元となった辞書の項目
vigor
解説
名詞 “vigor” の詳細解説
1. 基本情報と概要
英単語: vigor
品詞: 名詞 (noun)
意味(英語): physical or mental energy and enthusiasm
意味(日本語): 活力・元気・勢い
「vigor」は、人や組織などが持つエネルギー・活力・元気を指すときに使われる単語です。「生き生きとしていて勢いがある」というニュアンスを持ち、元気づけるイメージがあります。
活用形
- 名詞なので、通常はそのまま “vigor” として使います。可算・不可算では一般的に不可算扱いが多いですが、文脈によっては可算的用法で「複数の活力源がある」かのように “vigors” と扱うことも理論上はありえます。ただし頻度は低いです。
関連する品詞形
- 形容詞: vigorous (活気のある)
- 副詞: vigorously (活気をもって)
- 動詞: invigorate (元気づける)
CEFRレベル (目安)
- B2 (中上級): 日常会話だけでなく、書き言葉やビジネス会話などでも見かける可能性がありますが、頻繁に使われる基礎単語よりはやや上のレベルに位置するイメージです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- vigor は、はっきりした接頭語や接尾語を持ちませんが、vig- の部分はラテン語由来で「生き生きとしている」「活発である」というニュアンスを含みます。
詳細な意味
- 身体的な活力・力強さ: 体力的・筋力的にみなぎるエネルギー。
- 精神的な活力・積極性: 強い意欲や元気、勢い。
関連語や派生語
- vigorous (形容詞): 活気にあふれた
- vigorously (副詞): 活発に
- invigorate (動詞): 力づける、活気に満ちさせる
- vigour (英): “vigor” と同じ意味で、イギリス英語の綴り
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- with vigor(力強く)
- full of vigor(活力に満ちて)
- lose vigor(活力を失う)
- regain vigor(活力を取り戻す)
- youthful vigor(若々しい活力)
- mental vigor(精神的活力)
- approach something with vigor(何かに活気をもって取り組む)
- restore vigor(活力を回復させる)
- show vigor in one’s work(仕事に活気をみせる)
- vigor of mind and body(心身の活力)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の “vigor(活力、活発)” に由来し、さらにさかのぼると “vigēre(活発である)” という動詞から派生したとされています。古フランス語を経由して中英語で定着しました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「元気」「熱意」を強調する単語で、ポジティブで力強い響きがあります。
- ビジネスシーンや日常会話問わず使えますが、ややフォーマルに聞こえることもあります。
- 書き言葉でも口頭でも使われますが、日常的な会話では “energy” のほうがやや頻度が高い場合もあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算・不可算: 一般的には不可算名詞として扱われることが多いです。
- 使用シーン: フォーマルな文脈でもカジュアルな会話でも使えますが、口語では “vigor” より “energy” のほうが馴染みやすいケースがあります。
- 一般的な構文例:
- “He tackled the problem with vigor.”
- “She approached her studies with great vigor.”
- “He tackled the problem with vigor.”
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3例)
- “I feel a burst of vigor after my morning run.”
- (朝のランニングの後は元気がみなぎるんだ)
- (朝のランニングの後は元気がみなぎるんだ)
- “He greeted everyone with vigor at the party.”
- (彼はパーティーで元気よくみんなにあいさつしたよ)
- (彼はパーティーで元気よくみんなにあいさつしたよ)
- “I love how her vigor cheers up the whole room.”
- (彼女の活力が部屋全体の雰囲気を明るくしてくれるのが好き)
ビジネスでの例文 (3例)
- “Our new marketing strategy should be pursued with vigor to boost sales.”
- (売上を伸ばすために、新しいマーケティング戦略を活気をもって実行すべきだ)
- (売上を伸ばすために、新しいマーケティング戦略を活気をもって実行すべきだ)
- “The manager praised the team for their vigor in meeting tight deadlines.”
- (マネージャーは厳しい納期を守るためのチームの活気を称賛した)
- (マネージャーは厳しい納期を守るためのチームの活気を称賛した)
- “We appreciate employees who show vigor and enthusiasm in the workplace.”
- (私たちは職場で活力と熱意を示してくれる従業員を高く評価する)
学術的/フォーマルな文脈での例文 (3例)
- “The study highlights the importance of physical exercise in maintaining vigor among the elderly.”
- (その研究は高齢者が活力を保つために運動が重要であることを強調している)
- (その研究は高齢者が活力を保つために運動が重要であることを強調している)
- “Intellectual vigor is essential for groundbreaking research.”
- (革新的な研究には知的活力が不可欠である)
- (革新的な研究には知的活力が不可欠である)
- “Her doctoral thesis was written with remarkable vigor and clarity.”
- (彼女の博士論文は驚くほどの活力と明快さをもって書かれていた)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- energy (エネルギー)
- より一般的で幅広い文脈で使いやすい。口語でも頻繁に使用。
- より一般的で幅広い文脈で使いやすい。口語でも頻繁に使用。
- vitality (活力、生命力)
- 「生命力」や「存続の力」を強調するニュアンスがある。
- 「生命力」や「存続の力」を強調するニュアンスがある。
- strength (力、強さ)
- 肉体的強さや精神的強さに焦点を当てる。
- 肉体的強さや精神的強さに焦点を当てる。
- enthusiasm (熱意)
- 物事に対する積極的で前向きな気持ちに焦点を当てる。
- 物事に対する積極的で前向きな気持ちに焦点を当てる。
- pep (元気、活気)
- ややカジュアルでくだけた表現。
反意語
- lethargy (無気力、倦怠)
- weakness (弱さ)
- fatigue (疲労)
- listlessness (無関心、消沈)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈvɪɡər/
- アクセント: 第1音節 “vɪ-” に強勢が置かれます。
- アメリカ英語: /ˈvɪɡɚ/
- イギリス英語: /ˈvɪɡə/ (スペルは “vigour” が多い)
- よくある発音の間違い: “bigger” と混同しないように注意。“v” と “b” の発音をしっかり区別しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペル: アメリカ英語⇒ “vigor”、イギリス英語⇒ “vigour” と綴りが異なります。
- 同音異義語との混同: 特になし。ただし、 “bigger” と聞き間違えるケースがあるので注意。
- 試験対策でのポイント: TOEICや英検などで、文章読解問題において「活力」「勢い」といった文脈の単語として出題されることがあります。文脈から「前向きな力強さを示す」意味を把握しておくと◎。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「Vi*gor は ‘ビ*ガー’ と発音して、元気が“ビッ”と湧くイメージ」で覚えるとよいでしょう。
- スペル自体は短いですが、イギリス英語の “vigour” との違いに注意しながら覚えると混乱を防げます。
- “vigorous” や “invigorate” と合わせて覚えると意味の関連から単語力がアップします。
以上が、名詞 “vigor” の詳細な解説です。日常会話からビジネス、学術的な文脈まで幅広く使用されるため、「元気」「勢い」「活力」といったイメージで捉え、関連形容詞や動詞とあわせて学習しておくことをおすすめします。
意味のイメージ
意味(1)
(精神的・肉体的な)力強さ,精力,活力
意味(2)
(論旨・文体などの)強さ,迫力