scrutiny
1. 基本情報と概要
単語: scrutiny
品詞: 名詞 (noun)
意味(英語): close and critical observation or examination
意味(日本語): 綿密な調査や観察、厳密な吟味のことです。
「scrutiny」は、物事を注意深く観察したり、詳しく調べたりする行為を表す名詞です。たとえば「書類の細部をじっくりチェックする」「他人の行動をしっかり見極める」といった際に使われます。ややかしこまった、フォーマルな印象の単語で、ビジネスや学術的な文脈でもよく使われます。
- 活用形
「scrutiny」は不可算名詞として扱われる場合が多いですが、可算名詞として使われる場合もあります(例. “a scrutiny” という表現)。基本的には “scrutinies” が複数形です。 - 他の品詞への変化
- 動詞: scrutinize (綿密に調べる)
- 形容詞: (直接の形容詞形はありませんが、”scrutinizing” を形容詞的に使うことがあります)
- 動詞: scrutinize (綿密に調べる)
- CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- 難しめの単語ですが、一般的な新聞記事やビジネス文書などにも出てくる単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「scrutiny」はラテン語の “scrutinium”(調査・検査)に由来するとされます。
- 接頭語や接尾語がはっきりと分解されるタイプではありませんが、「scrutin-」という語幹に“ -y”という名詞化の要素が加わっていると理解できます。
- 「scrutiny」はラテン語の “scrutinium”(調査・検査)に由来するとされます。
関連する派生語
- scrutinize (動詞) : 綿密に調べる、厳密に吟味する
- scrutinizer (名詞) : 詳細に調べる人、監査人(特に選挙などで投票を確認する人)
- scrutinize (動詞) : 綿密に調べる、厳密に吟味する
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ
- “under scrutiny” - 精査されている
- “come under scrutiny” - 精査の対象となる
- “face scrutiny” - 厳しい調査や監視に直面する
- “public scrutiny” - 公衆の監視(世間の厳しい目)
- “intense scrutiny” - 厳密な・強い調査
- “close scrutiny” - 綿密な調査
- “detailed scrutiny” - 詳細な調査
- “subjected to scrutiny” - 調査や検証の対象となる
- “apply scrutiny” - 精査を行う
- “escape scrutiny” - 厳しい調査・検証を逃れる
- “under scrutiny” - 精査されている
3. 語源とニュアンス
語源
先述のとおり、「scrutiny」はラテン語の “scrutinium” や “scrutari”(探る、調べる)に由来するとされています。もともとは “trash rags” (くず、布切れ)を探る意味から「探し出す」「探求する」というニュアンスがあり、そこから「詳しく調査する」という意味へと発展しました。ニュアンス
- 「scrutiny」は、ただの「確認」ではなく「厳密な検証」「厳しいチェック」といった意味合いです。
- フォーマルシーンでもよく使われ、書き言葉やかしこまった場面、官僚的・学術的な文脈にも適しています。
- カジュアルな会話では「look into」や「check out」を使うことが多いですが、真正面から「厳しく調べる」と言いたいときに「scrutiny」を使うと印象的です。
- 「scrutiny」は、ただの「確認」ではなく「厳密な検証」「厳しいチェック」といった意味合いです。
4. 文法的な特徴と構文
可算名詞 / 不可算名詞
- 多くの場合は不可算名詞として使われ、抽象概念のように扱われます。
- 可算名詞として使われる場合は「a scrutiny of …」のように具体的な調査・精査の行為を指します。
- 多くの場合は不可算名詞として使われ、抽象概念のように扱われます。
一般的な構文例
- “X (be) under scrutiny” : 「Xが精査の対象となっている」
- “subject (someone/something) to scrutiny” : 「(人/物)を綿密に調査する、調べる」
- “X (be) under scrutiny” : 「Xが精査の対象となっている」
イディオム
- “put (something) under scrutiny” : 「(何かを)詳細に検証する」
- “with scrutiny” : 「入念に、詳細に」
- 完全な定型イディオムでなくとも、しばしば “scrutiny” は「under」「close」「intense」などとセットで使われます。
- “put (something) under scrutiny” : 「(何かを)詳細に検証する」
使用シーン
- 公式文章や論文、ビジネス文書などフォーマルな状況でよく見かけます。カジュアルにはやや硬めです。
5. 実例と例文
日常会話での使用例
- “My actions are always under scrutiny by my parents.”
(私の行動はいつも両親に厳しく監視されています。) - “After the controversy, every decision they make is under public scrutiny.”
(その問題があった後、彼らの下すすべての決定は世間の厳しい目にさらされています。) - “I don’t like being under constant scrutiny, but I understand it’s necessary sometimes.”
(常に細かく見られるのは嫌だけど、時々は仕方ないとも思っているよ。)
ビジネスシーンでの使用例
- “The proposed contract is still under scrutiny by our legal team.”
(提案された契約書はまだ法務チームの精査中です。) - “The company has come under scrutiny over its environmental practices.”
(その企業は環境対策の面で厳しい調査を受けています。) - “We must ensure our financial reports can withstand any scrutiny.”
(我々の財務報告書はどんな厳しい調査にも耐えられるようにしなければなりません。)
学術的な文脈での使用例
- “The theory has recently been placed under intense scrutiny by several experts.”
(その理論は最近いくつかの専門家によって厳しく検証されています。) - “The methodology used in this study does not stand up to scrutiny.”
(この研究で用いられた手法は厳密な検証には耐えられません。) - “Each hypothesis must undergo rigorous scrutiny before publication.”
(どの仮説も発表前に徹底的な検証を受けなければなりません。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語 (Synonyms)
- examination(検査・調査)
- inspection(検査、視察)
- investigation(調査、捜査)
- review(再調査、見直し)
- analysis(分析)
- examination(検査・調査)
これらはすべて「調べる」ニュアンスを持ちますが、「scrutiny」はより「細かく観察・吟味する」という厳しさとフォーマルさが強めです。
- 反意語 (Antonyms)
- neglect(無視、怠慢)
- overlook(見落とす、見逃す)
- neglect(無視、怠慢)
「scrutiny」が「注意深く見ている」ことに対し、反意語としては「見ない・無視する」などが挙げられます。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- アメリカ英語: /ˈskruːtəni/
- イギリス英語: /ˈskruːtɪni/
- アメリカ英語: /ˈskruːtəni/
強勢(アクセント)の位置
- “SCRU-ti-ny” のように、最初の “SCRU-” の部分に強勢があります。
アメリカ英語とイギリス英語の違い
- 大きな違いはありませんが、/ˈskruːtəni/ と /ˈskruːtɪni/ の母音の違い程度です。
- アメリカ英語では「スクルー・タニ」に近く、イギリス英語では「スクルー・ティニ」に近い発音です。
- 大きな違いはありませんが、/ˈskruːtəni/ と /ˈskruːtɪni/ の母音の違い程度です。
よくある発音の間違い
- “scrutiny” の “u” を曖昧に発音してしまい、”scru-ti-ny” が「スクラッティニー」のように聞こえるケースがあります。アクセントを意識して発音しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
スペルミス
- “scutiny” (r が抜ける) や “scrutinity” (typoで余計な “ti” が入る) などがよくある間違いです。
- “scru-ti-ny” という3つのパートに分けて覚えるとよいでしょう。
- “scutiny” (r が抜ける) や “scrutinity” (typoで余計な “ti” が入る) などがよくある間違いです。
混同しやすい単語
- “scrutiny” と “scrutinize” は名詞と動詞なので、文中の役割が異なります。混用しないように注意してください。
- 同じく “examination” や “investigation” とも意味が近いので、文脈に合った適切な単語を選択しましょう。
- “scrutiny” と “scrutinize” は名詞と動詞なので、文中の役割が異なります。混用しないように注意してください。
試験対策
- TOEICや英検でも、ビジネス文書や記事の要旨を問う問題で出題される可能性があります。
- 「何かを厳しくチェックする」「気を配って見る」という文脈があれば要注意です。
- TOEICや英検でも、ビジネス文書や記事の要旨を問う問題で出題される可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
覚えやすくするためのイメージ
- 「scru-」という音が「スクリュー(ねじ)」を思い起こさせるように、「ねじ回しでネジをしっかり締めて細部までチェックする」イメージで覚えるのも一つの方法です。
- “scrutinize” (綿密に調べる) とセットで覚えることで、「どちらが名詞でどちらが動詞か」を同時に頭に入れると間違いにくくなります。
- 「scru-」という音が「スクリュー(ねじ)」を思い起こさせるように、「ねじ回しでネジをしっかり締めて細部までチェックする」イメージで覚えるのも一つの方法です。
関連ストーリー
- 「映画の脚本が何度も ‘scrutiny’ を受けて、ようやく公開に至った」というイメージのように、何度も何度もチェックして完成させるプロセスを想像すると、言葉のニュアンスがつかみやすいです。
以上が “scrutiny” の詳細解説です。厳密に何かを見定める、ビジネス・学術・フォーマルな場面で頻繁に登場する名詞として、覚えておくと便利です。ぜひ例文と一緒に口に出して練習してみてください。
(…の)綿密な調査;(…を)くわしく見ること《+of+名》