最終更新日:2024/06/13
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The rain whipped against the window.

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元となった辞書の項目

whip

動詞

〈人・動物〉‘を'『むちで打つ』,‘に'むちを当てる / (人・動物に)…‘を'むち打って教え込む《+名+into+名》;(…から)〈悪癖など〉‘を'むちでやめさせる《+名+out of+名》 / 《方向・状態を表す副詞[句...

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: whip

品詞: 動詞 (他に名詞としても使われる)

活用形:


  • 現在形: whip / whips

  • 過去形: whipped

  • 過去分詞形: whipped

  • 現在分詞形(動名詞): whipping

英語での意味:


  1. To strike with a whip or similar instrument.

  2. To move quickly or suddenly.

  3. To beat (liquid, cream, eggs, etc.) into a froth with a whisk or beater.

  4. To defeat or outdo someone, especially in a competition.

日本語での意味:


  1. 鞭やそれに似たもので叩く。

  2. 素早く、または急に動く。

  3. (生クリームや卵などを)泡立てる。

  4. (試合や競争などで相手を)打ち負かす。

「whip」は、激しく叩いたり、素早い動きを表したり、料理で泡立てたりするときに使う動詞です。激しい印象を与える文脈から、単なる「素早い動き」を表すカジュアルな場面まで、幅広く用いられます。

CEFRレベルの目安:


  • B2(中上級): 基本的な日常会話を超えて、ニュース記事や小説など幅広い語彙を扱うレベルです。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹「whip」: 英語の動作を表す動詞の一つで、「素早い動き」「叩く動作」などを連想させます。

  • 接頭語・接尾語: 「whip」は短い単語で、目立つ接頭語や接尾語はありませんが、過去形や過去分詞形のために -ed がつくことで「whipped」という形になります。

その他の品詞への変化例


  • 名詞: 「a whip(鞭)」 → 例: He cracked a whip to drive the horse.

  • 形容詞・副詞形は特にありませんが、熟語やイディオムにより他の役割で使われることがあります。

関連フレーズ・コロケーション(10個)


  1. whip up: (料理などを)手早く作る

  2. whip out: 素早く取り出す

  3. whip around: ぱっと振り返る、素早く周りを見回す

  4. whip into shape: (人や物を)きちんとした状態にする

  5. whip through: 素早く終わらせる

  6. whip back: 素早く戻る

  7. whip together: 一気に(複数の材料を)混ぜ合わせる

  8. whip away: 素早く取り除く、さっとどこかへ持っていく

  9. whip in: (車や人が)急に入り込む

  10. whip someone into a frenzy: (観客やチームなどを)興奮状態にあおる


3. 語源とニュアンス


  • 語源: 中英語(Middle English)の whippen が由来とされ、動作音や鞭の激しい音から来ていると考えられています。

  • 歴史的背景: 騎乗や家畜をコントロールするための「鞭」で叩く動作から広まっており、その後「素早く動く」「料理などで泡立てる」といった派生的な意味が加わっていきました。

  • ニュアンス・使用時の注意: 「鞭で叩く」という原義は、やや暴力的・強いイメージを伴うため、コンテクストによっては強い印象を与えます。一方で、「whip up an omelet(オムレツを手早く作る)」のようにカジュアルなシーンでも頻繁に使われ、料理の文脈では日常的な動詞です。


  • 口語か文章か: 日常会話(口語)でも、ビジネス文書(文章)でも使える比較的広範囲の表現ですが、“鞭打つ”のイメージが強い文脈では控えめに扱われることがあります。



4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞/自動詞:


    • 他動詞として使う場合: He whipped the horse. (目的語が必要)

    • 自動詞として使う場合: The wind whipped through the trees. (風が鞭のように素早く通り抜けるイメージ)


  • よく使われる構文:


    1. whip + 目的語 + 副詞句(He whipped the cream quickly.

    2. whip + 前置詞句(She whipped past me without saying a word.

    3. whip up + 名詞(They whipped up a quick dinner for everyone.


  • フォーマル/カジュアル:


    • 「料理で泡立てる」などのカジュアルな用法は日常的に使われます。

    • 「鞭で叩く」などの意味はシリアスな文脈で登場することもありますが、多くは中立的~カジュアルな表現が主です。



5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. Could you whip up some pancakes for breakfast?

    (朝食にパンケーキを手早く作ってくれない?)

  2. I’ll just whip out my phone to check the time.

    (ちょっとケータイをサッと取り出して時間を確認するよ。)

  3. I whipped past the crowd to catch my train.

    (電車に乗るために、人混みをすり抜けるように急いだよ。)

ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. Let’s whip through the remaining agenda items to finish on time.

    (定刻に終わらせるために、残りの議題を手早く片付けましょう。)

  2. He managed to whip the team into shape before the big presentation.

    (重要プレゼンの前に、彼はチームをしっかりと整えた。)

  3. I’ll whip up a quick report summarizing our findings.

    (発見事項をまとめた短いレポートをサクッと作ります。)

学術的・フォーマルな文脈での例文(3つ)


  1. The researcher whipped the sample solution to induce frothing for the experiment.

    (研究者は実験のためにサンプル溶液を泡立てた。)

  2. Historical records suggest that prisoners were whipped as a form of punishment.

    (歴史的記録によれば、当時は刑罰として囚人を鞭打っていたことが示唆されている。)

  3. In many culinary traditions, chefs often whip cream to create various desserts.

    (多くの料理の伝統において、シェフたちはデザートを作るために生クリームを泡立てることが多い。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. lash(むち打つ)


    • 「激しく」叩くニュアンスが強い。


  2. beat(かき混ぜる/打つ)


    • 「whip」の料理時の意味に近いが、単に「叩く」という意味も強い。


  3. flog(鞭打つ)


    • 罰としての鞭打ちの要素がより強い、フォーマル&重めの語感。


  4. snap(パチンと音を立てる/素早く動く)


    • やや軽いニュアンスで、「whip」よりも音やカチッとした動きを表すことが多い。


反意語(Antonyms)


  • caress(優しくなでる)

    「whip」の激しい動きに対して、かすかな・優しい動作を表す。

「whip」は「激しく・素早く」というイメージがあるのに対し、「beat」や「flog」などはより攻撃性が高かったり、形式ばっていたりする点でニュアンスに差があります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /wɪp/

  • 強勢(アクセント): 一音節語なので特に分割できませんが、短い「ウィ」に近い発音と、語末の「p」をはっきりと発音します。

  • アメリカ英語とイギリス英語: いずれも /wɪp/ と発音し、大きな違いはありません。

  • よくある発音の間違い: [wiːp](「weep」)と混同しないように注意が必要です。唇を緊張させて短い /ɪ/ 音を出すのがポイントです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「whipp」「whipe」などと誤記しやすいので注意しましょう。

  • 同音・類似発音語: 「weep」(泣く)との混同に注意。スペリングや発音記号で区別すると良いです。

  • 試験での出題傾向: TOEIC・英検などでは出題頻度は高くないですが、ビジネス英語では「whip through (to finish quickly)」や「whip up (to make quickly)」などの熟語で出題される可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「鞭(whip)」を素早く振るイメージをそのまま思い浮かべると、素早い動きや強く打つイメージを自然に結びつけることができます。

  • 料理シーンでは「生クリームをホイッパーで泡立てる」様子を思い出すと、「whip」の泡立てる意味が頭に入りやすいです。

  • 「whip up」と聞いたら、「さっと作る」「急造する」というイメージを思い浮かべると覚えやすいでしょう。

「whip」は動きのスピード感や「ムチを打つ」イメージがあるため、実際に腕を鞭のようにしならせて短く「ウィップ!」と声に出すとインパクトを持って覚えられます。

意味(1)

〈人・動物〉‘を'むちで打つ,‘に'むちを当てる

意味(2)

(人・動物に)…‘を'むち打って教え込む《+名+into+名》;(…から)〈悪癖など〉‘を'むちでやめさせる《+名+out of+名》

意味(3)

《方向を表す副詞[句]を伴って》〈風・雨が〉激しく打つ,しの突くようにたたきつける

意味(4)

《方向・状態を表す副詞[句]を伴って》〈物〉‘を'ぱっと動かす

意味(5)

〈布の縁〉‘を'かがる;〈棒・ロープの端〉‘に'糸(ひも)を巻きつける,‘を'端止めする

意味(6)

(むちで打つように)…‘を'ピシッとたたく,たたきつける

意味(7)

〈卵・クリームなど〉‘を'かき回して泡立てる

意味(8)

《話》(競技などで)…‘を'打ち負かす

意味(9)

〈川・湖など〉‘で'投げ釣りをする

意味(10)

〈こま〉‘を'ひもを打ちつけて回す

意味(11)

《方向・状態を表す副詞[句]を伴って》〈人が〉急に動く(行く,来る,通る)

意味(12)

〈旗などが〉はためく

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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