元となった辞書の項目
shed
解説
1. 基本情報と概要
単語: shed
品詞: 動詞(不規則動詞: shed - shed - shed)、名詞(可算名詞)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- 日常会話やビジネスでも登場するやや発展的な単語です。
意味(英語・日本語)
【動詞】「to shed」(シェッド)
- 「(毛や葉などを)落とす・脱ぎ捨てる」
- 「(涙や血を)流す」
- 「(余分なものを)取り除く・捨てる」
例: “Snakes shed their skin.”(ヘビは皮を脱ぎ捨てます)
→ 「何かを(自然に)取り除いたり捨てたりする、あるいは流したりする」というニュアンスで使われます。
- 「(毛や葉などを)落とす・脱ぎ捨てる」
【名詞】「a shed」(ア シェッド)
- 「(庭や物置きとして使われる)小さな小屋・倉庫」
例: “He keeps his gardening tools in the shed.”(彼は庭仕事の道具を物置小屋に保管しています)
→ 「道具や荷物をしまっておく小さな建物」のイメージです。
- 「(庭や物置きとして使われる)小さな小屋・倉庫」
活用形
- 動詞の場合
- 現在形:shed
- 過去形:shed
- 過去分詞形:shed
(不規則動詞で、すべて同じ形です)
- 現在形:shed
他の品詞形
- 「shedding」(動名詞・現在分詞)
例: “Shedding hair can be a sign of stress.”(髪が抜けるのはストレスのサインかもしれません) - 形容詞形はありませんが、分詞形を形容詞的に使うことはあります。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
「shed」は一音節で、もともと古英語で“分ける・隔てる”を意味する語幹を持ちます。はっきりした接頭語・接尾語はありません。派生語・類縁語
- 「shedding」(動名詞・分詞形)
- 「bloodshed」(血の流れ、殺戮)
- “blood” + “shed”の合成語
- 「shedding」(動名詞・分詞形)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- shed light on ~(~を解明する)
- shed tears(涙を流す)
- shed blood(血を流す)
- shed weight(体重を減らす)
- shed skin((ヘビなどが)皮を脱ぐ)
- shed leaves(木が葉を落とす)
- shed hair(髪・毛が抜け落ちる)
- shed one’s image(イメージを一新する)
- garden shed(庭の物置)
- storage shed(収納用の小屋)
- shed light on ~(~を解明する)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古英語「sceadan(分ける・隔てる)」から来ており、「分離する」「何かから離れる・分かれる」というイメージが基本にあります。
- 歴史的使用: もともとは「分ける」「仕切る」の意味が強かったのが転じて、「不要なものを捨てる」「流す」という意味になりました。名詞の「小屋」としての意味も古い時代から存在します。
- ニュアンス・使用時の注意点:
- 動詞としては「自然に落とす/捨てる」という感覚があるため、「意図的というよりは自然に分離される」ニュアンスを持ちます。
- 「shed tears/blood」は感情的な表現になります。文章でも会話でも使われ、ややフォーマルでもカジュアルでもOKです。
- 名詞としては日常的(カジュアル)な場面で多用されます。
- 動詞としては「自然に落とす/捨てる」という感覚があるため、「意図的というよりは自然に分離される」ニュアンスを持ちます。
4. 文法的な特徴と構文
- 動詞: 他動詞として使われることが多いですが、主語が自ら「落とす」場合には自動詞のようにも機能します。
例: “Dogs shed hair.”(犬は毛が抜け落ちる) - 名詞: 可算名詞(a shed / sheds)。
例:He built two new sheds.
(彼は新しい小屋を2つ建てた) - イディオム・構文例:
shed (some) light on ~
→ 「~を解明する、~について詳しく説明する」
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I need to clean out the shed this weekend.”
(今週末、その物置を片付けなきゃ) - “My cat is shedding like crazy these days.”
(最近、うちの猫はすごく毛が抜けてるんだ) - “Don’t forget the gardening tools in the shed.”
(物置小屋にある園芸道具を忘れないでね)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “We need to shed unnecessary costs to stay profitable.”
(利益を維持するため、不要なコストを削減する必要があります) - “The report should shed light on the cause of the delay.”
(そのレポートは遅延の原因を解明するはずです) - “We plan to shed some of our older products next quarter.”
(次の四半期には古い製品を整理する予定です)
学術的・専門的な文脈での例文(3つ)
- “This study aims to shed new light on climate change phenomena.”
(本研究は気候変動の現象に新しい光を当てることを目的としています) - “Certain reptiles shed their skin periodically for growth.”
(一部の爬虫類は成長のために定期的に皮を脱ぎます) - “The discovery may shed fresh insight on ancient civilizations.”
(その発見は古代文明について新しい洞察をもたらすかもしれません)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms):
- “discard” (捨てる)
→ より意図的に「捨てる」という意味が強い - “drop” (落とす)
→ 物を手から落とすイメージが強いが、使われ方によっては似た意味 - “cast off” (脱ぎ捨てる・投げ捨てる)
→ やや文語的・古風な表現 - “slough off” (脱ぎ捨てる・落とす)
→ 主に皮や古い表面を「剥がす」のニュアンスが強い - “release” (放出する)
→ 「解き放つ」の意味合いが強い
- “discard” (捨てる)
反意語(Antonyms):
- “keep” (保つ)
- “retain” (保持する)
- “preserve” (保存する)
- “keep” (保つ)
使い方の違い
“shed”は意図的というよりは自然な過程や状況を表す場合が多いため、同じ「捨てる/落とす」でも “discard” や “throw away” とは微妙にニュアンスが異なります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ʃed/
- アメリカ英語・イギリス英語ともにほぼ共通です。
- アメリカ英語・イギリス英語ともにほぼ共通です。
- 強勢(アクセント)の位置: 単音節なので1か所のみ(/ʃed/)。
- よくある発音の間違い: 「sheet(/ʃiːt/)」との混同に注意。
- “shed”は短い “e” の音です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “shad”や“shedd”と間違えないように気をつける。
- 同音異義語との混同: 同音異義語は特になく、ただし似た音の単語 “shred(ズタズタに裂く)” とは混同しないように注意。
- 運用上の注意: 動詞の過去形・過去分詞形も
shed
である点を忘れがち。 - 試験対策: TOEICや英検などでも、熟語
shed light on
やshed tears
のような形で登場する可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 記憶フック:
Shed
は「シェッド」。英語で「倉庫や小屋にもなるし、何かを『手放す・落とす』イメージの動詞にもなる」と覚えるとよいでしょう。Small house
+edit out
(余分を取り除く)という連想などで覚える人もいます。 - 勉強テク:
- 「涙を流す(shed tears)」「光を当てる(shed light)」などの定番フレーズごと覚える。
- 動詞の形がすべて同じ(shed-shed-shed)なので、一度覚えると活用ミスが減らせます。
- 「涙を流す(shed tears)」「光を当てる(shed light)」などの定番フレーズごと覚える。
以上が “shed” の詳細な解説です。名詞としての「小屋」としても、動詞としての「落とす、捨てる」という用法としても、それぞれ非常に多様な場面で使える語です。ぜひ会話や文章作成で活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(物をしまうための)納屋,物置;(風雨よけの)…置き場,小屋