prototype
1. 基本情報と概要
単語: prototype
品詞: 名詞 (countable noun)
意味(英語): A first or preliminary version of a device or vehicle from which other forms are developed.
意味(日本語): ある製品やアイデアの「試作品」や「原型」という意味です。つまり、その後に作られる本番のものの元となる最初のモデルを指します。新しい製品、アプリ、設計図などの初期段階に対してよく使われる単語です。
「prototype」は、「試作品」や「原型」のように、これから本格的に開発・製造する前の初期モデルを指す言葉です。試行錯誤を繰り返す段階で用いられるため、「まずは原型を作ってみよう」というニュアンスがあります。
活用形
- 単数形: prototype
- 複数形: prototypes
他の品詞形
- 動詞形: 使われる場合もありますが、一般的ではありません (
to prototype
→ 「試作品を作る」)。ただし業界用語や技術系の文脈で口語的に使われることはあります。 - 形容詞形: “prototypical” (プロトタイプ的な、典型的な)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
日常会話だけでなくビジネスや技術的な場面でも使われる語で、少し専門的な文脈でも登場するため、「中上級」レベルにあたります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語: 「proto-」はギリシャ語の「πρωτο-(prōto-)」(最初の~、第一の~)が由来です。
- 語幹: 「type」はギリシャ語の「τύπος(typos)」(型、印)から来ています。
つまり「prototype」は「最初の型・見本」といったニュアンスを持つ言葉です。
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- create a prototype(試作品を作る)
- build the prototype(プロトタイプを組み立てる)
- test the prototype(プロトタイプをテストする)
- initial prototype(初期段階の試作品)
- functional prototype(機能的なプロトタイプ)
- working prototype(稼働する試作品)
- prototype design(プロトタイプの設計)
- prototype phase(プロトタイプ段階)
- rapid prototyping(迅速な試作品作成)
- refine the prototype(試作品を改良する)
3. 語源とニュアンス
語源
- ギリシャ語の「proto-」(最初)+「type」(型)から成り立ちます。
- 歴史的には、何かを作りはじめるときに最初の例となるものを「prototype」と呼ぶようになりました。
使用時の注意点・ニュアンス
- 試作品としてのニュアンス: まだ完成版ではなく、改善の余地があるものを指します。
- 評価や検証用: 本番に移る前の評価として使うことが多いです。
- 口語/文章: 一般的に、テクノロジー分野やデザイン分野、ビジネスプランなどフォーマル・カジュアルを問わず使用されますが、やや専門用語寄りです。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞としての用法: 可算名詞 (a prototype / prototypes)
- 動詞としての用法: 一部専門領域(エンジニアリングなど)で「to prototype (something)」=「試作品を作る」という動詞で使われることがあります。
- 一般の構文例:
- “We designed a prototype of the new product.”
- “The engineers prototyped a new system.”
- “We designed a prototype of the new product.”
イディオムや関連フレーズ
- 「rapid prototyping」: 製品開発の工程で短期間に試作品を何度も作成して改良する手法
- 「prototype testing」: 試作品テスト
5. 実例と例文
(A) 日常会話での例文(3つ)
“I heard he’s building a prototype of a homemade drone in his garage.”
(彼は自宅のガレージで自作ドローンの試作品を作っているらしいよ。)“My friend showed me a prototype of her new board game; it looks really fun!”
(友達が新作ボードゲームの試作品を見せてくれたんだけど、すごく面白そうだったよ!)“We made a simple prototype of the app to see if it works well on our phones.”
(スマホでうまく動くか確認するために、簡単なアプリの試作品を作ってみたよ。)
(B) ビジネスでの例文(3つ)
“Our design team has prepared a prototype to present to the investors next week.”
(私たちのデザインチームは、来週投資家に提示するための試作品を準備しました。)“Before mass production, we need to test the prototype thoroughly for any flaws.”
(量産に入る前に、欠陥がないか徹底的に試作品をテストする必要があります。)“We’ll create a functional prototype to demonstrate the core features of our new software.”
(新しいソフトウェアの主要な機能を示すために、機能的なプロトタイプを作る予定です。)
(C) 学術的な文脈での例文(3つ)
“In our research, we used a prototype model to analyze user behaviors under simulated conditions.”
(研究では、シミュレートされた条件下でユーザーの行動を分析するためにプロトタイプモデルを使用しました。)“The prototype serves as a foundational reference for further theoretical exploration.”
(このプロトタイプは、今後の理論的探究の基礎的リファレンスとして役立ちます。)“Our lab collaborated with industry partners to develop a prototype for this cutting-edge technology.”
(私たちの研究室は業界のパートナーと協力して、この最先端技術のプロトタイプを開発しました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- “model”(モデル)
- 基本設計や見本という意味で重なる部分があるが、実際に機能するかは関係ない場合も。
- 基本設計や見本という意味で重なる部分があるが、実際に機能するかは関係ない場合も。
- “sample”(サンプル)
- 製品の一部を試しに提示する場合や、ちょっとした見本としての意味が強い。
- 製品の一部を試しに提示する場合や、ちょっとした見本としての意味が強い。
- “mockup”(モックアップ)
- デザイン上で外観だけを再現したものを指すことが多く、機能は必ずしも伴わない。
反意語 (Antonym)
- “final product”(最終製品)
- 試作品とは対照的に、完成版の意味。
- 試作品とは対照的に、完成版の意味。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈproʊtətaɪp/
- アメリカ英語: /ˈproʊ.t̬ə.taɪp/
- イギリス英語: /ˈprəʊ.tə.taɪp/
- アメリカ英語: /ˈproʊ.t̬ə.taɪp/
アクセント
- 「pro*to*type」の「pro」に強勢が置かれます(第1音節アクセント)。
よくある発音の間違い
- 「proto*type*」の「type」の部分を /tip/ と発音しがちですが、しっかり /taɪp/ と発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “prototipe” や “prototyp” などのミスが起こりやすいので注意。
- 他単語との混同: “archetype” と混同することがありますが、archetype は「元型、典型例」のように概念的な意味合いが強いです。
- 試験対策: 技術文書やビジネス英語のリーディングで頻出する語彙。TOEICや英検でもビジネス・テクノロジー系の話題で登場する可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「proto-」=「最初」、「type」=「型」というイメージで覚えると頭に残りやすいです。
- 「原型を確かめるための最初の型」→「プロトタイプ」というストーリーを思い浮かべましょう。
- 技術やデザインの世界で、“まず作ってみる”→“試作品”=prototype、と結びつけると覚えやすいです。
多くの場面で使われる便利な単語なので、ぜひ実例とともに使いながら習得してみてください。
(…の)原型;典型,模範《+of+名》