weed
以下では、英単語 weed
(名詞)について、学習者の方にも分かりやすいように、できるだけ詳細に解説します。
1. 基本情報と概要
英語: weed
日本語: 雑草(一般的な意味)/マリファナ(スラングで)
品詞: 名詞(countable [C] で使われることが多い。ただしスラング利用の“weed”は不加算扱いされる場合もある)
活用:
- 単数形: weed
- 複数形: weeds
「雑草」を意味する一般的な名詞です。庭や畑などで「抜きたい植物」を指します。必ずしも植えられたわけではない、自然に生えてきてしまった植物全般を指すことが多いです。
また、口語・スラングとして「マリファナ」の意味でも使われるため、カジュアルな会話で smoke weed
(マリファナを吸う)のような表現が登場することがあります。
CEFRレベルの目安: B1 (中級)
日常会話やニュースなどで耳にする機会がある単語で、日常的な文脈では特に難しい単語ではありません。ただし、スラングの用法や派生表現などの知識はやや上級向けです。
他の品詞形
- 動詞 (to weed): 「〜の雑草を取り除く」「不要なものを取り除く」の意味
例: “We need to weed the garden.” (庭の雑草を抜かなきゃ) - 句動詞 (weed out): 「不要なものを取り除く」
例: “We should weed out the unnecessary data.” (不要なデータを除去すべきだ)
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: weed
- 古英語の
wēod
(草・植物)に由来すると言われています。
- 古英語の
意味の詳細
- 雑草
庭や農場などで、育てている作物や植物とは別に勝手に生えてくる植物を指します。 - マリファナ(スラング)
カジュアルな会話で使われ、若者言葉や音楽の歌詞などで頻出します。フォーマルな文脈では「あまり使わない」か、「marijuana」などに言い換えます。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- pull up weeds(雑草を引き抜く)
- weed killer(除草剤)
- grow like weeds(雑草のようにぐんぐん伸びる)
- weed control(雑草対策)
- weed infestation(雑草の蔓延)
- weed seeds(雑草の種)
- garden weed(庭に生える雑草)
- smoke weed(マリファナを吸う)
- weed out unnecessary items(不要なものを排除する)
- weed problem(雑草問題)
3. 語源とニュアンス
- 語源:
古英語で「草、植物」を意味するwēod
が語源と言われています。元々は「どんな草でも」指す言葉でしたが、のちに「望まれない雑草」を指す用法が一般化しました。 - ニュアンス・使い方の注意点:
- 雑草の意味では、日常的・中立的な語感です。悪い意味というより「処理しなきゃいけない雑草」というイメージ。
- スラングとしてのマリファナの意味は、砕けた会話や音楽などでよく使われます。公的な文章やフォーマルな場では “marijuana” や “cannabis” を使われることが多いです。
- 雑草の意味では、日常的・中立的な語感です。悪い意味というより「処理しなきゃいけない雑草」というイメージ。
基本的には口語的にも文章にもよく登場しますが、マリファナの意味で使うのはカジュアルかつ口語的です。フォーマルな場面で「雑草」として使うには問題ありません。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算・不可算名詞:
- 「雑草」という意味で使われるときは可算名詞(weeds)として複数形がよく登場します。
- 「マリファナ」というスラングとしては「物質」扱いされ、不加算名詞として使われることが多いです。
- 「雑草」という意味で使われるときは可算名詞(weeds)として複数形がよく登場します。
- 他動詞としての “to weed” は「(庭や畑などの)雑草を抜く」「不要なものを取り除く」、句動詞 “weed out” は「排除する」の意味を持ちます。
例:一般的な構文
- “She is pulling weeds in the garden.”
→ 他動詞 “pull” + 名詞 “weeds” - “They weed out inefficient processes.”
→ 動詞 “weed out” + 目的語
フォーマルさについては、雑草の意味であればロジカルな文書でも問題なく使われます。マリファナの意味で “weed” を使う場合は、かなり砕けた印象になります。
5. 実例と例文
以下の例文では、日常会話・ビジネス・学術的な文脈の3つをそれぞれ示します。
日常会話での例文
- “I need to pull the weeds in the backyard tomorrow.”
(明日、裏庭の雑草を抜かないといけないな。) - “These plants are growing like weeds!”
(これらの植物、雑草みたいにどんどん伸びるね!) - “He said he was trying to quit smoking weed.”
(彼はマリファナをやめようとしているって言ってたよ。)
ビジネスでの例文
- “Our top priority is to weed out unnecessary expenses.”
(最優先事項は不要な経費を排除することです。) - “We hired a landscaping service to deal with the weed problem around the office.”
(オフィス周りの雑草対策のために造園業者を雇いました。) - “Before presenting our final proposal, we need to weed out any errors.”
(最終提案を出す前に、誤りをすべて取り除く必要があります。)
学術的な文脈での例文
- “Excessive weed growth can reduce crop yields significantly.”
(過度の雑草の成長は作物の収量を大幅に減少させることがある。) - “The researchers studied various weed species in different soil conditions.”
(研究者たちは異なる土壌条件でさまざまな雑草種を調査した。) - “Weed resistance to herbicides is a growing concern in agriculture.”
(除草剤に対する雑草の耐性は農業における深刻な懸念である。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(意味が近い単語)
- “unwanted plant” / “undesirable plant”(望まれない植物)
→ 日常会話ではあまり使いませんが、学術的に言い換えられる場合があります。 - “marijuana” / “cannabis” (マリファナ)
→ スラングではなく、より正式な単語です。“weed” のカジュアル版と言えます。
反意語(対義語)
- “crop” (作物)
→ 意図的に育てられる植物。雑草の真逆というイメージです。 - “ornamental plant” (観賞用植物)
→ 鑑賞のために意図して植えられた植物。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /wiːd/
- アメリカ英語: [wíːd]
- イギリス英語: [wiːd]
- 強勢(アクセント): 1音節の単語なので、特に頭に強勢が置かれます。
よくある発音ミス
- “week” (/wiːk/) と混同して “ウィーク” のように発音するケースがあるので注意しましょう。
- “weed” は最後の子音 [d] をはっきりと発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “wead”、“weeed” などと打ち間違えないように注意。
- 同音異義語との混同: 同音異義語としては特にはありませんが、「week (週)」とは音が似ているため混同しやすいです。
- スラングの注意点: 「マリファナ」の意味で使う場合はカジュアル・口語的なので、フォーマルな場では使わないほうがよいです。
- 試験対策: TOEICや英検などでは「雑草」の意味で問題文に登場することがまれにあります。文脈判断で「マリファナ」か「雑草」か判別しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “Weed” は音がシンプルな分、「ウィード(ダラーンと伸びる感じ)」とイメージすると覚えやすいかもしれません。
- 「雑草」は「勝手に広がる」イメージが強いので、“grow like weeds” というフレーズを思い出せれば、雑草のイメージとともに単語を暗記できます。
- スラングのマリファナの意味も、特に映画や音楽で登場するなら「weed = 雑草が緑→草→マリファナ」くらいに連想してみると覚えやすいでしょう。
以上が英単語 weed
(名詞)の詳細解説です。雑草の基本的な意味と、スラングでの使われ方の両面をしっかり把握しておくと、さまざまな場面で役立ちます。
〈C〉雑草
《the Weed》(巻き)たばこ,葉巻き;マリファナ
〈C〉(特にひょろ長い)弱々しい人