最終更新日:2025/12/03

内側の,内部の,奥の / 精神の,心の / 親密な;内密の

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元となった辞書の項目

inner

形容詞

内側の,内部の,奥の / 精神の,心の / 親密な;内密の

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解説

1. 基本情報と概要

単語: inner

品詞: 形容詞 (adjective)

発音レベルの目安 (CEFR): B1(中級)


  • B1の目安: 日常的な話題であればある程度理解ができるレベル

意味と概要


  • 英語: “inner” means “located inside,” “closer to the center,” or “relating to the mind or spirit rather than the external.”

  • 日本語: “内部の” あるいは “内面的な” という意味です。外から見えない、心の内や組織・物体の中に関わるニュアンスを持ちます。「外側」ではなく、「中」に焦点を当てる言葉です。

たとえば「私の内なる思い」「建物の内側の部屋」などを表現するときに使われます。心の状態に関する文脈でもよく用いられる単語です。

活用形と他の品詞


  • 形容詞なので、基本的に変化形はありません。比較級にするときには “inner” がもともと「内部の/内面の」という意味を強くもっているため、文脈によっては “inner” の前に “more” をつけて “more inner” と表現する場合もありますが、多くは他の表現で言い換えることが多いです。

  • 形容詞として「内側の」「内的な」「もっと親密な」などの意味合いがあります。

  • 他の品詞になる例はあまり多くありませんが、名詞形では “the inner” として「内側の部分、奥底」という抽象名詞的に使われる場合があります(例: “The inner of the human heart”)。

2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: “inner”


    • “in” は「中」を意味する最も基本的な要素の一つですが、直接的に “inner” が「in + er」の組み合わせというわけではありません。語源的には古英語に由来する比較級形 “innera” が元になっています。


  • 類縁語: “internal,” “inside,” “innermost,” “inward,” など


よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. inner circle → (組織や社会の)内輪のグループ

  2. inner city → 都市部の中心地域(しばしば治安・経済問題を含意)

  3. inner peace → 内面的な平和、心の安らぎ

  4. inner voice → 内なる声、自分の心の声

  5. inner self → 内なる自己

  6. inner strength → 内面の強さ

  7. inner desire → 内なる欲求

  8. inner conflict → 内面的な葛藤

  9. inner workings → 内部の仕組み、内部構造

  10. inner beauty → 内面の美しさ

3. 語源とニュアンス


  • 語源: 古英語の比較級 “innera” に由来し、「より内側の」という意味がもとです。

  • 歴史的使用: 物質的な内部だけでなく、精神面における「心の奥」を表す使い方が徐々に一般化してきました。

  • ニュアンス・使用時の注意:


    • 心理的・感情的な文脈で「内面的な」という意味合いを強調する場合があります。

    • 物理的な「内部」にも使えますが、フォーマルすぎずカジュアルすぎない一方で、文学的表現や自己啓発的な文脈でもよく見かける単語です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 文法面:


    • 形容詞として名詞を修飾します。

    • 可算・不可算を問わず、名詞の「中身」や「内部」を指す場合に使われます。


  • 一般的な構文例:


    • “the + 形容詞 + 名詞” → “the inner layers,” “the inner feelings” など

    • “One’s inner 〇〇” → “one’s inner thoughts,” “one’s inner beauty” のように人間の精神的要素を示す構文。


  • イディオム:


    • とくに決まったイディオムはないですが、“inner peace,” “inner circle,” “inner voice” が半ば定型表現として使われることが多いです。


5. 実例と例文

日常会話の例文


  1. “I need some quiet time to listen to my inner voice.”


    • 「自分の内なる声に耳を傾けるために、静かな時間が必要だよ。」


  2. “I want to focus on my inner peace, so I started meditating.”


    • 「内面の平穏に集中したいから、瞑想を始めたんだ。」


  3. “She’s usually cheerful, but she struggles with her inner worries.”


    • 「彼女は普段陽気だけど、内面で抱えている不安と闘っているの。」


ビジネスシーンでの例文


  1. “We need to explore the inner workings of the company.”


    • 「私たちは、その会社の内部の仕組みを探る必要があります。」


  2. “His inner circle consists of top-level executives.”


    • 「彼の内輪のグループは、最高幹部で構成されています。」


  3. “We must address the inner conflicts within the team promptly.”


    • 「チーム内の内在する葛藤を早急に対処しなければなりません。」


学術・フォーマルな文脈の例文


  1. “The study focuses on the inner layers of the Earth’s crust.”


    • 「その研究は地殻の内部層に焦点を当てています。」


  2. “Examining one’s inner self can lead to greater self-awareness.”


    • 「内面の自己を探求することはより高い自己認識につながる可能性があります。」


  3. “These theories shed light on the patient’s inner psychological struggle.”


    • 「これらの理論は、その患者の内面の心理的葛藤を明らかにします。」


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. internal(内部の、内面的な)


    • 物理的、組織的な「内部」を示す傾向が強く、「内臓」(internal organs) や「内部文書」(internal document) などに用いられる。ややフォーマル。


  2. inside(内部の、内側の)


    • 名詞や副詞としても使われる。内側に位置している物理的な意味合いが強い。


  3. interior(内部の、内側の)


    • 物理的空間の内部や、建物や国の内陸部を示すなど空間的意味が中心。


  4. inward(内向きの、内側へ向かう)


    • 動きや方向が「外から内へ」を示すときに使われることが多い。


反意語


  • outer(外側の)

  • external(外部の)

これらは「外」という概念に焦点を当て、物理的・精神的な「外部」を意味します。

7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˈɪn.ər/ (イギリス英語), /ˈɪn.ɚ/ (アメリカ英語)


    • イギリス英語: “イナー” のように、語尾の r ははっきり発音されないことが多い

    • アメリカ英語: 語尾の r がはっきり聞こえる (“イナーr”)


  • 強勢: 音節は2つで、第一音節 “in-” にアクセントがあります。

よくある発音の間違い


  • 「イナ―」というよりは “イ” に近い短い母音で始まり、続く “n” としっかり切って発音するのがポイントです。

8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • “inter” とスペルを間違えやすい

  • 「内面の」や「内部の」という意味で、同じく “internal” や “inside” を混同しがち

  • TOEICや英検でも、文脈中で形容詞としての意味を正確に理解できるか問われることがあります。

  • 単純に “inner + 名詞” で状況に合うかどうかを考える必要があり、他の形容詞と使い分ける点に注意。

9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “in” の中にあるイメージ: 「in のさらに中にある」という比較級的なニュアンスを思い出すと覚えやすいでしょう。

  • 心の中をトントンとノックするイメージ: 「外からは見えない内側」という映像を頭に描くと、物理的にも精神的にも“inner”が使われる感覚をつかみやすくなります。


以上が形容詞 “inner” の詳細な解説です。心の内側や物の内部について話すときなど、さまざまな場面で使える便利な単語です。

意味のイメージ
inner
意味(1)

内側の,内部の,奥の

意味(2)

精神の,心の

意味(3)

親密な;内密の

基礎英単語(NGSL) / 英訳 / 記述問題

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