元」や「引き金」を連想させるイメージで捉えると覚えやすいかもしれません。

  • 発音の際は「ころしてはいけない、でも語尾が濁っている(ゴーズ/コーズ)」イメージで、/z/ の音を明確に入れるように意識すると良いでしょう。

  • 使い慣れるには「cause + 目的語(被害や問題)」のフレーズをいくつかパターンで口に出して言ってみるのがおすすめです。


上記が動詞「cause」の詳細な解説です。日常からビジネス、学術的な場面まで幅広く使える便利な単語なので、ぜひマスターしてみてください。

意味のイメージ
cause
意味(1)

…'を'原因となる,'を'引き起こす,もたらす(bring about)

意味を覚えるための辞書問題

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