元となった辞書の項目
vibration
解説
1. 基本情報と概要
単語: vibration
品詞: 名詞 (noun)
意味(英語): the act of vibrating, or a rapid movement back and forth
意味(日本語): 振動、または何かが前後に素早く動くこと
「vibration」は、物理的にものが揺れ動く「振動」を指す単語です。たとえば、スマホのバイブレーション機能や音の振動を言うときに使われます。カジュアルな文脈では「雰囲気」や「感覚」というニュアンスでも使われることがあり、「good vibes(いい雰囲気)」のように、気分や雰囲気を指す際にも使われることがあります。
- 活用形:
- 名詞形: vibration (単数形), vibrations (複数形)
- 動詞形(派生): vibrate (振動する)
- 形容詞形(派生): vibrational, vibrating
- 名詞形: vibration (単数形), vibrations (複数形)
CEFRレベル: B2(中上級)
- 専門的な物理用語としても出てきますが、日常でも「バイブレーションモード」などで耳にする機会があるため、やや上級寄りですが、そこまで難解ではありません。
2. 語構成と詳細な意味
- 語構成:
- 接頭語: 特になし
- 語幹: “vibr-”(振動を意味する概念)
- 接尾語: “-ation”(名詞化を表す接尾語)
- 接頭語: 特になし
- “vibr-”は「揺れ動く」「震える」を表す語根、“-ation” は「〜という状態・行為」を示します。
関連する派生語や表現
- vibrate (動詞): 揺れ動く、振動する
- vibrant (形容詞): 活気ある、鮮やかな
- vibrational (形容詞): 振動の、振動に関する
よく使われるコロケーション(共起表現)10個
- “mechanical vibration” – 物理的な振動
- “sound vibration” – 音の振動
- “vibration analysis” – 振動解析
- “reduce vibration” – 振動を減らす
- “vibration sensor” – 振動センサー
- “high-frequency vibration” – 高周波振動
- “low-frequency vibration” – 低周波振動
- “vibration mode” – 振動モード
- “good vibrations” – 良い雰囲気、ポジティブな感覚
- “vibration damping” – 振動減衰
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語の “vibrare”(揺れ動く)が語源とされています。このラテン語は「振れ動かす」「揺する」などの意味を持っています。
- 歴史: 17世紀頃から物理現象、音の波、機械工学などの文脈で使われるようになりました。その後、「雰囲気」や「感覚」といったカジュアルな比喩的表現としても広がりました。
- ニュアンス:
- 物理学的・工学的シーンで「振動」として使うのが最も直接的な意味です。
- カジュアルな会話で「vibe」や「vibrations」と言うと、気分や雰囲気といった抽象的なニュアンスを含みます。
- 物理学的・工学的シーンで「振動」として使うのが最も直接的な意味です。
- 使用時の注意点:
- 専門的・正式な文脈では機械的・物理的な振動を表す際に使われ、きわめてフォーマルな響きがあります。
- 口語的に “vibe” と略したり “good vibrations” と言う場合は、カジュアルな空気を示します。
- 専門的・正式な文脈では機械的・物理的な振動を表す際に使われ、きわめてフォーマルな響きがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞: 可算名詞として扱われる場合が多いですが、単数形・複数形ともに使用されます。
- 例: “a vibration” / “vibrations occur”
- 例: “a vibration” / “vibrations occur”
- 使用シーン:
- フォーマルでは、学術論文やビジネスレポートで“vibration analysis”などの形で使われます。
- カジュアルでは、“I got good vibrations from that place.”のように、雰囲気をポジティブに表現できます。
- フォーマルでは、学術論文やビジネスレポートで“vibration analysis”などの形で使われます。
一般的な構文やイディオム
- “to feel the vibrations of …” – (何かの)振動を感じる
- “good/bad vibrations” – 良い/悪い雰囲気(俗っぽい表現)
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I think my phone is on vibration mode; I just felt it buzzing.”
(スマホがバイブモードになってると思う。さっき振動したのを感じたよ。) - “I’m getting good vibrations from this café; it’s really cozy.”
(このカフェ、雰囲気がすごくいい気がする。とても居心地がいいよ。) - “Could you feel that vibration? It’s probably the subway passing underneath.”
(今の振動感じた?たぶん地下鉄が通ったんじゃないかな。)
ビジネスでの例文
- “We need to measure the vibration levels in this machine to ensure safety.”
(この機械の振動レベルを測定して、安全性を確保する必要があります。) - “Excessive vibration can cause damage to the equipment over time.”
(過度の振動は、長期的に見て装置を損傷する可能性があります。) - “Let’s install a vibration sensor to monitor the system’s performance.”
(システムのパフォーマンスを監視するために振動センサーを取り付けましょう。)
学術的な文脈での例文
- “Vibration analysis is crucial in preventive maintenance of rotating machinery.”
(回転機器の予防保守においては振動解析が不可欠である。) - “This study investigates the vibration characteristics of composite materials.”
(本研究では、複合材料の振動特性を調査する。) - “Resonance occurs when the vibration frequency matches the system’s natural frequency.”
(振動数がシステムの固有振動数と一致すると、共振が起こる。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語
- “oscillation”(オシレーション)
- 振動という点では似ていますが、特に“周期的な往復運動”のニュアンスが強いです。
- 振動という点では似ていますが、特に“周期的な往復運動”のニュアンスが強いです。
- “tremor”(トレマー)
- こちらは小刻みな揺れ、特に地震や病気による震えなどに使われることが多いです。
- こちらは小刻みな揺れ、特に地震や病気による震えなどに使われることが多いです。
- “oscillation”(オシレーション)
- 反意語
- 完全な反意語としては存在しませんが、「静止」や「安定」を表す言葉として
- “stillness”(静けさ・動かない状態)
- “stability”(安定)
などが対比として挙げられます。
- 完全な反意語としては存在しませんが、「静止」や「安定」を表す言葉として
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /vaɪˈbreɪʃən/
- アクセント: “-bra-”の部分に強勢があります。(vi-BRAY-shun)
- アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- 大きな違いはなく、どちらも /vaɪˈbreɪʃən/ と発音します。
- 大きな違いはなく、どちらも /vaɪˈbreɪʃən/ と発音します。
- よくある発音の間違い:
- /viˈbraɪʃən/ や /vaɪˈbriːʃən/ のように母音を混同してしまうミスが見られます。
- /viˈbraɪʃən/ や /vaɪˈbriːʃən/ のように母音を混同してしまうミスが見られます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “vibration” の綴りを “viberation” と余計な “e” を入れる間違いなどがよくあります。
- 同音異義語との混同: 直接の同音異義語はありませんが、発音が似た “vibrate” と混同しやすいので注意。
- 試験対策:
- TOEICや英検では、科学・技術関連の記事や製品説明文などで “vibration” が出ることがあります。
- “vibration analysis” や “reduce vibration” などのコロケーションで問われることが多いです。
- TOEICや英検では、科学・技術関連の記事や製品説明文などで “vibration” が出ることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “バイブレーションモード”で覚える: スマホの振動機能を思い出すと意味を掴みやすいです。
- イメージ: 小石が水面に落ちると波紋が広がって揺れるイメージ=振動。
- スペリングのポイント: “vibr-”(揺れる)+ “-ation”(名詞化)という組み合わせを意識して覚える。
- 勉強テクニック:
- 類似単語“vibrate” (動詞) とセットで覚える。
- “good vibes” = “good vibrations” というカジュアルな表現を会話でよく耳にしたら、物理的な“振動”だけでなく、いい「雰囲気」や「空気感」を表すと覚えやすい。
- 類似単語“vibrate” (動詞) とセットで覚える。
以上が、名詞 “vibration” に関する詳しい解説です。振動と聞くと難しい印象ですが、実際は日常から技術分野まで幅広く使われている単語ですので、ぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉震え,振動
意味(2)
〈C〉〈U〉(物理学で)振動
意味(3)
〈C〉《複数形で》(またvibes)《話》(人・状況などから受ける)感じ,直感