最終更新日:2024/06/13

人々は独裁者の圧制に対して反乱を起こした。

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The people revolted against the tyranny of the dictator.

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元となった辞書の項目

tyranny

名詞

〈U〉『圧制』 / 〈C〉《しばしば複数形で》暴虐行為 / 〈U〉専制政治,専制 / 〈C〉(古代ギリシヤの)僣主政治

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解説

1. 基本情報と概要

単語: tyranny

品詞: 名詞 (noun)

活用形: 単数形: tyranny / 複数形: tyrannies

意味(英語)

“tyranny” refers to a cruel, oppressive, or unjust use of power or authority, often referring to a government or ruler who exercises absolute control without regard for individual rights or freedoms.

意味(日本語)

「tyranny(ティラニー)」は、支配者や権力者が個人の自由や権利を無視し、圧政・虐政・独裁的な方法で人々を支配することを指します。

「独裁制」や「圧政」など、非常に強い権力が不当に使われている状況を表す単語です。政治や歴史の文脈でよく使われますが、比喩的に「過度な制約」などにも用いられることがあります。


  • この単語は歴史や政治、社会問題を語るときによく目にするかもしれません。日常会話よりは、少しフォーマルな文章や政治・社会に関する文脈で使われることが多い単語です。

派生形例


  • tyrant (名詞): 暴君、独裁者

  • tyrannical (形容詞): 暴君のような、圧政的な

  • tyrannize (動詞): 圧政を敷く、力で抑圧する

CEFRレベルの目安


  • C1(上級): 政治や歴史など、抽象的・複雑なトピックを扱う高いレベルの英語力が必要ですが、読解や議論の中ではよく登場しうる単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: tyrann- / tyran-(“tyrant”や“tyrannical”などにも共通する部分)

  • 接尾語: -y(名詞を作るための一般的な接尾語のひとつ)

他の単語との関連性


  • tyrant: 「暴君、独裁者」

  • tyrannical: 「暴君的な、圧制的な」

  • tyrannize: 「圧政を敷く」

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. the tyranny of the majority

    (多数派の圧制)

  2. under tyranny

    (圧政下で)

  3. absolute tyranny

    (絶対的な圧政)

  4. resist tyranny

    (圧政に抵抗する)

  5. overthrow tyranny

    (圧政を打倒する)

  6. living in tyranny

    (圧政下で生きる)

  7. the tyranny of time

    (時間の制約という圧力:比喩的な用法)

  8. escape tyranny

    (圧政から逃れる)

  9. oppressive tyranny

    (圧迫的な圧政)

  10. the end of tyranny

    (圧政の終焉)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古代ギリシャ語の「τύραννος (turannos)(暴君)」が語源で、ラテン語の「tyrannia」を経て、古フランス語「tyrannie」になり、最終的に英語の“tyranny”へと入ってきました。

  • 元々は「合法的な権力を持たない独裁者」の支配を指していましたが、そこから転じて「残酷で不当な支配」を指すようになりました。

ニュアンス・使用時の注意


  • 「tyranny」は、歴史的・政治的な文脈で使われるときは非常に強い言葉で、暴虐や非人道的なイメージが伴います。

  • 口語よりは、文章やフォーマルなスピーチ、論文、報道などで見かけることが多いです。

  • 比喩的に、例えば「the tyranny of deadlines(締め切りの圧政)」のように、極端な制約やストレスを表すこともありますが、やや誇張表現なので注意して使う必要があります。

  • 強い批判や否定的な感情を含むため、相手に対して直接使う場合は注意が必要です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞(不可算名詞扱いが多い):

    「a tyranny」と冠詞を付けて使用される場合もありますが、抽象概念として「tyranny」を使うときは不可算名詞的に扱う場合が多いです。

    例: “He suffered under tyranny for many years.”


  • フォーマルとカジュアル:


    • フォーマルな文章・論文:政治・歴史・社会問題を論じるときに用いやすい。

    • カジュアルな会話:比喩的表現などで使われることもありますが、頻度は少なめです。


一般的な構文例


  • [be under + tyranny] → “They were under tyranny for decades.”

  • [the tyranny of + (abstract concept)] → “She hated the tyranny of tradition.”

  • [resist/overthrow + tyranny] → “They united to resist the tyranny.”


5. 実例と例文

ここでは、日常会話・ビジネス・学術的な文脈のそれぞれで3つずつ例文を紹介します。

日常会話での例文


  1. “I feel like I’m under the tyranny of my strict schedule these days.”

    (最近、厳しいスケジュールに縛られているように感じるよ。)

  2. “He compared his older sister’s nagging to tyranny, though he was only joking.”

    (彼は姉の小言を圧政になぞらえていたけど、冗談で言っていただけだよ。)

  3. “Sometimes, parental rules feel like tyranny, but they’re usually for our own good.”

    (親のルールがときどき圧政のように感じるけど、たいていは自分のためなんだよね。)

ビジネスでの例文


  1. “Employees accused the manager of running the department under tyranny.”

    (従業員たちは、マネージャーが部署を圧政のように運営していると非難した。)

  2. “We must avoid any hint of tyranny in our leadership styles if we want a healthy workplace.”

    (健全な職場を築きたいのであれば、リーダーシップの手法に少しの圧政的要素も取り入れてはいけない。)

  3. “A good leader knows the difference between firm guidance and tyranny.”

    (優れたリーダーは、しっかりとした指導と圧政との違いをわきまえている。)

学術的な文脈での例文


  1. “Throughout history, many revolutions aimed to overthrow tyranny and establish more democratic forms of governance.”

    (歴史を通じて、多くの革命は圧政を打倒し、より民主的な政体を樹立することを目的としてきた。)

  2. “The concept of tyranny has evolved over centuries, influencing political philosophy and governance theories.”

    (圧政の概念は何世紀にもわたり変遷し、政治哲学や統治理論に影響を及ぼしてきた。)

  3. “Academics often debate whether certain regimes should be classified strictly as tyranny or as authoritarianism.”

    (学者の間では、特定の政権を厳密に圧政とみなすべきか、それとも権威主義とみなすべきかで議論が行われることが多い。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. oppression(圧迫、弾圧)


    • 個人や集団に対する不当な扱い、苦しむ状態を強調する。

    • 「tyranny」と同様に圧政を指すが、「oppression」は圧迫感や不正をより広く含む。


  2. dictatorship(独裁制)


    • 権力を1人または少数のグループが握り、多数の同意なしに支配する体制。

    • 「tyranny」とほぼ同義で使われることもあるが、政治体制としての意味が強い。


  3. despotism(専制政治)


    • デスポット(専制君主)による支配で、暴力的・抑圧的であることを示唆する。

    • 「tyranny」よりやや古典的で、政治体制の名前として使われることが多い。


  4. authoritarianism(権威主義)


    • 統治者や政府が個人の自由を制限し、厳格な秩序を敷く体制。

    • 必ずしも暴力的であるとは限らないが、自由の制限が顕著。


反意語


  • freedom(自由)

  • liberty(自由)

  • democracy(民主主義)

「tyranny」は個人の自由が奪われている状況を指すため、反意語としては「自由」や「民主主義」などが挙げられます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA):


    • イギリス英語 (BrE): /ˈtɪr.ən.i/

    • アメリカ英語 (AmE): /ˈtɪr.ə.ni/


  • アクセントは最初の音節 “TYR” に置かれます。

  • よくある間違いとして、最後の “-ny” が“リ”に近い音になる点に注意し、「ティラニー」のように発音しがちですが、実際には “ティ” の後に弱い“ラ”の音+“ニ”で“ティラニ”という感じになります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: tyrannytyranytyrrany と書いてしまう間違いが多いので注意が必要です。

  2. 混同: “tyrant” (暴君) とごっちゃになって時制の変化や活用が異なるのに注意します。

  3. 試験対策:


    • TOEICや英検では、あまり日常的な語彙としては出題されにくいかもしれませんが、社会問題や歴史背景を扱う長文読解の中で出題される可能性があります。

    • IELTSやTOEFLなど、政治や歴史を論じるエッセイや長文で登場することがあります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「tyrant(暴君)」という単語と一緒に覚えるとセットで思い出しやすいです。

  • 「ティラノサウルス(Tyrannosaurus)」の語源が同じく「tyrant(暴君)」に由来していることを思い出すと、暴虐性のイメージと結びつけられ、記憶に残りやすいでしょう。

  • スペリングは “t-y-r-a-n-n-y” と、nが二つあることに注意して、 “tyra + nny” と分けて覚えるとよいでしょう。


以上が名詞 tyranny の詳細解説です。政治的・歴史的な文脈で非常に重要な単語なので、特に社会問題や歴史について英語で議論するときに役立つでしょう。

意味のイメージ
tyranny
意味(1)

〈U〉圧制

意味(2)

〈C〉《しばしば複数形で》暴虐行為

意味(3)

〈U〉専制政治,専制

意味(4)

〈C〉(古代ギリシヤの)僣主政治

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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