Last Updated:2025/12/01

Prior to the meeting, please review the agenda.

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Source Word

prior to

IPA(Pronunciation)
Adverb

《かたく》 〈事〉に先だって, ...の前に

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Explanation

1. 基本情報と概要

単語・表現: prior to

品詞: 一般には前置詞句(prepositional phrase)として扱われますが、一部文法書や文脈によっては「before」のように副詞的に用いられることもあります。

※学習者の便宜上、ここでは「前置詞(句)としての用法が中心」と考えてください。

英語の意味: “before” (in time), すなわち「~の前に」を意味します。

日本語の意味: 「~の前に」、「~より前に」。

「prior to」はフォーマルな表現で、「before」よりも少し格式ばった印象があります。「ある物事が起こる前に」というニュアンスです。会議を始める前や行動を起こす前など、やや正式な場面でよく使用されます。


  • CEFRレベル: B2(中上級)


    • 文学やビジネスなどフォーマルな文脈でも用いられるため、初級レベルを超えた表現です。


活用と他品詞への派生


  • prior(形容詞): “prior appointment”「先約」などのように「前の/先の」という意味で使われます。

  • priorities(名詞形 priority の複数形): 「優先事項」という意味ですが、語源としては「prior(前にくる重要なもの)」と関連があります。

「prior to」は句として固定表現のため、特に動詞のように活用形はありません。

2. 語構成と詳細な意味


  • prior: もともと「前にある」「先行する」という意味。

  • to: 前置詞としてのto。

「prior to」は「時間や出来事が起こる前」を表し、フォーマルな文やビジネス文書、法律文書などで頻繁に見られます。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. prior to the meeting


    • 日本語訳: 「会議の前に」


  2. prior to departure


    • 日本語訳: 「出発の前に」


  3. prior to approval


    • 日本語訳: 「承認の前に」


  4. prior to release


    • 日本語訳: 「公開(リリース)の前に」


  5. prior to signing


    • 日本語訳: 「署名する前に」


  6. prior to graduation


    • 日本語訳: 「卒業する前に」


  7. prior to the event


    • 日本語訳: 「そのイベントの前に」


  8. prior to the deadline


    • 日本語訳: 「締め切り前に」


  9. prior to purchase


    • 日本語訳: 「購入する前に」


  10. prior to employment


    • 日本語訳: 「雇用の前に」


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 「prior」はラテン語の”prior” (より前の/前任の)に由来しています。この語は本来「先を行く」「優先する」という意味合いを持ちます。

  • 「to」は単独で「~へ」「~に向かって」「~に対して」を表す前置詞ですが、「prior」と組み合わせることで、「~より前に」という特有の意味が確立しています。

ニュアンス・使用時の注意点:


  • 「before」よりもフォーマル、あるいはビジネス文書的な響きが強いです。

  • 契約書や報告書など、改まった文章での使用が好まれます。会話では「before」で代用することがほとんどですが、正式な印象を出したいときは「prior to」を使う場合もあります。

4. 文法的な特徴と構文


  1. 文法上は前置詞句(prepositional phrase)


    • 後に名詞や動名詞(V-ing)が続きます。

    • 例: Prior to signing the contract, you should read it thoroughly.


  2. フォーマルな文での使用


    • 公文書・ビジネスレターなどで好まれます。


  3. カジュアル/フォーマル


    • カジュアル→「before」

    • フォーマル→「prior to」


5. 実例と例文

日常会話(カジュアルな例)


  1. “I want to check my email prior to leaving the house.”


    • (家を出る前にメールを確認したい。)


  2. “Please call me prior to your arrival so I can meet you outside.”


    • (到着する前に電話してくれる?外で迎えに行くから。)


  3. “I usually do some warm-up exercises prior to running.”


    • (走る前に、普段ウォーミングアップをするんだ。)


ビジネスシーン(フォーマルな例)


  1. “It is recommended that all documents be reviewed prior to the meeting.”


    • (会議の前に全ての書類を見直すことを推奨します。)


  2. “We must obtain managerial approval prior to implementing this plan.”


    • (このプランを実施する前に、管理職の承認を得なくてはなりません。)


  3. “Please submit your financial statements prior to the deadline.”


    • (締め切り前に財務諸表を提出してください。)


学術的な文脈(アカデミックな例)


  1. “Prior to conducting the experiment, the participants were asked to sign a consent form.”


    • (実験を行う前に、被験者には同意書に署名を求めました。)


  2. “The findings suggest a significant increase in data accuracy prior to the software update.”


    • (この調査結果は、ソフトウェアのアップデート前にデータの正確性が大幅に向上したことを示唆しています。)


  3. “Prior to analyzing the results, researchers compiled all the raw data.”


    • (結果を分析する前に、研究者たちはすべての生データをまとめました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. before(~の前に)


    • 最も一般的。カジュアルからフォーマルまで幅広く使える。


  2. ahead of(~より前に)


    • 時間・順位・位置のいずれの意味でも使えるが、やや口語的。


  3. in advance of(~に先立って)


    • 「あらかじめ」というニュアンスが強く、ビジネスシーンでも使用可。


反意語


  • after(~の後に)


    • 「prior to」と正反対の意味。


ニュアンスの違い:


  • 「prior to」は「before」よりもフォーマル。

  • 「ahead of」は位置や順番にも使えて口語的。

  • 「in advance of」は「準備をしておく」イメージを伴うことが多い。

7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA)


    • “prior”: /ˈpraɪ.ər/ (米: /ˈpraɪ.ɚ/)

    • “to”: /tuː/ (口語では /tə/ と弱まる場合も多い)


  • アクセントの位置


    • 「prior」の第一音節 “pri” に強勢があります。


  • アメリカ英語とイギリス英語


    • アメリカ英語: /ˈpraɪ.ɚ/

    • イギリス英語: /ˈpraɪ.ər/

    • /ə/ の部分がアメリカ英語では /ɚ/ (r音が強く発音される)になることが多いです。


  • よくある発音の間違い


    • /praɪ.ˈɔːr/ のように “o” を強く発音してしまうこと。正しくは「プライア」あるいは「プライアー」のように発音します。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “perior to”、“prier to”などと誤記してしまう。

  2. カジュアルな文脈との使い分け: 日常会話では「before」が自然なので、誤って「prior to」を多用すると不自然に聞こえがちです。

  3. 試験での出題傾向: TOEICやビジネス英語関連の試験では「formal expression for ‘before’」として認識することで、読解で有利になります。

9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「prior」は「priority(優先事項)」と同じ語源。「あるものより先に」というイメージで覚えておくとわかりやすいです。

  • フォーマルに「前に」を言いたいときは「before」ではなく「prior to」。

  • 「priority=最優先」「prior to=その前」など、単語が関連しているイメージを持つと覚えやすくなります。


「prior to」はフォーマルな場面で使われる「before」の言い換え表現です。法的文書やビジネス文書で出会う機会が多いので、意味とニュアンスの違いをしっかり押さえておきましょう。

Meaning Image
prior to
Sense(1)

【副】《かたく》 〈事〉に先だって, ...の前に

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