元となった辞書の項目
category
解説
1. 基本情報と概要
単語: category
品詞: 名詞 (countable noun)
- 英語の意味: A group or division based on shared characteristics.
- 日本語の意味: 「共通する特徴に基づいて分けられた『分類』『区分』」のことです。
- たとえば、「色のカテゴリー」「商品カテゴリー」「年齢別カテゴリー」など、物や事柄を特徴に応じて分けるときに使われます。
- 「分類」というニュアンスや、「同じ特徴を持っているものをグループ化する」という場面でよく登場します。
- たとえば、「色のカテゴリー」「商品カテゴリー」「年齢別カテゴリー」など、物や事柄を特徴に応じて分けるときに使われます。
活用形
- 【単数形】category
- 【複数形】categories
他の品詞形
- categorize (動詞): 「分類する」
- categorization (名詞): 「分類、カテゴライズする行為・プロセス」
CEFRレベルの目安
- B2(中上級): ある程度専門的な内容についても理解し、抽象的な表現にも対応できるレベルです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語や接尾語は特に目立ちませんが、語幹「categ-」に接尾語「-ory」がついた形と捉えることができます。
- 「categorize」「categorization」に変化するときは語幹が「categor-」となり、動詞化・名詞化を示します。
他の単語との関連性
- categorize: ~を分類する(動詞)
- categorization: 分類(名詞)
- catalog (catalogue): 表やリストを作成する(似たニュアンスですが、特定の用途に特化)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- “put something into a category”
- (何かをあるカテゴリーに入れる)
- (何かをあるカテゴリーに入れる)
- “fall into a category”
- (あるカテゴリーに当てはまる)
- (あるカテゴリーに当てはまる)
- “broad category”
- (広いカテゴリー)
- (広いカテゴリー)
- “distinct category”
- (はっきりと区別できるカテゴリー)
- (はっきりと区別できるカテゴリー)
- “category boundaries”
- (カテゴリーの境界)
- (カテゴリーの境界)
- “category classification”
- (カテゴリー分類)
- (カテゴリー分類)
- “beyond category”
- (カテゴリーを超えている/当てはまらない)
- (カテゴリーを超えている/当てはまらない)
- “category label”
- (カテゴリーのラベル)
- (カテゴリーのラベル)
- “multiple categories”
- (複数のカテゴリー)
- (複数のカテゴリー)
- “category overlap”
- (カテゴリー間の重なり)
- (カテゴリー間の重なり)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古代ギリシャ語の「κατηγορία (katēgoria)」に由来し、「主張」「断罪」といった意味を持っていました。後に「集合としての概念を表す語」へと発展しました。
- ニュアンス:
- どのグループや分類に属するかを示す際に用いるため、やや形式的・論理的な印象を与えます。
- 日常会話でも比較的よく使われますが、ビジネスや学術的な文脈ではより頻繁に登場します。
- カジュアルな場よりも、きちんと整理・分類するような場面で使われやすい単語です。
- どのグループや分類に属するかを示す際に用いるため、やや形式的・論理的な印象を与えます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞として使われるため、単数形と複数形の使い分けに注意が必要です。
- 単数: “This category…” (このカテゴリー…)
- 複数: “These categories…” (これらのカテゴリー…)
- 単数: “This category…” (このカテゴリー…)
一般的な構文例:
- “X belongs to the category of Y.”
- (XはYのカテゴリーに属する)
- (XはYのカテゴリーに属する)
- “We can divide this concept into five categories.”
- (この概念は5つのカテゴリーに分けられる)
- (この概念は5つのカテゴリーに分けられる)
- “X belongs to the category of Y.”
フォーマルかカジュアルか:
- 論理的・分析的な文脈でフォーマルに使われることが多いですが、日常的にも「分類」や「種類」を表すときに活躍します。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I’m not sure which category this movie falls into — is it a comedy or a drama?”
- (この映画がどのカテゴリーに入るのか分からないんだ。コメディなのかドラマなのか?)
- (この映画がどのカテゴリーに入るのか分からないんだ。コメディなのかドラマなのか?)
- “All these books belong to the same category: mystery novels.”
- (これらの本は全部同じカテゴリーに属していて、ミステリー小説だよ。)
- (これらの本は全部同じカテゴリーに属していて、ミステリー小説だよ。)
- “We have three categories of ice cream flavors: fruity, chocolate-based, and nut-based.”
- (アイスクリームのフレーバーには3つのカテゴリーがあって、フルーツ系、チョコ系、ナッツ系なんだ。)
(2) ビジネスでの例文
- “Our products are divided into four main categories: electronics, furniture, clothing, and toys.”
- (当社の商品は、エレクトロニクス、家具、衣料品、おもちゃの4つの主要カテゴリーに分かれています。)
- (当社の商品は、エレクトロニクス、家具、衣料品、おもちゃの4つの主要カテゴリーに分かれています。)
- “To streamline the data analysis, we need to categorize the records by department.”
- (データ分析を効率化するために、部署ごとに記録をカテゴリー分けする必要があります。)
- (データ分析を効率化するために、部署ごとに記録をカテゴリー分けする必要があります。)
- “We aim to expand our product categories to meet diverse customer needs.”
- (多様な顧客ニーズに応えるために、製品カテゴリーを拡張することを目指しています。)
(3) 学術的な文脈での例文
- “In this research, we define three broad categories of cultural exchange.”
- (本研究では、文化交流を大きく3つのカテゴリーに分類しています。)
- (本研究では、文化交流を大きく3つのカテゴリーに分類しています。)
- “The concept of archetypes can be placed into various psychological categories.”
- (アーキタイプの概念は、さまざまな心理学的カテゴリーに位置づけることができます。)
- (アーキタイプの概念は、さまざまな心理学的カテゴリーに位置づけることができます。)
- “We must analyze how these literary works fall into different categories of narrative style.”
- (これらの文学作品がどのように異なる物語スタイルのカテゴリーに分類されるかを分析する必要があります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- type (タイプ)
- 意味: 「種類」
- ニュアンス: 大まかなグループ分け全般に使う。よりカジュアル。
- 意味: 「種類」
- class (クラス)
- 意味: 「分類、区分」
- ニュアンス: 分類して特定の集団を作るときに用いる。学校のクラスの意味もある。
- 意味: 「分類、区分」
- group (グループ)
- 意味: 「集団、群れ」
- ニュアンス: 論理的分類だけでなく、単に人や物が集まっているイメージ。
- 意味: 「集団、群れ」
- division (区分)
- 意味: 「区別、部門」
- ニュアンス: 範囲やセクションを分割するイメージ。ビジネスで部署を指すことも多い。
- 意味: 「区別、部門」
- classification (分類)
- 意味: 「分類の結果や仕組み」
- ニュアンス: より学術的で体系的なニュアンスが強い。
- 意味: 「分類の結果や仕組み」
反意語 (Antonyms)
「category」のはっきりとした反意語は存在しませんが、強いて言えば「個別」「単一」を表す概念が対照になります。
- individual: 個々の、個人的な
- single entity: 単一の存在
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- アメリカ英語: /ˈkæt.ə.ɡɔːr.i/ (カタゴーリ)
- イギリス英語: /ˈkæt.ə.ɡ(ə)r.i/ (カタグ(ə)リ)
アクセント
- “cat” の部分(第1音節)に強勢があります: CA-te-go-ry
よくある間違い
- /ˈkæt.ə.ɡɔːr.i/ の「-gory (ゴーリ)」部分を混乱して「-gry (グリー)」のように発音してしまうことがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “caterogy” や “catagory” などと間違えやすいので注意。
- 複数形: “categories” の拼写に注意( “i” の位置を間違えないこと)。
- 同音異義語との混同: “category” はあまり同音異義語がありませんが、「カテゴリ」とカタカナで表記すると “category” の英語発音と少し異なる場合があるため、英語発音に注意しましょう。
- 試験対策: TOEICや英検では、ビジネス文書中の“product categories”などで出題されることが多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語呂: 「キャッ・テ・ゴーリー」でリズムよく発音練習をすると覚えやすいです。
- イメージの作り方: 大きな棚にラベルを貼って、物を分類して入れる光景を想像すると「カテゴリー=分類」のイメージがはっきりします。
- 勉強テクニック: よく使う身近な場面(例:食べ物を種類別に分ける)で「カテゴリーを作る」意識を持ち、実際に英語で「This is the fruit category…」などと口にすることで定着を図ると効果的です。
以上が名詞「category」の詳細な解説です。分類・区分するときに多用される、論理的で便利な単語ですので、スペルや発音をしっかり覚えて活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(論理学・哲学で)範疇(はんちゅう)(ある体系の中でその内容特質に応じて分けた部門)