最終更新日:2025/07/11

任意の, 自由裁量の

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元となった辞書の項目

discretionary

形容詞

任意の, 自由裁量の

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任意の資金の使用は承認の対象となります。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: discretionary

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語): Left to individual choice or judgment; not mandated by specific rules.

意味(日本語): 個人の裁量や判断に任された、任意の。

「何かを決定するときに、自分で判断して決めてもよいというニュアンスです。強制的・義務的ではなく、余裕や自由度がある場面で使われます。」

活用形


  • 形容詞: discretionary

  • 副詞: discretionarily (あまり一般的ではないが、「裁量的に」の意味)

  • 名詞形: discretion(裁量、判断の自由)

他の品詞となった例


  • discretion (名詞): 個人の判断の自由。

  • discreet (形容詞, 発音は似ていて注意): 思慮深い、慎重な。

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級): ビジネスやアカデミックな文脈で使われることが多く、ある程度専門的なニュアンスを伴うためB2レベル程度で学習するとよいでしょう。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • discretion + -ary


    • 「discretion」は「裁量」「判断の自由」を意味し、語尾に「-ary」がつくことで「~に関する」「~の」という形容詞が形成されます。


関連単語


  • discretion (名詞): 裁量、自由裁量

  • discreet (形容詞): 慎重である、思慮分別のある(スペリングが似ているが意味が異なる)

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. discretionary spending(裁量的支出)

  2. discretionary power(裁量権)

  3. discretionary authority(任意の権限)

  4. discretionary bonus(裁量ボーナス)

  5. discretionary income(自由に使える収入)

  6. discretionary budget(裁量予算)

  7. discretionary fund(任意の資金)

  8. discretionary measure(裁量措置)

  9. exercise discretionary power(裁量権を行使する)

  10. discretionary decision-making(裁量的な意思決定)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の「discretio(区別する、選別する)」から派生。

  • 「discretion(裁量)」という名詞から派生し、「裁量(discretion)に関する」という意味合いを持つ形容詞が「discretionary」です。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 使う場面: 主にビジネスや法的文書、形式ばった場面。

  • 「自由に決定できる」という響きを持ち、但し責任が伴う場合も多いです。

  • 口語というよりはややフォーマルな文脈で使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  • discretionary は形容詞なので、名詞を修飾して使います。

    例: a discretionary budget, discretionary power

  • 文中では通常 at one’s discretion(誰かの裁量で)と合わせて使われるケースが多いですが、これは “discretion” のフレーズです。

可算・不可算の区別


  • 「discretionary」は形容詞のため、名詞との可算・不可算の区別には直接関与しません。

  • 元の名詞「discretion」は不可算名詞として扱われることが多いです。

使用シーン


  • フォーマル: 報告書、契約書、会議記録など

  • カジュアル: 日常会話ではあまり聞かれず、「optional」などで言い換える方が一般的です。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “We have some discretionary money we can use for entertainment this weekend.”


    • (今週末、娯楽に使ってもいい自由なお金が少しあるよ。)


  2. “My parents gave me discretionary control over how I spend my allowance.”


    • (両親は、小遣いをどう使うか私の裁量に任せてくれた。)


  3. “It’s up to you; the choice is entirely discretionary.”


    • (あなた次第だよ。選択は完全に任意だよ。)


ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “The manager has discretionary authority to approve special discounts.”


    • (マネージャーは特別割引を承認する裁量権を持っている。)


  2. “We set aside a discretionary fund for unexpected expenses.”


    • (予期せぬ出費に備えて裁量的な資金を確保している。)


  3. “Employees may receive a discretionary bonus based on performance.”


    • (従業員は業績に応じて任意のボーナスを受け取る場合がある。)


学術的・専門的な文脈での例文(3つ)


  1. “Under this policy framework, local governments have substantial discretionary power.”


    • (この政策枠組みでは、地方自治体はかなりの裁量権を持っている。)


  2. “Economists often analyze the impact of discretionary fiscal policies on the economy.”


    • (経済学者はしばしば、裁量的な財政政策が経済に与える影響を分析する。)


  3. “Discretionary assessment methods can introduce variability in research outcomes.”


    • (裁量的な評価方法は研究結果にばらつきをもたらす可能性がある。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. optional(任意の)


    • 「強制でなく自由選択」という点では近いが、一般的な場面で使いやすい。


  2. voluntary(自主的な)


    • 「自分から進んで」というニュアンスが強い。


  3. flexible(柔軟な)


    • 具体的に決まっていない、変動可能という意味合い。


反意語


  1. mandatory(義務的な)


    • 必ず実行が必要という意味。discretionaryの正反対。


  2. compulsory(必修の、強制的な)


    • 何かをせざるを得ない状況を示す。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /dɪˈskrɛʃ.ən.eri/ (米), /dɪˈskrɛʃ.ən.ər.i/ (英)

  • アクセントは「scré」にあたり、dis-CRE-tion-ar-y のように第2音節に強勢があります。

  • イギリス英語とアメリカ英語では末尾付近の [ər] の発音にやや差があります。

  • “discretionary” を「ディスクレショナリー」と読むように、-tion- の部分が「シュン」となるイメージを持つと発音しやすいです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “discretionary” の「-tion-」の部分を間違え、「discretionery」「descretionary」などと書かないように注意。

  • 「discreet」との混同: 「discreet」は「控えめな、慎重な」の意味で、つづりも似ていますが全く別の意味です。

  • TOEICやビジネス英語、海外大学での論文など、ビジネス・アカデミック分野の読解問題で出題されることがあります。文脈に合わせて「裁量」「任意」の意味を正確に理解しましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「discretion(裁量)に関する」→ “discretion + ary” と覚えるとスペルミスを減らせます。

  • 「disCREtionary」のように “CRE” の部分を強調し、“CRE”=decision(決定)の “cré” とイメージしておくと音と意味を関連づけやすいです。

  • 「義務ではなく自由に決められる」というストーリーを思い浮かべると、実際の使用場面がイメージしやすくなります。


以上が形容詞 “discretionary” の詳細な解説です。自由裁量があるというニュアンスを意識して使いましょう。

意味のイメージ
discretionary
意味(1)

任意の,自由裁量の

ビジネス英単語(BSL) / 英訳 / 記述問題

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