最終更新日:2025/10/05
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trillion

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元となった辞書の項目

trillion

【名/C】(アメリカ・フランスでは) 兆 / (イギリス・ドイツでは)100京 / 《くだけて》無数

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会社の収益は昨年、1兆ドルに達しました。

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解説

以下では、英単語「trillion」を、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: trillion

品詞: 名詞(数詞としても使われることが多い)

活用形: 基本的に数詞として一定形をとるが、形容詞的に使われる「trillion-dollar」なども存在

意味(英語)


  1. A number equal to 1,000,000,000,000 (1012).

    (米国等のいわゆる「短縮法」(short scale)で一般的に用いられる)

意味(日本語)


  1. 1兆

    「1兆」は1,000,000,000,000という、とても大きな数です。最近ではアメリカをはじめとして、多くの国で1兆を指すときに 1012 の「trillion」を使います。「すごく大きい数」を表すとき、カジュアルにも使われることがあります。

他の品詞の例


  • 副詞的・形容詞的表現: trillion-dollar (例: a trillion-dollar economy「1兆ドルの経済規模」)

  • 形容詞形: trillionth (序数: 第1兆番目、あるいは「1/1兆」)

難易度レベル(CEFR)


  • B1〜B2 (中級〜中上級)

    “trillion”自体は一般的にニュースや経済などで目にする語句ですが、日常会話の中心ではないため、ある程度の英語学習が進んだ段階で頻出します。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・語幹・接尾語


  • tri-: 本来、ラテン語由来で「3」を意味する接頭語が多い。しかし “trillion” は必ずしも「3」を意味するわけではなく、歴史的作品の中で「thousand」を意味する「-illion (from million, billion, etc.)」と組み合わさって生まれたとも考えられています。

  • -illion: 「大きな数」を示す「million」「billion」などと同じ語幹部分。

派生語や類縁語


  • million (100万)

  • billion (10億)

  • quadrillion (1015)

  • trillionaire (資産が1兆以上ある人、超大富豪)

よく使われるコロケーション・関連フレーズ (10個)


  1. a trillion dollars →「1兆ドル」

  2. trillion-dollar deficit →「1兆ドルの赤字」

  3. reach a trillion →「1兆に到達する」

  4. in the trillions →「1兆単位で、1兆を超える規模で」

  5. GDP of a trillion →「GDPが1兆規模」

  6. trillion times larger →「1兆倍大きい」

  7. spend a trillion on ~ →「~に1兆を費やす」

  8. a trillion data points →「1兆のデータポイント」

  9. trillion-dollar market →「1兆ドル市場」

  10. multi-trillion economy →「数兆規模の経済」


3. 語源とニュアンス

語源


  • “trillion”は、フランス語の「trillion」から英語に入りました。さらに遡ると、ラテン語の「tri-(3)」 と「-illion(大きな数の語尾)」の組み合わせとされます。

  • 歴史的にはイギリス英語とアメリカ英語で「trillion」の値が異なる時期がありましたが、現代ではイギリスでもアメリカと同じく 1012 を指すことがほとんどです。

ニュアンス・使用時の注意


  • 「非常に大きい数」を強調するため、カジュアルな会話でも「妄想レベル」の大きさを示すために使われることがあります。(例: “I have a trillion things to do.”)

  • 一方、ニュースやビジネス・経済分野では正確に「1兆」という意味で使われます。

  • フォーマルでもインフォーマルでも使用可ですが、経済ニュースなどでは特に多用されます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞の用法: 「1兆という数額」を表す数詞として使います。例えば “Trillion is a huge number.” のように名詞としても機能します。

  • 形容詞的な用法: “a trillion-dollar project” のように、別の語を修飾する形で使われることがあります。

  • 可算・不可算の区別としては、数字を表す概念なので可算名詞の数詞的用法ではありますが、実際の文脈では「1兆」「2兆,...」など数えるときに cardinals (基数) として使います。

一般的な構文例


  1. 主語として: “A trillion is an unimaginably large number.”

  2. 形容詞的に修飾: “They announced a trillion-dollar stimulus package.”


5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)


  1. “I have a trillion things to do before the trip!”

    (旅行前にやることが山ほどあるよ!)

  2. “It feels like a trillion people showed up to the festival.”

    (まるで祭りにはすごい数の人が来たみたいだね。)

  3. “A trillion thank-yous wouldn’t be enough for what you did.”

    (あなたのしてくれたことに対しては、いくらお礼を言っても足りないよ。)

ビジネスシーンでの例文 (3つ)


  1. “Our market value reached one trillion dollars last quarter.”

    (先四半期、わが社の時価総額は1兆ドルに達しました。)

  2. “They are planning a trillion-dollar investment in renewable energy.”

    (彼らは再生可能エネルギーに1兆ドルの投資を計画している。)

  3. “The national debt exceeded twenty trillion dollars.”

    (国債務は20兆ドルを超えた。)

学術・専門的な文脈での例文 (3つ)


  1. “When dealing with astrophysical data, numbers can easily reach into the trillions.”

    (天体物理学のデータを扱う際は、数値は容易に兆単位に達する。)

  2. “This new dataset contains around one trillion records, making it the largest in the field.”

    (この新しいデータセットには約1兆のレコードが含まれ、この分野で最大規模です。)

  3. “Analysts predict the economy could grow by over a trillion dollars in the next decade.”

    (アナリストは今後10年で経済が1兆ドル以上成長すると予測している。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  • billion (109) →「10億」。トリリオンよりは小さい数。

  • zillion / gazillion (口語・誇張表現) →「ものすごい数」を意味するインフォーマルな単語。正確な数ではなく「あり得ないほど多い」というイメージ。

反意語


  • 特定の数における明確な反意語は存在しないが、「少数」「わずか」や「micro」「tiny」などが対照的な概念として挙げられる。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)


  • 米国英語: /ˈtrɪl.jən/

  • 英国英語: /ˈtrɪl.jən/ (大きな差はありません)

アクセント


  • “tril-” の部分に強勢が置かれます (TRIL-lion)。

  • よくある発音の間違いとして、/trɪˈliː.ən/のように [liː] と伸ばしすぎたり、[triˈjun]のように母音を曖昧にしてしまうケースがあるので注意してください。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペリングミス: 「trilion」「triilion」などと“l”や“i”を重複/欠落させてしまうミス。

  • 綴り違いの同音異義語明確には存在しないが、「million」「billion」と混同してしまうこともあるので、ゼロの数の違いをしっかり意識する。

  • 資格試験(TOEIC・英検など)では、ニュース記事や経済に関する長文問題で「trillion」が数値の理解テストとして出現することがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「tri-」という接頭語から連想すると「3」を思い出すかもしれませんが、実際には「3 × million」との直接的な意味合いはなく、“兆”=1012 として暗記しておいたほうが良いです。

  • 「billion (109)」から「trillion (1012)」へ、「ゼロが3つ増える」イメージを持つとわかりやすいです。

  • ニュースや記事などでよく「X trillion dollars」という表現を目にし、大きな金額やデータ量を指すのによく登場する単語です。「trillion」を見かけたら「本当に大きな数字なんだ!」というイメージをすり込みましょう。


学習の参考になれば幸いです。「trillion」は世界規模の経済ニュースや科学技術の分野で頻繁に使われる単語なので、ぜひ覚えてこの大きさにわくわくしてみてください。

意味のイメージ
trillion
意味(1)

(アメリカ・フランスでは)兆(1に0を12つけた数);(イギリス・ドイツでは)100京(1に0を18つけた数)

基礎英単語(NGSL) / リスニング問題

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