最終更新日:2024/06/17

彼女は機知に富んでいることで知られています。

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She is known for her quick wit.

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元となった辞書の項目

wit

名詞

〈U〉『機知』,機転,ウィット / 〈C〉『機知に富む人』,機転のきく人 / 《複数形で;単数扱い》『理解(表現)力』,知性 / 《複数形で》(物事を見抜いたりもくろんだりする)才覚,才知 / 《複数形で;単数扱い》正気

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解説

1. 基本情報と概要

単語: wit

品詞: 名詞 (noun)

意味 (英語)


  1. Quick understanding or mental sharpness, especially when creating humor.

  2. Keen intelligence or a talent for using words and ideas in a clever and humorous way.

意味 (日本語)


  1. 素早い理解力や機知、特にユーモアを作り出すときに使われる頭の回転の速さ。

  2. 頭の良さや、言葉やアイデアを巧みに使っておもしろいやりとりをする才能。

「wit」は、ジョークを素早く思いついたり、会話の中でとっさに頭が回ったりするときに使われる表現です。相手の発言を受けて一瞬でユーモアを返すような、コミュニケーションの“切れ味”をイメージするとわかりやすいでしょう。

活用形

名詞なので直接的な時制の変化(活用)はありませんが、派生語として以下のような形があります。


  • witty (形容詞) : 機知に富んだ

  • wittier, wittiest : witty の比較級、最上級

  • wittiness (名詞) : 機知に富んでいること

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級): 一般的な英会話でも使われるが、文章表現やユーモアの表現力などやや高度な会話力が必要。


2. 語構成と詳細な意味

語幹: wit

特に一般的な接頭語・接尾語はありませんが、前述のように形容詞「witty」、副詞「wittily」などへの派生があります。

関連表現・コロケーション(10個)


  1. quick wit – 素早い機知

  2. dry wit – 乾いた(しかしおもしろい)ユーモア

  3. sharp wit – 鋭い機知

  4. at one’s wits’ end – 途方に暮れる

  5. to have the wit to (do something) – ~するだけの知恵がある

  6. to match wits with (someone) – (人)と機知を競う

  7. live by one’s wits – 機転を利かせて生き延びる

  8. out of one’s wits – 正気を失うほどに

  9. gather one’s wits – 落ち着きを取り戻す

  10. battle of wits – 知恵比べ(頭脳戦)


3. 語源とニュアンス

語源: 古英語の「witan」(知る)に由来し、「知識」「知性」を表す意味を持っていました。歴史的には「知性」、「理解」を意味していましたが、時代を経て現在では「ユーモアや機知」と結びつく意味が強まりました。

ニュアンス:


  • “知性”=”頭の回転の速さ”+“ユーモア”というイメージが強いです。ジョークや気の利いた返しを素早く思いつくニュアンスがあります。

  • 口語、文章の両方で使われますが、特におもしろい返しや会話を表すときにカジュアル~セミフォーマルな場面でよく使用されます。

  • “witty”という形容詞形でも、誰かの冴えた発言や気の利いたジョークをほめるときに使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞 / 不可算名詞の使い分け:

    多くの場合、抽象概念として不可算名詞扱いされることが多いです(例: “He has wit.” / 彼は機知がある)。

    ただし、特定の状況・発言を「a wit」として表現する際は可算名詞として使われることもありますが、稀です。また、古い英語表現では「他の何かを知る力」として “wits” と複数形で使われることがあります。


  • 一般的な構文:


    • “He has a quick wit.” (彼は頭の回転が速い)

    • “I’m at my wits’ end.” (途方に暮れている)

    • “She responded with wit and charm.” (彼女は機知と魅力で返した)


  • イディオム: “at one’s wits’ end” は特に有名な表現で、「(考えが浮かばなくなって)もう限界だ」という意味です。



5. 実例と例文

日常会話 (カジュアル)


  1. “Your wit always makes the conversation so much fun!”

    「あなたの機知のおかげでいつも会話がすごく楽しくなるよ!」


  2. “I love her dry wit—you never see the punchline coming.”

    「彼女の乾いたユーモアが好き。オチがどこから来るかわからないんだよね。」


  3. “He beat me in the debate with his quick wit.”

    「彼はその機知の速さでディベートに勝ってしまったよ。」


ビジネス (セミフォーマル)


  1. “His wit in negotiations often softens tense situations.”

    「交渉での彼の機知のおかげで、しばしば緊迫した状況が和らぎます。」


  2. “We need someone with wit and creativity for this marketing campaign.”

    「このマーケティングキャンペーンには、機知と創造力がある人が必要です。」


  3. “She used her wit diplomatically to handle the client’s request.”

    「彼女は機知を上手く使って、お客様の要望に対応しました。」


学術的な文脈


  1. “Literary critics have often praised Shakespeare for his unparalleled wit.”

    「文学批評家たちは、シェイクスピアの比類なき機知をよく賞賛してきました。」


  2. “This philosopher’s wit lies in his ability to pose questions cleverly.”

    「この哲学者の機知は、巧みに疑問を提起する力にあります。」


  3. “When analyzing political cartoons, one must appreciate the artist’s subtle wit.”

    「政治風刺漫画を分析する際には、作者のさりげない機知を評価しなければなりません。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. intelligence(インテリジェンス、知能)


    • 知能一般を表す言葉。必ずしもユーモア要素を含むわけではない。


  2. cleverness(賢さ)


    • 賢いことを意味するが、必ずしもユーモアを含まない。


  3. ingenuity(独創性)


    • 独創的・発明的な才能。ユーモアよりも問題解決能力や発明のニュアンスが強い。


  4. sharpness(鋭さ)


    • 鋭い頭の回転や観察眼を示す。気の利いたユーモアにも通じるが、やや広い意味で使う。


反意語


  • dullness(鈍さ)

    頭の回転が遅い状態や、退屈で面白みがない状態を表す。

「wit」は「面白い」要素や「頭の回転の速さ」の側面が強いのに対して、これらの類義語・反意語は必ずしもユーモアを含んだり、対極にあるわけではない点に注意します。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /wɪt/

  • 強勢 (アクセント): 短い一音節なので特に強勢の移動はありません。

  • アメリカ英語 / イギリス英語: 両方ともほぼ同じ /wɪt/ です。

  • よくある発音ミス: 日本人学習者は “wit” が “with(/wɪð/ /wɪθ/)” と混同されがちです。“th” の有無や、語末の子音に注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “witt” や “with” と間違えるケースが多いので注意。

  • 同音異義語との混同: “wit” と “wet” (/wɛt/) は発音が似ていて紛らわしい。

  • イディオム表現の理解不足: “at one’s wits’ end” や “live by one’s wits” の意味を知らないまま、直訳して文脈がおかしくなる場合がある。

  • 試験対策 (TOEIC・英検など): レベルの高い語彙問題の中で、”wit” と “witty” の違いを問われることがあります。また、イディオムが問われることもしばしばあるので押さえておきましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “Wit” は “quick thinking” とセットでイメージすると覚えやすいです。暗記のときに “WIT = Wise, Intelligent, and Timely humor (賢く、知的で、タイムリーなユーモア)” という語呂合わせにすると印象に残りやすいでしょう。

  • ショートコントやコメディアンの「即興力」「アドリブ力」をイメージすると理解しやすいです。

  • “witty” とセットで覚えておけば、会話の中で相手を褒める表現としてもすぐに使えるようになります。


以上が名詞 “wit” の詳細解説です。機知やユーモアを表すときに使う便利な単語ですので、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
wit
意味(1)

〈C〉機知に富む人,機転のきく人

意味(2)

《複数形で;単数扱い》理解(表現)力,知性

意味(3)

《複数形で》(物事を見抜いたりもくろんだりする)才覚,才知

意味(4)

《複数形で;単数扱い》正気

意味(5)

〈U〉機知,機転,ウィット

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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