元となった文法の項目
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A1.1
肯定命令文 (一般動詞)
動詞の原形から始める命令文
説明
以下では、一般動詞を用いた肯定命令文のポイントを、できるだけ詳しく整理してみましょう。
命令文とは
命令文(Imperative sentence)とは、「~しなさい」「~してください」「~して!」といった指示や命令を伝える文のことです。主語となる “You” をあえて省略するのが特徴で、文頭に動詞の原形を置いて表現します。
肯定命令文の作り方
動詞の原形を文頭に置く
・主語 “You” は通常省略して書きません。
・“Open the door.”(ドアを開けて)
・“Turn off the light.”(電気を消して)
・“Take this medicine.”(この薬を飲みなさい)「Please」を使って丁寧に表現
命令文は命令的な響きを持ちやすいので、丁寧な依頼にしたい場合は “Please” を加えます。以下の2通りの位置に入れられます。- 文頭に置く場合: “Please open the door.”
- 文末に置く場合: “Open the door, please.”
いずれも意味合いは「どうぞ~してください」と丁寧な響きになります。
- 文頭に置く場合: “Please open the door.”
命令文を使う際の注意
- 強い命令や勧誘として聞こえることもある
“You” が省略されているぶん、直接的な言い方になりやすいです。状況によっては失礼に受け取られないよう、トーンや文脈に注意する必要があります。 - 「Do + 動詞の原形」での強調
命令文を強調したい場合、動詞の前に “Do” を加えることがあります。
例: “Do come in.”(どうぞ入ってください)
これは相手に対して強く勧めたり、丁寧さを強調したりするときに使われます。
例文
- “Read this book.”(この本を読みなさい)
- “Please wash the dishes.”(お皿を洗ってください)
- “Wash the dishes, please.”(お皿を洗ってください)
- “Do help yourself.”(どうぞご自由にお取りください)
- “Come here.”(ここに来て)
以上が、一般動詞を用いた肯定命令文の基本的な使い方とポイントです。命令文は直接的な表現であることに注意しながら、丁寧さを加えたいときに “Please” や “Do” を上手に使えるようになると、コミュニケーションがより円滑になります。