最終更新日:2024/06/17
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outright

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元となった辞書の項目

outright

【形】完全な, 徹底した;はっきりした,あからさまな,直接的な;【副】ずばりと;完全に, 完璧に;即座に

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彼女は私を助けることをきっぱり拒否した。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: outright

品詞: 形容詞 / 副詞

CEFRレベルの目安: C1(上級)


  • C1(上級):抽象的な話題や専門的な文脈でも、複雑な意見を理解したり表現できるレベル。

意味(英語)


  1. (形容詞) complete, total

  2. (副詞) completely, directly, immediately, without reservation

意味(日本語)


  1. (形容詞) 完全な、徹底的な

  2. (副詞) 完全に、直接に、即座に、遠慮なく

「outright」は、「完全に」または「一切隠さずに」というニュアンスをもつ単語です。ある状況が“すべてを包み隠さずに”起きるイメージで、「即座に」や「まったく」といった意味を含みます。形容詞として使うときは「完全な勝利」「全面的な拒否」のように、「100%否定・肯定」の強いニュアンスを持ちます。

活用形


  • 副詞は変化なし: outright (副詞形のみ)

  • 形容詞は比較級や最上級をとるより、文脈で「完全に」「絶対的に」のように使われることが多いです。

他の品詞形


  • 「outright」は、他の品詞(たとえば名詞や動詞)の形を持つわけではありませんが、形容詞・副詞として幅広く用いられます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「out」+「right」から成る複合語


    • “out”は「外へ」「外に」「完全に」というイメージ

    • “right”は「まっすぐ」「正しい」「直接的」という原義


両者が合わさって、「遠慮なくまっすぐ外へ」というニュアンスを生み出しています。

詳細な意味と例


  1. 副詞


    • 完全に、全面的に: “He outright denied the accusation.”(彼はその告発を完全に否定した)

    • 即座に、ためらいなく:「She rejected the proposal outright.」(彼女はその提案を即座にはっきりと拒否した)

    • 公然と隠し立てせず: “He spoke outright about his intentions.”(彼は自分の意図を包み隠さず話した)


  2. 形容詞


    • 完全な、徹底的な:「It was an outright victory for her team.」(彼女のチームの完全勝利だった)

    • 明白な、疑いのない:「His statement was seen as an outright insult.」(彼の発言は明らかな侮辱だとみられた)


コロケーション(10個)


  1. outright victory(圧倒的勝利/完全勝利)

  2. deny outright(遠慮なく否定する/一切認めない)

  3. reject outright(完全に拒否する)

  4. buy outright(即金で購入する)

  5. an outright lie(まったくの嘘)

  6. kill outright(即座に殺す/一撃で仕留める)

  7. refuse outright(はっきりと拒む)

  8. declare outright(公然と宣言する)

  9. abolish outright(完全に廃止する)

  10. an outright ban(全面禁止)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「out」+「right」: 古英語や中英語から続く要素で、“外へ”という意味の「out」と、“正しく・まっすぐに”という意味合いを持つ「right」が組み合わさり、“ためらわず率直に”や“完全に”という方向を示すようになったといわれています。

ニュアンス


  • “隠さず率直”“完全に100%”といった、強いトーンが特徴です。

  • 口語でも文章でも使われますが、ビジネス文書や公の場では「complete」「total」などの別表現を使う場合もあります。

  • “outright”には時に厳しい、断固とした印象を与える場合があります。使う場面によっては、相手に強い否定や強調を感じさせるため、ニュアンスに注意が必要です。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 副詞的用法


    • “He denied the claim outright.”(彼はその主張を完全に否定した)


      • 動詞を修飾し、「完全に/はっきりと」「即座に」の意味を強調。



  2. 形容詞的用法


    • “It was an outright disaster.”(それは完全な大失敗だった)


      • 名詞を修飾し、「まったく疑いないほどの~」という意味を持つ。



可算・不可算の区別


  • 形容詞・副詞なので名詞のような可算・不可算の区別はありません。

他動詞・自動詞の使い分け


  • 「outright」は動詞ではないため他動詞・自動詞の区別はありません。


5. 実例と例文

日常会話での例文(カジュアル)


  1. “I told him outright that I didn’t like his idea.”

    (彼のアイデアは好きじゃないって、はっきり伝えちゃったよ。)

  2. “She bought the car outright with her savings.”

    (彼女は貯金を使って、その車を一括で買ったよ。)

  3. “They rejected my suggestion outright, no questions asked.”

    (向こうは私の提案をまったく聞かずに即却下したよ。)

ビジネスシーンでの例文(ややフォーマル)


  1. “We must decide whether to invest outright or seek a partnership.”

    (我々は完全に投資を行うか、それとも提携を求めるかを決めなければなりません。)

  2. “The client outright refused our new proposal.”

    (クライアントは私たちの新提案を全面的に拒否しました。)

  3. “An outright purchase might be more cost-effective in the long run.”

    (長期的に見れば、一括購入のほうがコスト的に効果的かもしれません。)

学術的・専門的な文脈での例文


  1. “The data shows an outright correlation between these variables.”

    (このデータは、これらの変数の間に明確な相関があることを示しています。)

  2. “They concluded that the methodology needed an outright revision.”

    (研究者たちは、その方法論には抜本的修正が必要だと結論づけました。)

  3. “Such claims were outright dismissed by the scientific community.”

    (そうした主張は、科学界で完全に退けられました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. complete(完全な)


    • “an outright victory” ⇔ “a complete victory”

    • ほぼ同義だが、“outright”のほうが「即断的・率直な」ニュアンスが強い場合がある。


  2. total(合計の、完全な)


    • “a total ban” ⇔ “an outright ban”

    • “total”は「合計として平面的に100%」、”outright”は「完全さを強調」。ニュアンスの違い。


  3. absolutely(副詞:完全に、絶対に)


    • “He outright denied” ⇔ “He absolutely denied”

    • どちらも「断固否定する」が、“outright”には「即座に・遠慮なく」というニュアンスがやや強い。


反意語


  • partial(部分的な)

  • indirect(間接的な)

“indirect”や“partial”は「少しのみ」「完全ではない」という意味で、正反対の概念を示します。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)


  • アメリカ英語: /ˈaʊtˌraɪt/

  • イギリス英語: /ˈaʊtraɪt/

アクセント


  • 「outright」は最初の “out” が強く発音されることが多い(OUT-right)。

  • ただし、アメリカ英語では稀に第2音節を強めるケースもあります。

よくある発音の間違い


  • “ou-tri-ght” のように真ん中を曖昧にしたり、 “-ri” の部分をはっきり発音しなかったりすると、通じにくい場合があります。

  • “ou”の二重母音 /aʊ/ をしっかり伸ばすのがコツです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペリングミス: “outright” は “ou-tright” と区切りにくい単語。

    “outrigh” や “out right” と誤って分けるミスに注意。

  • 同音異義語ではないが、「upright(まっすぐな)」や「alright(大丈夫/問題ない)」と混同しないように。意味が全く異なります。

  • 試験対策: TOEICや英検・IELTSなどの上級レベルで見かけることがありますが、大半が読解問題や単語レベルでの意味理解を問われるケースです。使い方のニュアンス問題として出題されることもあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “out” + “right” →「一気に外へ」「正面から外へ」飛び出すイメージで「完全に」や「即座に」というニュアンスを思い出しましょう。

  • スペルの最初の “out” に注目すると、「外へ」「いっぺんに」というビジュアルを思い浮かべやすいです。

  • 覚えるコツとしては、“outright”を「in one go(一度に)」「without hesitation(ためらいなく)」のような表現とセットで思い出すと良いでしょう。


以上が「outright」の詳細な解説です。「完全に」「何も隠さずに」「一度にバンと!」といった強い表現が欲しいときに活用してみてください。

意味のイメージ
outright
意味(1)

完全の,全くの

意味(2)

(比較変化なし)包み隠さず,率直に

意味(3)

直ちに,すぐさま

意味(4)

即座に

ビジネス英単語(BSL) / 発音問題

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