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unstoppable
解説
形容詞 “unstoppable” を徹底解説
1. 基本情報と概要
英語: unstoppable
日本語: 止められない、阻止できない
意味の概要
- 「止められない」「どうしても止まらない」という意味です。
- 「何をしても進行や勢いを抑えることはできない」というニュアンスで、非常に勢いがある物事や人に対して使われます。
- 「このチームの攻撃は止められない」「彼のやる気はとどまることを知らない」など、相手の進行を阻止できない状況を表現します。
品詞と活用形
- 品詞: 形容詞 (adjective)
- 比較級・最上級: 通常は “more unstoppable” / “most unstoppable” とされますが、意味合い上、比較表現はあまり一般的ではありません。
他品詞化した例
- 名詞形は直接はありませんが、たとえば “unstoppability”(止められない性質)という派生が考えられます。ただし、日常的にはあまり使われません。
CEFR レベルの目安
- B2(中上級): 日常会話でも良く出るわけではありませんが、応用的な形容詞としては比較的広く使われる単語です。テレビや映画などで「止められない力」などを表現する際にも登場しやすいです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語: “un-” = 「~でない」「反対・否定」を表す
- 語幹: “stop” = 「止める」
- 接尾語: “-able” = 「~できる」という形容詞を作る
これらが合わさり、「止めることができない」という意味を形成しています。
関連語や派生語
- stop (動詞) = 「止まる・止める」
- stoppable (形容詞) = 「止められる」 (普段あまり使いませんが “unstoppable” の対比として存在します)
- unstoppably (副詞) = 「止められないほどに」
コロケーション(共起表現)10選
- “unstoppable force”
- 日本語訳: 止められない力
- 日本語訳: 止められない力
- “unstoppable momentum”
- 日本語訳: 止められない勢い
- 日本語訳: 止められない勢い
- “an unstoppable team”
- 日本語訳: 止められないチーム
- 日本語訳: 止められないチーム
- “unstoppable enthusiasm”
- 日本語訳: 止められない熱意
- 日本語訳: 止められない熱意
- “an unstoppable drive”
- 日本語訳: 止めようのない欲求・意欲
- 日本語訳: 止めようのない欲求・意欲
- “seemingly unstoppable”
- 日本語訳: 一見止められないような
- 日本語訳: 一見止められないような
- “unstoppable advance”
- 日本語訳: 止められない前進・進撃
- 日本語訳: 止められない前進・進撃
- “unstoppable growth”
- 日本語訳: 止まらない成長
- 日本語訳: 止まらない成長
- “become unstoppable”
- 日本語訳: 止められない状態になる
- 日本語訳: 止められない状態になる
- “render someone unstoppable”
- 日本語訳: 誰かを止められない状態にする(例: 特定の能力を与えて)
3. 語源とニュアンス
語源
- 接頭語 “un-” は古英語に由来する否定を表す要素。
- “stop” は古英語 “stoppian” から来ており、「動きを抑える」「止める」の意。
- 接尾語 “-able” はラテン語起源の「~できる」を表す要素。
このように、一見ラテン語由来の接尾語とゲルマン系の語彙が組み合わさってできた英単語といえます。
ニュアンスや使用時の注意
- 勢いの強さを強調したいときに使います。
- 強めの表現なので、「止めようのない、ものすごい」というポジティブな意味にもネガティブな意味にも使えます。
- 例: “unstoppable disease” (止められない病気) → 深刻な響き
- 例: “unstoppable success” (とめどない成功) → ポジティブに聞こえる
- 例: “unstoppable disease” (止められない病気) → 深刻な響き
使われやすいシーン
- 口語・文章ともに使われる
- スポーツ解説、ビジネス、ニュース、ドラマなど幅広いシーンで登場します。
- 「勢い」がキーワードとなる場面で用いられることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞なので、名詞を修飾する形で使われます。
- 例: “He has an unstoppable spirit.”(彼には止められないほどの精神力がある)
- 例: “He has an unstoppable spirit.”(彼には止められないほどの精神力がある)
- 前述したように、比較級 (“more unstoppable”) や最上級 (“most unstoppable”) は文脈によっては使われますが、やや不自然に感じられる場合があります。
- 文脈例: “Which team is the most unstoppable this season?”(今シーズン一番止められないチームはどこ?)
- 文脈例: “Which team is the most unstoppable this season?”(今シーズン一番止められないチームはどこ?)
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “His determination is simply unstoppable.”
- 彼の決意はまったく止められないよ。
- 彼の決意はまったく止められないよ。
- “Once she starts talking about her hobby, she becomes unstoppable.”
- 彼女は趣味の話を始めると止まらなくなるよ。
- 彼女は趣味の話を始めると止まらなくなるよ。
- “My phone’s notifications are almost unstoppable today.”
- 今日は携帯の通知が止まることを知らないくらい多いよ。
ビジネスシーンでの例文
- “Our marketing campaign has become unstoppable in the past quarter.”
- この四半期で、私たちのマーケティングキャンペーンは止められないほどの勢いがあります。
- この四半期で、私たちのマーケティングキャンペーンは止められないほどの勢いがあります。
- “With the latest investment, their growth appears unstoppable.”
- 最新の投資を受けて、彼らの成長は止められないように見えます。
- 最新の投資を受けて、彼らの成長は止められないように見えます。
- “His ambition in the sales field is unstoppable.”
- 営業分野での彼の野心はとどまるところを知りません。
学術的・専門的な文脈での例文
- “The spread of this new technology seems unstoppable at this point.”
- この新技術の普及は、この段階では止められないように思えます。
- この新技術の普及は、この段階では止められないように思えます。
- “Their unstoppable expansion in the global market has drawn much attention.”
- 彼らの世界市場での止めどない拡大は大きな注目を集めています。
- 彼らの世界市場での止めどない拡大は大きな注目を集めています。
- “Some argue that climate change is becoming unstoppable unless drastic measures are taken.”
- 抜本的な対策が取られない限り、気候変動は止められない状況になりつつあると主張する人もいます。
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- “irresistible”
- 日本語: 抵抗できないほど魅力的な / 止められない
- ニュアンス: 「惹きつけられてしまう」という意味合いが強い。
- 日本語: 抵抗できないほど魅力的な / 止められない
- “invincible”
- 日本語: 無敵の、負け知らずの
- ニュアンス: 「戦いで負けない」「破ることができない」という意味が強い。
- 日本語: 無敵の、負け知らずの
- “uncontainable”
- 日本語: 抑えられない
- ニュアンス: 感情やエネルギーなどが外に溢れるイメージ。
- 日本語: 抑えられない
- “indomitable”
- 日本語: 不屈の
- ニュアンス: 「精神的に負けない」という語感が強い。
- 日本語: 不屈の
反意語 (Antonyms)
- “stoppable”
- 日本語: 止めることができる
- 日本語: 止めることができる
- “haltable”
- 日本語: 停止させることができる (ただし、こちらは一般的ではない)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ʌnˈstɒpəbl/ (イギリス英語), /ʌnˈstɑːpəbl/ (アメリカ英語)
- アクセントは、[stop] の部分 “stɒp” (英) / “stɑːp” (米) に強勢が来ます → “un-STOP-pable”
- よくある間違いとしては、
- “un” の部分を強く発音してしまう。
- 最後の “-able” を「エイブル」ではなく「əbl」に近い弱い音にするのがポイント。
- “un” の部分を強く発音してしまう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “unstoppable” の “pp” は二重子音であることを忘れやすい。
- 同音異義語との混同: 特になし。ただし、類似の “unstable” (不安定な) と混同しやすいので注意しましょう。
- 使いどころ: 前述のとおり比較級・最上級を使うときは少し不自然になるケースがあります。またカジュアルに使いすぎると誇張表現っぽく聞こえる場合もあるので、文脈を見極める必要があります。
- 試験対策: TOEIC や英検では、ビジネス文脈や長文中に登場しうる形容詞として出題されることがあります。接頭語 “un-” の意味をしっかり理解しておくと関連問題に強くなります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “un-” + “stop” + “-able” = “止められるはずがない” と分解してイメージすると覚えやすいです。
- 「もう誰にも止められない」という英語のフレーズを思い浮かべると、ドラマチックな場面を連想し、印象が強くなります。
- スポーツの試合やアクション映画のシーンを思い出しながら学習すると記憶に残りやすいでしょう。
以上が、“unstoppable” の詳細解説です。日常会話からビジネスシーンまで応用範囲の広い形容詞なので、ぜひ使い方をマスターしてみてください。
意味のイメージ