(軍隊・団体などに)〈新兵・新会員など〉‘を'入れる,募る《+名+for+名》 / 《古》〈健康・元気など〉‘を'回復する / 新兵(新会員)を募集する
recruit
以下では、英単語「recruit」をさまざまな観点から詳細に解説します。
1. 基本情報と概要
単語: recruit
品詞: 主に動詞 (他動詞・自動詞で使われることが多い) 、名詞用法もあり。
意味 (英語 / 日本語)
(動詞) “to find or persuade someone to work for you or join your organization”
「(人を) 募集する、採用する、または組織や団体に勧誘する」という意味です。
例: 会社が新しい社員を“recruit”する、軍が兵士を“recruit”する、スポーツチームが新メンバーを“recruit”する。(名詞) “a new member of an organization or group”
「(組織や団体の) 新人、新参者」という意味です。
例: 新しく採用された「新人職員」や「新入隊員」を指します。
「recruit」は、ビジネスや軍隊、ボランティア団体などで「新しい人材を集める」ニュアンスで使われます。名詞として使う場合は「新しく入った人」というイメージです。
CEFRレベル目安: B2 (中上級)
・B2レベルは、日常会話や職場での活発なコミュニケーションができる段階で、やや専門的な語彙に触れ始めるレベルです。
活用形
- 現在形: recruit
- 三人称単数現在形: recruits
- 現在分詞(動名詞)・進行形: recruiting
- 過去形: recruited
- 過去分詞: recruited
他の品詞への形容
- 名詞形: recruitment (採用、募兵、募集の行為)
- 名詞形: recruiter (採用担当者・勧誘者)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- re- (再び、または完全に) のような意味の接頭語
- cruit は、ラテン語の “crescere”(成長する)などに起源があるとされる派生要素
よく使われる派生語
- recruitment : 名詞。採用活動、募集
- recruiter : 名詞。採用担当者、勧誘者
コロケーション(共起表現)10選
- recruit new employees → 新規社員を募集する
- recruit volunteers → ボランティアを募る
- recruit staff → スタッフを採用する
- recruit members → メンバーを募集する
- recruit soldiers → 兵士を徴募する
- recruit talent → 人材を勧誘する
- recruit heavily → 大規模に人を募集する
- campus recruit → キャンパスで学生を採用する
- recruit from abroad → 海外から採用する
- recruit support → 支援者を募る
3. 語源とニュアンス
- 語源: フランス語の “recruter” に由来し、さらにラテン語の “crescere” (成長する)に遡るといわれています。「新たに成長させる」→「新しい人を加える」という発想が起源です。
- ニュアンス: 組織や団体が、必要な人を外部から取り入れるイメージがあります。ビジネス文書で使われたり、軍隊やクラブなどの勧誘でも使われたりします。名詞の “recruit” は「まだ慣れない新人」という響きがあります。
- 使用シーン: 比較的フォーマルな場面(求人広告、広報活動)で頻繁に使われますが、日常会話でも「新しい人」を迎え入れる場合によく登場します。
4. 文法的な特徴と構文
動詞としての用法
- 他動詞: “to recruit someone”の形で「人を募集する」と目的語を取ります。
例: We need to recruit more engineers. - 自動詞: “to recruit for something”「〜のために募集する」と前置詞と合わせて使われることもあります。
例: We’re recruiting for summer interns.
- 他動詞: “to recruit someone”の形で「人を募集する」と目的語を取ります。
名詞としての用法
- 加算名詞: “a recruit” や “new recruits” のように用いられます。
一般的な構文・イディオム
- “recruit someone to do something” → 「〜するために(誰かを)募集する」
- “recruit (名詞) for (目的/役割)” → 「(役割のために) 〜を募集する」
- “they recruited heavily from universities” → 「大学から広く採用した」などが典型表現。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “We’re trying to recruit people for our hiking club this weekend.”
(今週末、私たちのハイキングクラブに人を募ろうとしているんだ。) - “He’s a new recruit at the coffee shop, so please show him around.”
(彼はコーヒーショップの新しいスタッフだから、案内してあげてね。) - “I need to recruit a friend to help me move this sofa.”
(このソファを動かすのを手伝ってくれる友達を探さないと。)
(2) ビジネスでの例文
- “We plan to recruit a new sales team to expand into Asian markets.”
(アジア市場拡大のために、新しい営業チームを募集する予定です。) - “The HR department is recruiting aggressively this quarter.”
(人事部は今期、大規模な採用活動を行っています。) - “Our goal is to recruit talented individuals who can take on leadership roles.”
(リーダーシップを発揮できる有能な人材を採用することが我々の目標です。)
(3) 学術的な文脈での例文
- “The research project aims to recruit participants from diverse backgrounds.”
(その研究プロジェクトは多様な背景を持つ参加者を募集することを目指している。) - “We need to recruit at least 50 subjects for the clinical trial.”
(私たちは臨床試験のために少なくとも50人の被験者を募集する必要がある。) - “Universities often recruit famous professors to improve their academic reputation.”
(大学はよく学術的評価を高めるために有名な教授を招聘する。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- hire (雇う)
- 社員として正式に雇用契約を結ぶニュアンスが強い。
- “recruit” は必ずしも有給の雇用だけを指すわけではないが、“hire” はより「金銭を介した雇用」に焦点がある。
- 社員として正式に雇用契約を結ぶニュアンスが強い。
- employ (雇用する)
- “hire” と近い意味。ややフォーマルで持続的な雇用関係を想起させる。
- enlist (入隊する/入隊させる)
- 特に軍隊や正式な組織への「入隊・参加」のニュアンスがある。
- enroll (登録する/入学する)
- 学校やコースなどに「登録する・入学する」場合に使うが、ニュアンスが近い部分もある。
- take on (雇い入れる)
- カジュアルに「雇い入れる・任命する」というイメージ。
反意語 (Antonyms)
- dismiss (解雇する)
- fire (クビにする)
- lay off (一時解雇する)
“recruit” が「人を加える・採用する」概念に対し、これらは「人を減らす・辞めさせる」概念になります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /rɪˈkruːt/
- アメリカ英語: [rɪ-クルート] (「クルー」の部分を伸ばすイメージ)
- イギリス英語: アメリカ英語とほぼ同様ですが、地域によってやや異なる母音になることがあります。
- アクセント: se-COND syllable /rɪ-ˈkruːt/ の -kruːt に強勢があります。
- よくある間違い:
- /re-/ と誤って /ri-/ と読まれがちですが、正しくは「リ」(rɪ) 音。
- 母音を短くして “re-crūt” のように曖昧な発音になるのも注意が必要。
- /re-/ と誤って /ri-/ と読まれがちですが、正しくは「リ」(rɪ) 音。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「recuit」や「recrute」などと書き間違えやすい。
- 同音異義語・類似語: “re-route” (経路を変更する) などがやや似たスペリングながら異なる意味を持つ単語。
- 試験対策: TOEICや英検などのリスニング・リーディングで、ビジネスシーンや採用活動シーンの文章に頻出。 “recruitment” と合わせて覚えておくと役立つことが多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ連想: 「re + crew(乗組員) + it → もう一度仲間を集める」または「必要な要員を増やす」というイメージで覚えるとよいでしょう。
- スペリングの注意: “re-cruit” と分割して、接頭語「re-」を意識するとミスを減らせます。
- 学習テクニック: 実際に会社の「採用(Recruitment)ページ」や「軍の新兵募集(Recruiting)ポスター」をイメージするとわかりやすいです。
以上が、動詞「recruit」の詳細な解説です。新しい人材を「招き入れる・勧誘する」イメージで、ビジネスから軍隊、ボランティア活動に至るまで多岐にわたって使われる便利な単語なので、文脈や使い方を意識して身につけてください。
《古》〈健康・元気など〉‘を'回復する
新兵(新会員)を募集する
(軍隊・団体などに)〈新兵・新会員など〉‘を'入れる,募る《+名+for+名》