unsuccessful
1. 基本情報と概要
単語: unsuccessful
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語):
• not achieving or not having achieved the desired goal or result.
意味(日本語):
• 目標や望まれる結果に達しなかった、成功しなかった。
「unsuccessful」という単語は、「やろうとしたことがうまくいかなかった」「目標や願望を達成できなかった」という意味合いです。ビジネスシーンや日常会話でも、「試したけれどうまくいかなかった」という状況を説明するときに使われます。失敗というと強い表現に聞こえるかもしれませんが、「何らかの成果を得られなかった」というニュアンスで幅広く使えます。
活用形:
形容詞なので、基本的に比較級や最上級をとる場合は more unsuccessful
/ most unsuccessful
となります。しかし、「あまりに成功していない」という階級的な言い回しはやや不自然なので、日常ではあまり使われません。フォーマルな比較文脈で出会うことは稀にあります。
他の品詞形:
- successful (形容詞) 「成功した」
- success (名詞) 「成功」
- succeed (動詞) 「成功する」
CEFRレベルの目安:
- B2(中上級):日常会話からビジネス、学術的な内容まで多岐にわたり、自然に使いこなせるとB2レベルといえます。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語: un- (「否定」「反対」の意味)
語幹: success (「成功」)
接尾辞: -ful (「〜に満ちている」「〜の特徴を持つ」の意味)
ただし、形容詞となった場合の「-ful」は、ここでは成功の状態を表すものに「un-」で打ち消しをしているイメージです。よって “unsuccessful” は「成功の状態を持たない → 成功していない」という意味になります。
関連・派生語:
- success (成功)
- successful (成功した)
- unsuccessfully (副詞:成功していない、うまくいかない形で)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個):
- unsuccessful attempt → (失敗した試み)
- unsuccessful plan → (うまくいかなかった計画)
- unsuccessful candidate → (落選した候補者)
- unsuccessful negotiation → (不調に終わった交渉)
- unsuccessful effort → (成果が得られない努力)
- remain unsuccessful → (成功しないままでいる)
- prove unsuccessful → (結果として失敗に終わる)
- unsuccessful campaign → (うまくいかなかったキャンペーン)
- unsuccessful business venture → (失敗に終わった事業)
- had been unsuccessful in (doing something) → (〜するのに失敗していた)
3. 語源とニュアンス
語源:
- “success” はラテン語の “successus” (続いて起こること、結果) に由来します。
- “successful” は「成功の状態にある」という形容詞です。
- “un-” は否定や反対の意味の接頭語として、古英語やゲルマン系言語から引き継がれました。
歴史的にも「un- + 成功状態」という形で、「成功に達していない」という意味を明確にしています。
ニュアンス・使用時の注意点:
- 「fail (失敗する)」と比べると、やや控えめな表現になることもあります。 “We were unsuccessful this time” と言うと、「今回はうまくいかなかった」というニュアンスで、「大失敗した」というほど強くはありません。
- 口語・文章いずれでも利用可能で、ニュートラルな語感です。カジュアルからフォーマルまで幅広く使われます。
4. 文法的な特徴と構文
形容詞としての使用例:
- be unsuccessful in + 動名詞/名詞
- prove unsuccessful
- remain unsuccessful
フォーマル、カジュアルともに使われ、文頭に副詞をつけて “Sadly, the plan was unsuccessful” のようにも使えます。
名詞・動詞との区別:
- 形容詞:un*successful* → “He was unsuccessful.”
- 名詞:success → “He achieved great success.”
- 動詞:suc*ceed* → “He managed to succeed.”
形容詞なので、そのあとの名詞や、補語として使われることが多いです。
5. 実例と例文
5.1 日常会話(カジュアル)
- “I tried baking a cake, but it was unsuccessful—it collapsed in the oven.”
(ケーキを焼いてみたけど、失敗しちゃった。オーブンの中で潰れたよ。) - “My attempt to fix the TV was unsuccessful, so I’ll call a professional.”
(テレビを直そうとしたけど上手くいかなかったから、専門家を呼ぶことにするよ。) - “She was unsuccessful in convincing me to go hiking early in the morning.”
(彼女は、早朝にハイキングに行くよう私を説得できなかったよ。)
5.2 ビジネスシーン(ややフォーマル)
- “The negotiation with the client was ultimately unsuccessful, so we decided to revise our proposal.”
(クライアントとの交渉は結果的にうまくいかなかったので、提案書を修正することにしました。) - “After several unsuccessful product launches, the company shifted its strategy to focus on quality control.”
(何度か製品のリリースが失敗に終わった後、会社は品質管理に注力する方針に転換しました。) - “He was unsuccessful in securing the contract, but he learned valuable lessons for next time.”
(彼は契約を獲得することに失敗したが、次に活かせる重要な教訓を得た。)
5.3 学術的な文脈(フォーマル)
- “The researchers’ initial attempts to replicate the results were unsuccessful under the given conditions.”
(研究者たちの当初の試みは、与えられた条件下では結果を再現できなかった。) - “Despite numerous trials, the experiment remained unsuccessful until additional variables were controlled.”
(多くの実験を重ねても、他の要因を制御するまでは成功しなかった。) - “His hypothesis was deemed unsuccessful due to insufficient supporting data.”
(彼の仮説は、裏付けとなるデータが不十分であるために成り立たなかったと判断された。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- failed (失敗した)
- “failed” はよりストレートに「失敗した」という印象を与えます。
- “failed” はよりストレートに「失敗した」という印象を与えます。
- fruitless (成果がない)
- 成果につながらなかったというニュアンスが強調される単語です。
- 成果につながらなかったというニュアンスが強調される単語です。
- unproductive (生産的でない)
- 時間や労力を使ったわりに結果が得られなかったという印象。
- ineffective (効果がない)
- 頑張ったが効果や効力に結びつかなかった。
反意語 (Antonyms)
- successful (成功した)
- effective (効果的な)
- fruitful (成果のある / 実りの多い)
7. 発音とアクセントの特徴
音声記号 (IPA):
• アメリカ英語: /ˌʌnsəkˈsɛsfəl/
• イギリス英語: /ˌʌnsəkˈsɛsfəl/
強勢の位置:
- “un-SUC-cess-ful”のように、「suc」の部分にアクセントがあります(secの音が強調される)。
よくある発音の間違い:
- “un-success-ful” の “suc” を /sʌk/ と曖昧に発音してしまう。実際は “sək” となりますが、アクセントで母音がはっきりするケースもあり、 /sək/ と /sɛk/ の中間のように聞こえる場合もあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリング間違いが起きやすい単語です。 “unsuccesful” のように、後半の “-cces-” が抜けるケースがよくあります。
- 同音異義語はとくにありませんが、「success」と「succeed」の綴りの違いに慣れていないと書き間違えをしやすいです。
試験対策(TOEICなど):
- ビジネス文脈で「失敗」「成功の有無」を問う問題で登場することがあります。
- 「unsuccessful negotiation」「unsuccessful bid」のようなビジネス表現で出やすいので要注意です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
「un-」で「打ち消す」、そして「success (成功)」に「-ful (いっぱいの、満ちている)」が合わさっていると覚えると良いでしょう。
「“success” に “-ful” をつけて『成功に満ちた』が “successful” で、頭に “un-” がつくと『成功に満ちていない』、つまり『成功しなかった』」というイメージで捉えられます。
スペリングのポイント:
- success (最後の “c” がダブル “cc”) + ful (f-u-l) → successful
- そこに “un-” を足して → unsuccessful
イメージとしては、「success」にバツ印(✕)がついた状態を思い浮かべるのも覚えやすいかもしれません。
以上が形容詞“unsuccessful”の詳しい解説です。学習の際に参考にしてみてください。
不成功の,失敗の;(…に)失敗する《+in+塁(do・ing)》