最終更新日:2025/02/25
編集履歴(0)
元となった辞書の項目

advocate

【動/他】(考え・主義・政策など) を提唱する, を擁護する / 【名/C】提唱者;擁護者 / 弁護士

このボタンはなに?

彼女は動物愛護を提唱している。

このボタンはなに?
解説

以下では、英単語“advocate”を、学習者の方にもわかりやすく9つの観点から解説します。


1. 基本情報と概要

• 意味(英語・日本語)


  • 名詞: “advocate” = (1) someone who publicly supports a cause or policy / (2) a person who argues for or supports another person or cause.

    「ある主義や立場などを公に支援する人(支持者、擁護者)」「他者のために弁護する人」という意味です。 例えば、環境保護運動を支持して世間に訴える人などに使われます。


  • 動詞: “to advocate” = to publicly recommend or support

    「公に主張する・支持する」という意味になります。 例えば、「私はこの改革を推進します」と言う時に使われます。


• 品詞


  • 名詞(countable noun: 可算名詞)

  • 動詞(他動詞が多い)

• 活用形


  • 動詞の活用形(規則動詞):


    • 現在形: advocate

    • 過去形: advocated

    • 過去分詞: advocated

    • 現在分詞: advocating


  • 名詞の場合は単数形 advocate、複数形 advocates です。

• 他の品詞形


  • 名詞形 “advocacy” (活動や主張そのものを指す名詞。例: “He is known for his advocacy of human rights.”)

  • 形容詞形としては “advocative” などもありますが、一般的ではありません。

• CEFRレベル目安


  • B2〜C1(中上級〜上級)

    社会的・政治的なトピックやビジネスシーンなどで使われることが多く、抽象的な議論にも登場するため、少し高度な単語です。


2. 語構成と詳細な意味

• 語構成


  • “ad-” (接頭語): もともとは「〜へ(toward)」を表すラテン語の要素

  • “voc”(語幹): ラテン語 “vocare” に由来し、「呼ぶ」や「声に出す」を意味する

  • “-ate” (接尾語): 動詞を作ることが多い接尾語

“ad + vocare + -ate” という成り立ちで、「〜へ声を上げる」「声を上げて支持する」というニュアンスが含まれています。

• よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. advocate change (変化を提唱する)

  2. advocate reform (改革を主張する)

  3. advocate strongly (強く支持する)

  4. advocate for human rights (人権を擁護する)

  5. advocate policy revisions (政策の修正を支持する)

  6. act as an advocate (擁護者として行動する)

  7. public advocate (公的な擁護者、世間に向けた支持者)

  8. advocate a cause (ある大義を唱道する)

  9. economic advocate (経済の分野で意見を主張する人)

  10. legal advocate (法的擁護者、弁護士のような立場)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語「advocare(呼び寄せる、助けを求める)」が起源です。

  • 歴史的に: 古代ローマなどで「法廷における弁護人」を指す言葉として使われ、後に「支持や弁護をする」という一般的な意味が発展しました。

  • ニュアンス: 社会的・政治的・法律的な文脈など、わりとフォーマルで意見を強く打ち出す印象があります。公の場で主張する「強い支持・推奨」という含みを持ちます。

  • 使用時の注意点: 友人に軽く「オススメする」というレベルよりも、公益性や正式な主張に用いる場面に向いています。カジュアルな日常会話より、ややフォーマルな文章やスピーチでよく見かけます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞として使う場合:

    “He is an advocate of free speech.”(彼は言論の自由の支持者だ。)

    可算名詞なので “an advocate” “the advocate” “some advocates” のように冠詞や複数形を付けられます。


  • 動詞 (他動詞) として使う場合:

    “I advocate stricter environmental regulations.”(もっと厳しい環境規制を主張します。)

    “advocate for + 名詞(句)” と前置詞 “for” を使う表現も非常に一般的です。

    例: “They advocate for fair wages.”(彼らは公正な賃金を求めて主張している。)


  • フォーマル度:

    一般的にフォーマルや公の文脈で使われやすい表現です。



5. 実例と例文

▷ 日常会話での例文(3つ)


  1. “I really admire people who advocate for animal rights.”

    (動物の権利を支持して活動している人たちを本当に尊敬するよ。)


  2. “She always advocates for recycling in our neighborhood.”

    (彼女はいつも私たちの地域でリサイクルの推進を呼びかけているよ。)


  3. “John is an advocate of a healthy diet and exercises every day.”

    (ジョンは健康的な食事の支持者で、毎日運動しているんだ。)


▷ ビジネス文脈での例文(3つ)


  1. “Our CEO strongly advocates for remote work policies.”

    (私たちのCEOはリモートワークの方針を強く主張しています。)


  2. “I’m going to advocate investing more in employee training.”

    (従業員研修への投資を増やすよう主張するつもりです。)


  3. “We need an advocate who can represent our company’s interests at the board meeting.”

    (役員会で当社の利益を代弁できる支持者(または代理人)が必要です。)


▷ 学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “Several researchers advocate a more holistic approach to climate change.”

    (多くの研究者は気候変動に対してより全体的なアプローチを主張している。)


  2. “In his paper, the professor advocates for a revision of the current economic model.”

    (その論文の中で、教授は現行の経済モデルの修正を主張している。)


  3. “Some philosophers advocate moral relativism, arguing that ethics depend on cultural context.”

    (一部の哲学者は道徳的相対主義を支持しており、倫理は文化的文脈に依存すると論じている。)



6. 類義語・反意語と比較

• 類義語


  1. “support”(サポートする、支える)


    • “advocate”よりも広い意味で、「応援する」「手助けする」のニュアンスが強い。


  2. “champion”(積極的に擁護する、推進する)


    • “champion”はより熱狂的・力強い印象を与える場合も多い。


  3. “endorse”(公に支持・承認する)


    • 広告などで有名人が商品を“endorse”するといった使い方が多く、公式承認や推薦というニュアンス。


  4. “promote”(促進する、高める)


    • “advocate”が意見や立場を公に支持することにフォーカスするのに対し、“promote”は普及や売り込みなどの行為にフォーカスする。


• 反意語


  1. “oppose” (反対する)

  2. “argue against”(反対論を展開する)

  3. “challenge” (異議を唱える)


7. 発音とアクセントの特徴

• 発音記号(IPA)


  • 名詞: /ˈæd.və.kət/

    (カタカナ表記例: “アドゥ-vuh-kət” → 最後は “キット”のように発音)

  • 動詞: /ˈæd.və.keɪt/

    (カタカナ表記例: “アドゥ-vuh-ケイト” → 最後は “ケイト”のように発音)

• アメリカ英語とイギリス英語のちがい


  • アメリカ英語: /ˈæd.və.keɪt/ (verb), /ˈæd.və.kət/ (noun)

  • イギリス英語: ほぼ同様ですが、母音の発音がやや異なることがあります。

  • アクセントの位置は基本的に同じです。

• よくある発音の間違い


  • 名詞と動詞で語尾の発音が違うので混同しないよう注意が必要。名詞は “-kət”、動詞は “-keɪt”。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “advocate” の “o” と “a” の位置を間違えたりすることがあります。

  • 同音異義語との混同はあまり多くありませんが、動詞と名詞の発音の違いを誤用しやすいです。

  • TOEICや英検でも、意見を述べる問題や社会問題の文章などで登場する語のひとつです。長文読解やエッセイ問題で出てくる可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源の “ad + vocare” は「声をあげる」「呼ぶ」というイメージ。何かを「呼びかけて支持する」という場面を想像すると覚えやすいです。

  • 名詞と動詞で発音が微妙に違うので、「Aドゥヴァケイト(動詞)」「Aドゥヴァカット(名詞)」と区別しておくと混乱が減ります。

  • 「弁護士(Attorney)が法廷で声を“アド(AD)”して“呼ぶ(VOC)”」とイメージすると、語源からも記憶しやすいかもしれません。


以上が、“advocate”の詳細解説です。フォーマルや公的な文脈で「主張・支持する」という意味合いを持つ言葉として、しっかり使い分けてみてください。

意味のイメージ
advocate
意味(1)

〈考え・主義・政策など〉'を'弁護(擁護)して言う,主唱する

意味(2)

擁護者,主唱者

意味(3)

弁護士

意味を覚えるための辞書問題

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★