bang
1. 基本情報と概要
単語: bang
品詞: 動詞 (他に名詞としても使われます)
CEFR レベル目安: B1(中級)
- 「bang」は「強く叩く」「大きな音を立てる」といった意味を持つ動詞です。日本語でいう「バンッと音を立てる」というニュアンスが中心です。「ドアをバンと閉める」「テーブルをバンと叩く」など、大きな音と共に衝撃を与えるイメージでよく使われます。気軽な日常的表現としてカジュアルに用いられます。
活用形
- 原形: bang
- 三人称単数現在形: bangs
- 現在分詞 / 動名詞: banging
- 過去形: banged
- 過去分詞: banged
他の品詞例
- 名詞: 「bang」(名詞) は「バンという音」や「前髪(複数形 bangs)」の意味を持ちます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「bang」は短い語のため、明確な接頭語や接尾語は含みません。
よく使われる意味
- (動詞)強く打つ・叩く: “He banged the table.”(彼はテーブルをバンと叩いた)
- (動詞)大きな音を立てる: “The door banged shut.”(ドアがバタンと閉まった)
関連語や派生語
- banging(形容詞的に): 口語で「とても良い」「最高に盛り上がる」というスラング表現(例: “This party is banging!”)
- bang on(句動詞): 叩き続ける、「ずっと叩く」の意味
コロケーション・関連フレーズ(10個)
- bang a drum - ドラムを叩く
- bang the door - ドアをバタンと鳴らす
- bang one’s head - 頭をぶつける
- bang on the wall - 壁を強く叩く
- bang out a tune - (楽器・ピアノなどで) ガンガン音を出して演奏する
- bang around - ドタバタ動き回る
- bang shut - (ドアなどが) バタンと閉まる
- bang open - (ドアなどを) バタンと開ける
- bang loud - 大きな音がする
- with a bang - 「勢いよく/華々しく」というイディオム的表現
3. 語源とニュアンス
- 「bang」は擬音語(onomatopoeia)に由来するといわれています。古くは「バン」という大きな衝撃音を表す擬声語として用いられ、そこから「衝撃を与える、打つ」という動詞に転用されました。
- 口語表現でインパクトを与えたいときによく使われ、カジュアルな会話でよく登場します。フォーマルな文書よりは日常会話や軽めの文章の中で使われることが多いです。ただし、「ドアがバタンと閉まる」などの描写として使う場合は、特に問題なく文書でも見られます。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞/自動詞の使い分け:
- 他動詞として “He banged the door.”(彼はドアをバタンと叩いた)のように目的語(door)を取る形で使う。
- 自動詞として “The door banged shut.”(ドアがバタンと閉まった)のように目的語を取らずに使うこともある。
- 他動詞として “He banged the door.”(彼はドアをバタンと叩いた)のように目的語(door)を取る形で使う。
- 使われる構文:
- bang + 目的語: 「〜を強打する/叩く」
- S + bang + 副詞: “The door banged shut.” など、動作+その様子(副詞)を続けるパターン
- bang + 目的語: 「〜を強打する/叩く」
イディオム
- bang on about: 「しつこく~について話す」(イギリス英語でよく使われるカジュアル表現)
- bang into: 「~にぶつかる」
- 例: “I banged into the table.”(テーブルにぶつかった)
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
“Don’t bang the table so hard, it might break!”
- 「そんなに強くテーブルを叩かないで、壊れるかもしれないよ!」
“He banged on the door, but nobody answered.”
- 「彼はドアをガンガン叩いたけど、誰も出なかった。」
“Stop banging around in the kitchen; I’m trying to study!”
- 「キッチンでドタバタ音を立てるのをやめて!勉強してるんだから!」
ビジネスシーン (ややフォーマル〜ニュートラル)
“The employee accidentally banged the filing cabinet and left a dent.”
- 「従業員がうっかりキャビネットを強くぶつけて、へこませてしまいました。」
“Please be mindful not to bang the conference room doors during meetings.”
- 「会議中は会議室のドアをバンッと閉めないようにご注意ください。」
“He banged on the table to emphasize his point during the presentation.”
- 「プレゼン中、彼は主張を強調するためにテーブルをバンと叩きました。」
学術的・専門的な文脈
“The experiment demonstrated how a metal rod would resonate when banged against a hard surface.”
- 「その実験は、金属棒を硬い面に打ちつけたときにどのように共鳴するかを示した。」
“Scientists recorded a loud sound when the particles banged together under specific conditions.”
- 「特定の条件下で粒子が衝突したとき、大きな音が記録された。」
“The study focused on the force exerted when objects bang against each other in a vacuum.”
- 「この研究は、真空中で物体同士が衝突したときに生じる力に注目した。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- hit(〜を打つ)
- 「hit」は最も一般的な「打つ」という意味。音や衝撃の強さを特に強調しない。
- slam(バタンと閉める、強く打ちつける)
- 「slam」は「ドアを勢いよく閉める」のように、動作が激しく大きな音を伴うときに頻繁に使う。
- smack(ピシャリと叩く)
- 「smack」は平手などで叩いて音が出るイメージ。やや軽快な音の響き。
反意語
- open softly(そっと開ける)など、動作の静けさを表すような表現が対立するニュアンスになります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /bæŋ/
- アメリカ英語・イギリス英語の発音で、母音 “æ” はほぼ同じ発音になりますが、イギリス英語ではやや短く聞こえ、アメリカ英語ではやや引き延ばされることがあります。
- 「bang」の /æ/ の部分を「バ(ア)」としっかり口を開いて発音するのがポイントです。
- 日本語の「バン」に近い音ですが、最後の鼻音 “ŋ” を明確に鼻にかけて発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “bang” を “bung" と書いてしまうミスがたまにあります。
- 同音異義語との混同: 同音異義語はありませんが、音が近い“ban”(禁止する)と混同しないように気をつけましょう。
- TOEICや英検などの試験対策: “bang” 自体が多く出題される単語ではありませんが、他動詞/自動詞両方に使われる点や、会話文での擬音表現として選択肢に含まれる可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「バン!」という擬音から連想すると覚えやすいです。“bang” という単語そのものが大きな衝撃音を表すように音が含まれています。
- “Hit with a bang!” とイメージすると「強く一撃を加える」という意味が定着しやすいでしょう。
- 単語の最後の “-ng” を鼻音でしっかり発音するイメージを持つと、英語の発音らしさが出ます。
以上が、動詞「bang」の詳細な解説です。大きな音を伴う「強く打つ」イメージで、カジュアルな日常会話によく登場しますので、例文やイメージを通してぜひ覚えてみてください。
…'を'バン(ドン)と打つ;(…に)…'を'バン(ドン)と打ちつける《+名+on(against,at)+名**》
〈戸など〉'を'バタンとしめる; バン(ドン)と音を立てる《+on(against,at+名》/性交する(相手は女)
〈前髪〉を切り下げにする