元となった辞書の項目
trophy
解説
名詞 “trophy” の詳細解説
1. 基本情報と概要
英語: trophy
日本語: トロフィー
品詞: 名詞(可算名詞)
- 単数形: trophy
- 複数形: trophies
意味(英語 & 日本語)
- 英語: “An object (often a cup or similar ornament) awarded to someone as a prize or mark of success in a competition or festive event.”
- 日本語: 「競技やイベントで勝利や成功を収めたことを示すために贈られる、カップなどの形をした記念品」
「トロフィー」は大会やコンテストなどで優勝したり、成績優秀者に贈られたりする記念品のことです。飾っておくことで、頑張った結果や達成感を思い出させてくれるようなイメージがあります。
他の品詞形
- 形容詞形は一般的にありませんが、比喩表現として “trophy wife” (「トロフィー・ワイフ」) のように使う場合など、「見せびらかすような」「自慢の」というニュアンスで用いられることがあります。
- 動詞形はありません。
CEFRレベルの目安
- B1(中級): 日常会話やニュース、スポーツの場面でよく見聞きする単語です。英語学習者にも比較的なじみのある単語といえます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- trophy はギリシャ語 “tropaion” (敵を破った記念碑) から来ており、特定の接頭・接尾語がついているわけではありません。
派生語や類縁語
- “trophy case” (トロフィーを収納・展示するケース)
- “trophy wife” (「ステータス・シンボル」としての配偶者) – やや侮蔑ニュアンスを含みます。
- “trophy husband” (上記の男性版) – 近年使われるようになった表現。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- win a trophy(トロフィーを獲得する)
- present a trophy(トロフィーを授与する)
- lift the trophy(トロフィーを掲げる・優勝する)
- receive a trophy(トロフィーをもらう)
- trophy ceremony(トロフィー授与式)
- defend a trophy(前年優勝者が優勝を防衛する)
- bring home the trophy(優勝してトロフィーを持ち帰る)
- display a trophy(トロフィーを飾る)
- trophy cabinet / trophy case(トロフィーをしまう棚・ケース)
- trophy hunting(トロフィー・ハンティング:狩りで仕留めた動物を記念品とする行為)
3. 語源とニュアンス
語源
- 古代ギリシャ語「tropaion」(τροπαῖον) に由来し、「敵の撃退を記念する monument」の意味がありました。ラテン語を経由して英語へ入っています。
微妙なニュアンス
- 「trophy」は、文字通りの「優勝記念品」としての意味だけでなく、「見せびらかすための物(や人)」というやや否定的なニュアンスでも使われることがあります。たとえば“trophy wife”は、年配の富裕層男性が若くて魅力的な女性を「飾り」のように扱うときに使われる侮蔑的な表現です。
- 口語でも文章でも使われますが、スポーツ実況やニュース記事では形式ばった表現としてもよく見られます。
4. 文法的な特徴と構文
名詞としての使い方
- 可算名詞: a trophy, three trophies
- 基本的には「進行中の試合などで誰かが獲得する対象」として使われることが多く、「トロフィーをもらう」「トロフィーを掲げる」のように他の動詞と組み合わせて用います。
よく使われる構文・イディオム
- “(someone) wins a trophy”
- “(someone) was awarded a trophy”
- “(someone) displayed the trophy proudly”
フォーマル / カジュアル
- スポーツや競技会などの公的な場面でフォーマルに使用されることが多いですが、日常会話でもわかりやすい単語です。
5. 実例と例文
日常会話(カジュアル)
- “I finally won a trophy in the neighborhood basketball tournament!”
・「近所のバスケットボール大会で、やっとトロフィーを取ったんだ!」 - “He keeps all his trophies on a shelf in his bedroom.”
・「彼はすべてのトロフィーを寝室の棚に飾っているよ。」 - “Did you see the trophy she got for her science fair project?”
・「彼女が科学の発表会でもらったトロフィー、見た?」
ビジネス(ややフォーマル)
- “Our sales team brought home the top sales trophy this quarter.”
・「今期、私たちの営業チームが最高売上のトロフィーを獲得しました。」 - “We’ll present the trophy during the annual company award ceremony.”
・「毎年恒例の社内表彰式でトロフィーを授与する予定です。」 - “Please put the new trophy in the lobby display case.”
・「新しいトロフィーはロビーの展示ケースに入れてください。」
学術的・公式(フォーマル)
- “The university’s debate team has defended its national trophy for three consecutive years.”
・「その大学のディベートチームは3年連続で全国優勝を守っています。」 - “A commemorative trophy honoring scientific achievements was awarded to Dr. Green.”
・「科学的功績を称える記念のトロフィーがグリーン博士に授与されました。」 - “All past trophies are documented in the institution’s archive.”
・「これまでのすべてのトロフィーは、研究機関の記録に保管されています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- ⭐️ prize(賞)
- 「受賞物全般」を広く指す。必ずしも形としてのカップや盾でなくてもよい。
- 「受賞物全般」を広く指す。必ずしも形としてのカップや盾でなくてもよい。
- ⭐️ award(賞、賞品)
- 公的・公式的な賞に使われる。財団や大会などから正式に贈られるイメージ。
- 公的・公式的な賞に使われる。財団や大会などから正式に贈られるイメージ。
- ⭐️ medal(メダル)
- 首に掛けられる金属製の賞品。五輪のメダルなど。
- ⭐️ cup(優勝カップ)
- 具体的に「カップの形をしたトロフィー」を指すときに用いる。
- ⭐️ plaque(盾)
- 記念として授与されるプレートや盾形の賞品。
反意語
- 特になし(「賞」の反対語は明確には存在しませんが、もし敗者に与えられるものがあるならば “consolation prize”「参加賞・残念賞」などのイメージです)。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA(米音): /ˈtroʊ.fi/
- IPA(英音): /ˈtrəʊ.fi/
どちらも第一音節 “tro-” にアクセントが置かれます。アメリカ英語では「トロウフィー」、イギリス英語では「トゥロウフィー」に近い発音です。
よくある間違いとしては、母音を “troph-y” のように短く発音したり、アクセントを後ろに置いてしまうことがあげられます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:「trofey」や「trophey」などと間違えるケースがある。正しくは “trophy”。
- 同音異義語との混同はあまりないですが、似たスペルとして “trophy” と “trope” を間違えないように注意。
- TOEICや英検などで、ビジネスの流れや大会成果などを問うパートで登場しやすい単語です。「賞」や「表彰」に関する文脈でよく見かけます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「トロフィー(とろふぃー)」と、日本語でもよくカタカナで使われるため、つづりを思い出しやすいかもしれません。
- イメージとしては「大きなカップ型のトロフィーを高々と掲げる選手」を思い浮かべると記憶に残りやすいでしょう。
- “tro-” と始まり、“-phy” で終わる単語としてはあまり多くないので、発音も含めてセットで覚えるのがオススメです。
以上が名詞 “trophy” の詳細解説です。スポーツニュースなどでよく目にする単語ですが、ビジネスや学術の表彰にも幅広く使われますので、しっかり憶えておくと便利です。
意味のイメージ
意味(1)
(狩猟・戦争などで得た)戦利品,記念品
意味(2)
(競技の)トロフィー;優勝記念品;優勝旗(杯・たて)