最終更新日:2025/10/13

〈C〉罪 / 《法律・規則などの》違反《against ...》/ 〈U〉人の感情を傷つけること / 攻撃 / 〈C〉(フットボールなどの)攻撃側

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元となった辞書の項目

offense

名詞

〈C〉罪 / 《法律・規則などの》違反《against ...》/ 〈U〉人の感情を傷つけること / 攻撃 / 〈C〉(フットボールなどの)攻撃側

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彼は重大な犯罪で起訴された。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: offense

品詞: 名詞 (countable / uncountable)

CEFRレベルの目安: B2(中上級)


  • 「offense」は状況によって「攻撃」「罪」「侮辱」「違反」「気を悪くさせる行為」といった意味を持つ英単語です。

  • 日常では「気分を害するような行為」「ルールや法律への違反」「スポーツでの攻撃側」という場面などで使われる、ニュアンスの幅が広い言葉です。

活用形・関連語


  • 単数形: offense

  • 複数形: offenses

  • 同じ語源の他の品詞例:


    • 動詞: offend (人の気分を害する、罪を犯す)

    • 形容詞: offensive (不快な、攻撃的な)

    • 名詞: offender (違反者、犯罪者), offence (イギリス英語でのスペル)


2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成


    • 「of-」: 接頭語としての明確な意味は薄いが、もともとはラテン語由来で「~に対して」「~から離れて」

    • 「fens」: 「打つ」「突き刺す」などのニュアンスを持つラテン語 fendere(打つ)に由来


  • 詳細な意味


    1. 違反・犯罪: 法律や規則に反する行為

    2. 侮辱・嫌な思いをさせること: 誰かの感情を害したり配慮に欠ける行動

    3. 攻撃(スポーツ用語): 攻撃側を指す場合がある


  • 関連・派生語


    • 「offend」(動詞) … 相手の気分を害する、罪を犯す

    • 「offensive」(形容詞) … 攻撃的な、不快な

    • 「offender」(名詞) … 犯罪者、違反者


  • よく使われるコロケーション(10個)


    1. take offense at …「〜に腹を立てる」

    2. cause offense「不快感を与える」

    3. no offense「気を悪くしないで」

    4. minor offense「軽犯罪」

    5. commit an offense「罪を犯す」

    6. serious offense「重大な犯罪」

    7. first offense「初犯」

    8. punishable offense「処罰の対象となる罪」

    9. public offense「公的な違反行為」

    10. give offense「侮辱を与える、不快感を与える」


3. 語源とニュアンス


  • 語源


    • ラテン語の “offensa” (ぶつかること、衝突) に由来し、「気分を害する」「罪を犯す」というニュアンスが古くから含まれています。

    • フランス語 “offense” を経由して、中世英語へと取り入れられました。


  • ニュアンス/使用時の注意点


    • 「offense」は「人を不快にさせる」「罪または違反」というマイナスなニュアンスを持ちます。文脈や状況によって、スポーツの「攻撃側」というポジティブな意味にもなるので、どちらの意味か注意して使い分ける必要があります。

    • 口語的に「No offense, but…(悪気はないんだけど…)」と前置きして、自分の発言が失礼になるかもしれないことを和らげる表現などもよく用いられます。

    • 初対面やビジネスシーンでは、あまりにも直接的な言い回しをすると誤解を招きやすいので、丁寧な表現を使うとよいでしょう。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算・不可算


    • 同じ「offense」でも、「特定の犯罪・違反」を指す場合は可算名詞 (“an offense / multiple offenses”)、抽象的な概念としての「侮辱行為・失礼」は不可算名詞として扱われることが多いです。


  • 一般的な構文例・イディオム


    • “take offense at something” … 「〜に腹を立てる / 気分を害する」

    • “no offense” … 「悪気はない」「気を悪くしないで」

    • “give offense to someone” … 「(人)を気分を害させる」


  • フォーマル/カジュアル


    • フォーマルな場: 法律やビジネス文書で “commit an offense” など

    • カジュアルな場: “No offense, but …” は日常会話でもよく使われる表現です。


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文(3つ)


  1. “No offense, but I think you should try a different approach.”

    (悪気はないけど、別の方法を試してみたほうがいいと思うよ。)


  2. “I didn’t mean to cause offense; I was just joking.”

    (気を悪くさせるつもりはなかったんだ。ただ冗談を言っただけなんだよ。)


  3. “Please don’t take offense at my comment. I only wanted to help.”

    (僕のコメントに腹を立てないでね。助けたいだけだったんだ。)


(2) ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “In our company, any offense against the code of conduct is taken very seriously.”

    (弊社では行動規範への違反は非常に厳しく対処されます。)


  2. “We must ensure our advertisement does not give offense to any cultural group.”

    (広告がどの文化的集団にも不快感を与えないように注意しなければなりません。)


  3. “A minor offense can still harm the company’s reputation in the long run.”

    (小さな違反であっても、長期的には会社の評判を損なう恐れがあります。)


(3) 学術的 / アカデミックな文脈での例文(3つ)


  1. “The study examines the social factors contributing to juvenile offenses.”

    (その研究は少年犯罪に寄与する社会的要因を検証している。)


  2. “Offenses related to data security must be addressed with clear institutional policies.”

    (データセキュリティ関連の違反は、明確な組織方針によって対処されるべきである。)


  3. “The definition of a criminal offense can vary significantly between different legal systems.”

    (犯罪行為の定義は、異なる法体系によって大きく異なることがある。)


6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語(Synonyms)


    1. insult (侮辱) … 個人に対して直接的に侮辱するイメージが強い

    2. violation (違反) … 規則や権利を侵害した行為

    3. wrongdoing (不正行為) … 道徳や法律に反する一般的な悪事

    4. crime (犯罪) … 法律に反した深刻な行為

    5. transgression (違反・逸脱) … 宗教・道徳的規範を破るニュアンス


  • 反意語(Antonyms)


    1. defense (防御) … スポーツや議論での守備・防御

    2. compliment (賛辞) … 相手を褒める言葉や行為

    3. praise (称賛) … 行為や人格を高く評価する


  • ニュアンスの違い


    • 「offense」は、相手の気分を害する小さなことから重大な犯罪まで幅広く使われる。一方、たとえば「crime」は公式/法律的に「犯罪」と断定される行為を指すため、ニュアンスがより重い。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA)


    • アメリカ英語: /əˈfɛns/

    • イギリス英語: /əˈfɛns/ (綴りは “offence” とも書く)


  • 強勢(アクセント)の位置


    • 「-fense」部分に強勢があり、最初の “o” は弱く発音されます。


  • よくある発音の間違い


    • /ˈɔːfɛns/ のように “o” を強く伸ばし過ぎる発音や、アクセントの位置を間違えて /ˈfɛns/ にしてしまうなど。

    • 通常は後ろの “-fense” にアクセントを置きます。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルの違い


    • アメリカ英語では “offense”、イギリス英語では “offence” が一般的。

    • スペルミスに注意 (例: “ofense” と一字抜けたりする誤植)。


  2. 同音異義語との混同


    • “offence” (英) と “offense” (米) は意味は同じ、綴りの違いのみ。


  3. 試験での出題傾向


    • TOEICや英検などでは、ビジネス文脈や法律関連の文章中で “commit an offense” や “no offense” が登場することがある。

    • “No offense” の前置き表現とともに、イディオム的使い方にも注意するとよいです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • ヒント/イメージ


    • 「相手にぶつかってしまう行為」というイメージを持つと覚えやすいかもしれません。もともとの語源がラテン語で “offensa”(ぶつかること)なので、「相手に衝突して気分を害したり、法律に衝突してしまう」という連想をすると理解しやすいです。

    • スペルの暗記には「-fense」は「fence(フェンス)に衝突(off)する」とイメージすると、誤字を防ぎやすいです。



以上が、名詞「offense」の詳細な解説です。さまざまな文脈で使われる重要な単語なので、意味や用法の広さを意識して覚えてみてください。

意味のイメージ
offense
意味(1)

〈C〉;(法律・規則などの)違反《+against+

意味(2)

〈U〉人の感情を傷つけること,

意味(3)

〈C〉(人・感覚などに)不快なもの(こと)《+to+

意味(4)

〈U〉攻撃

意味(5)

〈C〉(フットボール・バスケットボールなどの)攻撃側,攻撃する選手

基礎英単語(NGSL) / 英訳 / 記述問題

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