最終更新日:2025/10/25

【名/U】外面性;外部性【C】外形,外観;外部への影響

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元となった辞書の項目

externality

【名/U】外面性;外部性【C】外形,外観;外部への影響

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工場による汚染は、ネガティブな外部性の一例です。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: externality

品詞: 名詞 (複数形: externalities)

CEFRレベルの目安: B2(中上級)~C1(上級)


  • 経済学などの学術分野で登場しやすく、大学以上の学習者が比較的使用するためやや難しめです。

英語での意味:

An externality refers to a consequence of an economic activity that is experienced by unrelated third parties. It can be either positive or negative, but it is not reflected directly in the market prices.

日本語での意味:

経済活動において、当事者以外の第三者にも影響を与える効果のことです。プラスの効果(正の外部性)の場合もあれば、マイナスの効果(負の外部性)の場合もあります。 たとえば、工場が汚染を撒き散らして周辺住民に健康被害を与えるのに、その費用を工場が負担しないような状況のことです。

こういった文脈で、外部に及ぼす影響や効果を指す単語で、主に経済学の文脈で使われることが多いです。

活用形:


  • 名詞: externality (単数), externalities (複数形)

他の品詞形:


  • 形容詞: external (外部の)

  • 副詞: externally (外部から)

  • 「external」の名詞形が「externality」になります。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: “external”(外部の)

  • 接尾語: “-ity”(~性、~であることを表す名詞化の接尾語)

関連する派生語や類縁語:


  • external(形容詞)

  • externalize(動詞: 外部化する)

  • interior(形容詞: 内部の )← 逆の概念

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. negative externality(負の外部性)

  2. positive externality(正の外部性)

  3. externality cost(外部性コスト)

  4. environmental externality(環境的外部性)

  5. social externality(社会的外部性)

  6. internalize an externality(外部性を内部化する)

  7. market failure due to externalities(外部性による市場の失敗)

  8. externality impact(外部性の影響)

  9. unintended externality(意図しない外部性)

  10. regulatory response to externalities(外部性への規制的対応)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • ラテン語の “externus”(外の)から派生した “external” に、名詞化を表す “-ity” が付属したもの。

  • 経済学的な専門用語として、特に「取引に直接関係のない第三者が受ける影響」を指す意味で用いられます。

使用時のニュアンスや注意点:


  • 経済学・ビジネス・政策論などフォーマルな文脈で頻出。カジュアルな会話にはほとんど登場しません。

  • ポジティブにもネガティブにも使われる場合がありますが、新聞やニュースでは環境汚染などの「負の外部性」に関して使用されるケースが多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞(可算名詞): 一般的に可算名詞として扱われ、単複数を区別します。例: “externality” / “externalities”

  • 文章では経済学的な理論を説明するときに使用されます。

  • 構文例: “(to) internalize the externality” など、他動詞 “internalize” と一緒に使われることが多いです。

使用シーンのフォーマル度:


  • ビジネス文書、アカデミック論文、政府レポートなどフォーマル度が高い場面でよく登場します。

  • 日常英会話ではあまり使用されません。


5. 実例と例文

(1) 日常会話


  1. “I learned about pollution as a negative externality in school today.”

    (学校で汚染が負の外部性だと学んだんだ。)

  2. “We rarely discuss externalities in casual chats, but they’re important in economics.”

    (普段の会話では外部性についてあまり話さないけど、経済学では大切だよね。)

  3. “It’s surprising how many externalities can affect our daily lives.”

    (どれだけ多くの外部性が私たちの日常に影響を及ぼしているかは驚きだよね。)

(2) ビジネスシーン


  1. “Our company must address the environmental externalities caused by our production process.”

    (当社は生産過程で生じる環境的外部性に取り組まなければなりません。)

  2. “Investors are increasingly conscious of externalities and expect transparent reporting.”

    (投資家は外部性をますます意識しており、透明性のある報告を期待しています。)

  3. “We need to internalize the externalities to stay competitive and socially responsible.”

    (競争力と社会的責任を維持するために、外部性を内部化する必要があります。)

(3) 学術的な文脈


  1. “Coase’s theorem discusses how private negotiations can resolve externalities under certain conditions.”

    (コースの定理は、特定の条件下で私的な交渉によって外部性が解決されうることを論じています。)

  2. “Economists often debate whether government intervention is necessary to correct negative externalities.”

    (経済学者は、負の外部性を是正するために政府の介入が必要かどうかをよく議論します。)

  3. “A significant body of research focuses on quantifying social externalities in urban planning.”

    (都市計画における社会的外部性の定量化に焦点を当てた研究が数多く存在します。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語:


  1. spillover effect(スピルオーバー効果)


    • 外部性に近い概念だが、予期せぬ連鎖効果を指すニュアンスがやや強い。


  2. side effect(副作用)


    • より一般的で広範な文脈でも使えるが、経済学用語としての正式性はやや低い。


  3. indirect impact(間接的影響)


    • ビジネスや経済に限らず使えるが、範囲が広く、必ずしも「第三者の被る影響」を指すとは限らない。


反意語:


  • (明確な一語の反意語はありませんが) “internalized cost”(内部化されたコスト)は外部性とは対照的な状態を表すことが多いです。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA(アメリカ英語): /ˌɛk.stərˈnæl.ə.ti/

  • IPA(イギリス英語): /ˌɛk.stɜːˈnæl.ə.ti/

アクセント位置: ex-ter-NAL-i-ty のように、第3音節 “nal” に強勢がきます。


  • アメリカ英語では “t” の音がやや柔らかく聞こえる場合があります。

  • イギリス英語では /ɜː/ の母音や /t/ の硬めの発音など、小さな違いがあります。

よくある発音ミス


  • “exter*ality” と母音を間違えてしまう。正しくは “externa*lity”。

  • 第3音節を強く発音せずに、第1音節だけを強くしてしまうミス。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: external*i*ty の “i” を抜かして “externalty” と書いてしまうミス。

  2. 同音異義語はほぼない: しかし “eternity” など見た目が似た単語と混同しないよう注意。

  3. 学術用語としての使い方: 一般の日常会話では通じづらいことがあるので、専門文脈で使うのが望ましい。

  4. TOEICや英検などの試験: 経済・ビジネス英文の長文問題や読解問題などで登場する可能性があります。特に大学入試やビジネス英語関連の試験ではよく見られます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “ex-” は “外” をイメージ: “export” (輸出=外へ運ぶ) や “exit” (出口=外へ出る) と同じ接頭語。

  • “externality” = “外部に影響が及ぶこと” とイメージすると覚えやすいです。

  • 例として「工場の汚染水が外に漏れ出して、周りに影響を及ぼす」のようなストーリーで覚えると、髣髴としやすいでしょう。


以上が “externality” の詳細解説です。経済学・ビジネスの文脈で重要な単語ですので、用法や発音、スペルに注意しながら学習してみてください。

意味のイメージ
externality
意味(1)

外面性;外部性

意味(2)

外形,外観;外部への影響

意味(3)

《哲学》外在性

ビジネス英単語(BSL) / 英訳 / 4択問題

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