最終更新日:2025/09/30

〈U〉(事実などの)引用,挙例《of ...》 / 〈C〉引用文

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元となった辞書の項目

citation

名詞

〈U〉(事実などの)引用,挙例《of ...》 / 〈C〉引用文

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解説

1. 基本情報と概要

単語: citation

品詞: 名詞(可算名詞)

CEFRレベルの目安: B2(中上級)


  • B2:中上級レベルで、学習者が日常会話や専門的な文脈でもある程度理解できるようになる目安です。

英語での意味: A reference to a source of information or a quotation from a written work, typically used in academic or legal contexts.

日本語での意味: 出典の参照、あるいは文献や文章からの引用を示すもの。特に学術論文や法律関係の文書でよく用いられます。


この単語は、書籍や論文などから引用した部分や、その出典情報を示すときに使われる言葉です。「だれがどこで何を言っているのか」を明確にし、読んだ人が同じ情報源を確認できるようにするニュアンスを持ちます。


活用・関連する品詞


  • 名詞: citation (複数形: citations)

  • 動詞: cite (引用する)


    • 例:He cites the results from a previous study.(彼は先行研究の結果を引用している)


  • 形容詞: citable (引用可能な)


    • 例:The data is citable for future research.(そのデータは今後の研究で引用可能だ)



2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: “cite” (元々は「呼び出す/引用する」という意味のラテン語 “citare” に由来)

  • 接尾語: “-ation” (名詞化する機能を持つ接尾語)

派生語や類縁語


  • cite(動詞): 引用する

  • recitation(名詞): 朗読、暗唱

  • incite(動詞): 刺激する、扇動する(同じラテン語 “citare” に由来するが意味は異なる)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. “citation needed” - 「引用が必要」

  2. “proper citation” - 「適切な引用」

  3. “legal citation” - 「法律上の引用」

  4. “citation style” - 「引用様式/スタイル」

  5. “citation index” - 「引用索引」

  6. “in-text citation” - 「本文中での引用」

  7. “citation count” - 「引用数」

  8. “citation format” - 「引用の書式」

  9. “to issue a citation” - 「召喚状を発行する」 (法律文脈)

  10. “citation guidelines” - 「引用に関するガイドライン」


3. 語源とニュアンス

語源: ラテン語の “citare” (呼び出す・注意を喚起する)から派生して、中世期には法律用語として「召喚する」という意味で使われました。その後、学術的に「引用する」という意味が広がり、現代では文章や研究の出典を示す言葉として定着しています。

ニュアンスと使用時の注意


  • 学術論文では必須となる要素で、出典を明確に示すために用いられます。

  • 法律文書でも「citation」は「召喚状」などを意味することがあり、文脈によっては厳粛なニュアンスを帯びます。

  • 日常会話ではあまり使われませんが、レポートやビジネス文書、法的文書など少しフォーマルな場面で用いられます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞: a citation / citations(具体的な引用ひとつひとつを数えられる)

  • よく “make a citation” や “provide a citation” のように前置詞 “of” や “for” とともに使われる。


    • 例: “You need to provide a citation of the source.”


一般的な構文やイディオム


  1. “Give credit (to someone) by providing a citation.”


    • 誰かに敬意や著作権の帰属を示すために引用を示す、という意味。


  2. “Issue a citation”


    • 法的文脈で「召喚状を出す」という意味でも使われる。


使用シーン(フォーマル/カジュアル)


  • フォーマル: 論文、公式文書、法律文書、ビジネスレポートなど

  • カジュアル: 日常会話ではあまり用いないが、「引用」などの話題になった際に軽く使われることはある。


5. 実例と例文

以下では、日常会話・ビジネス・学術的な文脈でそれぞれ3つずつ例文を示します。

日常会話での例文


  1. “I saw a cool fact online, but I don’t have the citation.”


    • 面白い事実をネットで見たけど、出典がわからない。


  2. “Could you show me the citation for that quote you mentioned?”


    • さっき言ってた引用の出典を教えてもらえる?


  3. “He mentioned a statistic without any citation.”


    • 彼は引用なしで統計データを話していたよ。


ビジネスでの例文


  1. “Please include proper citations in the report to support your findings.”


    • 発見を裏付けるために、レポートに適切な引用を含めてください。


  2. “Our legal team requested a citation for every claim made in the proposal.”


    • 法務部は、提案書の中の主張すべてについて引用を求めてきた。


  3. “The citation list is at the end of the document for reference.”


    • 参考文献リストは書類の最後にあります。


学術的な文脈での例文


  1. “The researcher provided several citations to support the hypothesis.”


    • 研究者は仮説を裏付けるために複数の引用を提示した。


  2. “Make sure every table and figure has a corresponding citation.”


    • すべての表と図に対応する出典を必ず示してください。


  3. “In this journal, the preferred citation style is APA.”


    • このジャーナルでは、APA形式での引用が推奨されています。



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. reference(参照、参考文献)


    • “citation” よりも広い意味で、情報源への言及全般。学術でもビジネスでも使える。

    • 例: “Check the reference list at the end of the paper.” (論文末の参考文献を確認してください)


  2. quotation(引用、引用文)


    • 実際に文章の一部を抜き出す行為や、その抜き出された部分を指す。

    • 例: “He included a short quotation in his essay.” (彼はエッセイに短い引用を含めた)


  3. acknowledgment(謝辞、感謝の言葉)


    • 直接引用ではなく、協力や貢献に対する謝意を示す際に用いる。

    • 例: “He wrote an acknowledgment for his supervisor.” (彼は指導教員への謝辞を書いた)


反意語


  • 明確な反意語はありませんが、引用をしない・出典を示さない行為として “plagiarism(盗用)” が対照的です。


    • 例: “Failing to provide a citation can lead to accusations of plagiarism.” (引用を示さないと盗用を疑われる可能性がある)



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /saɪˈteɪʃən/

  • アクセント: 第2音節 “-teɪ-” に強勢が置かれます。

  • アメリカ英語 / イギリス英語: おおむね同じ発音で、米英ともに [サイテイシュン] に近い読み方です。

  • よくある誤り: “sitātion” のように発音してしまう、あるいは “-tion” を「チオン」と発音しすぎるなどが挙げられます。語尾は軽く “シュン” と発音します。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルの誤り: “citation” の “t” と “i” の位置を間違えて “citaion” と書いてしまう。

  • “cite” / “site” / “sight” の混同: どれも発音が似ているので注意が必要。


    • cite (引用する)

    • site (用地、現場)

    • sight (視覚、景色)


  • 試験対策: TOEICなどではビジネス文書中の単語として出てきたり、英検などの長文読解で引用や参考文献について出題される場合があります。出典を示す流れや、文脈上の意味を問う問題に注意しましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源 “citare” = 呼び出す→引用を“呼び出す”イメージで覚えると定着しやすいです。

  • スペリングのポイント: “cita + tion” と分けて、“cite” + “ation” としても覚えやすいです。

  • 勉強テクニック: 他の “-ation” で終わる単語(information, organization, etc.)とまとめて暗記すると便利です。

以上が、名詞 “citation” の詳細な解説です。学術的にも法律的にも重要な単語なので、しっかり使い方を覚えておきましょう。

意味のイメージ
citation
意味(1)

〈U〉(事実などの)引用,挙例《+of+》;〈C〉引用文

意味(2)

〈C〉(…の)召喚状

意味(3)

〈C〉(軍人・部隊などに与えられる)感状;(一般に)表彰状

ビジネス英単語(BSL) / 英訳 / 4択問題

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