元となった辞書の項目
e-book
解説
1. 基本情報と概要
単語: e-book
品詞: 名詞 (countable)
意味 (英語): An electronic version of a printed book, readable on computers or other digital devices.
意味 (日本語): 電子機器で読むことができる書籍(電子書籍)のことです。紙の本をPCやタブレット、スマートフォンなどで読める形にしたものを指します。
「e-」は「electronic」の略で、デジタル形式の「book(本)」という意味になります。紙の本を持ち運ばなくても読みたい本を手軽にダウンロードして読めるというニュアンスで、近年ではとても一般的に使われるようになりました。
- 活用形:
- 複数形 → e-books
- 複数形 → e-books
他の品詞形: 基本的には名詞として使われますが、形容詞的に「e-book reader(電子書籍リーダー)」のように名詞を修飾する働きをする場合があります。
CEFRレベルの目安: B1(中級)
- A1: 超初心者
- A2: 初級
- B1: 中級 → 日常生活で使われる単語に少し専門的な要素が加わったレベル
- B2: 中上級
- C1: 上級
- C2: 最上級
- A1: 超初心者
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭辞: e- (electronic) → 「電子的な」「インターネット上の」といった意味を持つ接頭辞
- 語幹: book → 「本」を意味する語
派生語・類縁語
- e-reader: 電子書籍を読むための専用端末
- e-publishing: 電子書籍の出版や電子的な出版形態
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- download an e-book (電子書籍をダウンロードする)
- purchase an e-book (電子書籍を購入する)
- browse an e-book (電子書籍をざっと読む/閲覧する)
- e-book reader (電子書籍リーダー/端末)
- e-book format (電子書籍のフォーマット)
- e-book version (電子書籍版)
- convert a book into an e-book (本を電子書籍に変換する)
- upload an e-book (電子書籍をアップロードする)
- free e-book (無料の電子書籍)
- read an e-book offline (オフラインで電子書籍を読む)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 「electronic + book」から成る造語。「electronic」は「電気的な」「電子の」の意味で、インターネットやコンピューター上で利用できる形態を表します。
- 歴史的背景: 1990年代のパーソナルコンピューターや電子端末の普及とともに、紙の本をスキャンやデジタル化して読む文化が広まりました。
- ニュアンス・使用時の注意:
- 紙の本よりもデジタル書籍を指すため、新しい技術や利便性を想起させる表現。
- 口語でも文章でも一般的に使われます。特に最近はビジネスや学術でも頻繁に登場するためフォーマル・カジュアルを問わず幅広く使われます。
- 紙の本よりもデジタル書籍を指すため、新しい技術や利便性を想起させる表現。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (可算名詞): “an e-book” / “three e-books” のように数えられます。
一般的な構文・表現:
- “I bought an e-book on my tablet.” (タブレットで電子書籍を買った)
- “She prefers reading e-books to paper books.” (彼女は紙の本より電子書籍を読む方が好きだ)
- “I bought an e-book on my tablet.” (タブレットで電子書籍を買った)
形容詞的用法: 「e-book〇〇」のように名詞を修飾することがあります。例: “e-book reader” (電子書籍リーダー)
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I always carry my e-book reader when I travel.”
(旅行のときはいつも電子書籍リーダーを持ち歩いてるよ。) - “Can you recommend any good e-books for learning English?”
(英語学習にいい電子書籍はある?) - “I find it convenient to read e-books before sleeping.”
(寝る前に電子書籍を読むのが便利だと感じるよ。)
ビジネスでの例文
- “Our company is planning to publish a new product manual as an e-book.”
(当社は新製品のマニュアルを電子書籍として出版する予定です。) - “We should offer both a printed and an e-book version to cater to all customers.”
(すべてのお客様に対応するため、印刷版と電子書籍版の両方を提供すべきです。) - “The e-book platform allows us to reach a global audience instantly.”
(その電子書籍プラットフォームを使えば、世界中の読者にすぐに届きます。)
学術的な文脈での例文
- “According to the research, e-book usage has significantly increased among students.”
(ある調査によると、学生の間で電子書籍の利用が大きく増加しているそうです。) - “The library now provides e-book lending services for academic journals.”
(図書館では学術雑誌の電子書籍版の貸し出しを始めています。) - “This study compares the reading efficiency between paper books and e-books.”
(この研究は紙の本と電子書籍の読書効率を比較しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- digital book (デジタルブック)
→ 意味合いは非常に近いですが、一般的には「e-book」の方が広く使われます。 - electronic publication (電子出版物)
→ 電子書籍だけでなく、雑誌やパンフレットも含む広い意味で使われることがあります。
- digital book (デジタルブック)
反意語:
- paper book (紙の本)
→ 紙に印刷された本を指します。 - printed book (印刷物の本)
→ 紙に印刷された形態を明確に示す場合に使われることがあります。
- paper book (紙の本)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈiː bʊk/
- アメリカ英語: 「イー・ブック」
- イギリス英語: 基本的には同じですが、イギリス英語では “book” の母音が少し短めになる場合があります。
- アメリカ英語: 「イー・ブック」
- 強勢 (アクセント): 最初の “e” の音に強勢があります。
- よくある発音の間違い: “book” を /buːk/ と長めに発音してしまうなどの誤りが起こりやすいですが、正しくは /bʊk/ の短い “u” の音です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “ebook” と書いたり “e-Book” と大文字にしたりなど、表記に揺れがありますが、辞書的には “e-book” (ハイフンあり) が一般的。
- 同音異義語との混同: 特に「book」自体は複数の意味を持ちますが、「e-book」の場合は明確に電子書籍のことを指すので混同は少ないです。
- 資格試験・試験対策:
- TOEICや英検のリスニングやリーディングで「電子書籍の導入」や「出版形態」について触れる文章が出てくる可能性があります。IT関連の語彙として押さえておくとよいでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “e-” は「electronic」を表す接頭辞。メール (e-mail) や電子商取引 (e-commerce) などと同じく「ネットやデジタル上で行うもの」という印象を持ちやすいです。
- 紙の本に対して“e-book”をイメージすると「paperless」「持ち運びが簡単」といったイメージで覚えやすいでしょう。
- スペル上はハイフン “-” を入れることを意識すると間違いが減ります。
このように「e-book」は、電子的(digital/electronic)に読む書籍という意味合いを持ち、紙の本とは異なる利便性や特徴を示す単語です。日常会話はもちろん、ビジネスシーンや学術的な文脈でも広く使われています。ぜひ覚えておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
(専用端末やパソコンなどで読む)電子書籍
意味(2)
類語:e-reader