最終更新日:2024/06/13

彼女は家族を養うために日夜骨折って働いています。

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She toils day and night to provide for her family.

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元となった辞書の項目

toil

動詞

『骨折って(精を出して)働く』,(…を)精を出してする《+at+名(doing)》 / 骨折って進む《+along(on,over,through,up)+名》

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解説

1. 基本情報と概要

単語: toil

品詞: 動詞 (まれに名詞としても使用されます)

活用形: toil - toiled - toiling


  • 英語での意味: to work extremely hard, usually in a continuous and laborious way.

  • 日本語での意味: 非常に熱心に、長時間こつこつと働くこと

日本語でいうと、「コツコツ重労働する」「苦労して働く」のようなイメージの動詞です。肉体労働にも精神的な作業にも使われますが、どちらかというと身体的・長時間の働きに焦点を当てるニュアンスが強い単語です。

また、「toil」という形容詞や副詞はありませんが、名詞として「toil(骨の折れる仕事)」という使い方もあります。形容詞では「toilsome(骨の折れる、辛い)」という語形もあります。

CEFRレベル:


  • B2(中上級): 日常会話の中で使えなくはないですが、文語的もしくはややフォーマルな響きがあるため、中上級以上の学習者にとって馴染みやすいレベルです。


2. 語構成と詳細な意味

「toil」は一語で、はっきりとした接頭語や接尾語は持ちません。語幹は “toil” として独立しています。同じスペルの名詞形「toil」は「苦労、骨の折れる仕事」を表します。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. toil away at (something)

    (何かに没頭してコツコツ働く)

  2. toil from dawn to dusk

    (夜明けから日暮れまで働く)

  3. toil in the fields

    (畑で骨の折れる作業をする)

  4. toil for a living

    (生計を立てるために苦労して働く)

  5. toil under the sun

    (日の下で働く)

  6. toil through the night

    (夜通し働く)

  7. toil unceasingly

    (休みなく働き続ける)

  8. toil behind the scenes

    (裏方で地道に働く)

  9. toil without rest

    (休みなく働く)

  10. toil under harsh conditions

    (過酷な状況下で働く)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: 中世フランス語の「toiler」に由来し、「争う」「苦労する」という意味を持っていました。そこから英語に入り、「骨が折れる仕事をする」「苦労の多い働きをする」というイメージへ発展しました。


  • ニュアンス:

    「toil」は単に「work(働く)」よりも、より骨の折れる、長時間の苦しい労働を強調します。口語でも使われますが、現代ではやや文語的・文学的な響きがあるため、フォーマルな文章や比喩表現として使われることが多いです。会話でも「I’ve been toiling away all day.(一日中ずっと苦労して仕事をしていた)」のように、苦労度合いを強調したいときに使われます。



4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞/自動詞: 主に自動詞として使われますが、目的語を伴わずに「toil in the fields(畑で苦労して働く)」のように使われるのが一般的です。

  • 名詞用法: 「The toil of the workers was evident.(労働者の苦労は明らかだった)」というように、名詞として使うことも可能です。

  • 構文例:


    • “(主語) + toil + 副詞/前置詞句”

      例: They toiled under the scorching sun.

    • “(主語) + toil + away + at 〜”

      例: She toiled away at her report all night.


  • フォーマル/カジュアル: ややフォーマル・文語寄りですが、カジュアルでも比喩的に使われることがあります。



5. 実例と例文

5.1 日常会話での例文(3つ)


  1. “I’ve been toiling away in the garden all morning, but it’s finally looking nice.”

    (朝からずっと庭仕事をして疲れたけど、ようやくきれいになったよ。)


  2. “He toiled under the hot sun to fix the roof.”

    (彼は灼熱の太陽の下で屋根を直すのに汗水流して働いていた。)


  3. “I feel like I’m toiling nonstop ever since I got that new job.”

    (新しい仕事を始めてからずっと休みなく働いている気がするよ。)


5.2 ビジネスでの例文(3つ)


  1. “Our team toiled for months to meet the project deadline.”

    (私たちのチームはプロジェクトの締め切りに間に合わせるため、数か月間懸命に働き続けました。)


  2. “She toiled day and night to launch the new product successfully.”

    (彼女は新製品を成功裡にローンチするために昼夜問わず尽力しました。)


  3. “They toiled silently behind the scenes to secure the contract.”

    (彼らは契約を獲得するために、水面下でコツコツと働いていました。)


5.3 学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “Researchers toiled for years to develop a reliable vaccine for the disease.”

    (研究者たちは何年もかけて、その病気のワクチンを開発するために懸命に努力してきました。)


  2. “Historians toiled through countless documents to uncover the truth about the ancient civilization.”

    (歴史家たちは古代文明の真実を解明するために、数えきれないほどの文書を徹底的に読みこんで研究しました。)


  3. “She toiled over her doctoral thesis, revising each chapter multiple times.”

    (彼女は博士論文にかかりきりで、各章を何度も修正しながら取り組んでいました。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. labor (労働する・骨の折れる仕事)


    • “toil” とほぼ同じ意味ですが、より日常的でフォーマルさはやや低い場合が多いです。


  2. work (働く)


    • 一番一般的な単語ですが「toil」のような苦労度合いのニュアンスは薄いです。


  3. struggle (苦闘する)


    • 「もがきながら努力する」という側面が強調されます。


  4. drudge (イヤイヤ単調作業をする)


    • 「退屈で苦しい雑用を夫々こなす」といったネガティブなニュアンスがやや強めです。


  5. slave away (奴隷のように働く・こき使われるほど働く)


    • 口語的でかなりカジュアルですが、苦労して働く様子を強調します。


反意語 (Antonyms)


  • rest (休む)


    • 「働く」「苦労して働く」と反意の概念になります。


  • relax (リラックスする)


    • 労働からくつろぐイメージの対となる言葉です。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /tɔɪl/

  • アクセント: 単音節の単語なので、全体をひとまとまりで「トイ(l)」と発音します。

  • アメリカ英語とイギリス英語: 両方とも /tɔɪl/ でほぼ同じ発音です。ただし、地域によっては /tɔɪəl/ のように少し母音を伸ばして発音する人もいます。

  • よくある間違い: “toll” (/toʊl/) などのスペルが似た単語と混同したり、つづりを “toyle” や “toilr” のように誤ることがあるので注意してください。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “toile” などと綴ってしまう間違いに注意。フランス語由来の単語と違って “e” はつきません。

  • 同音・類似スペル単語: “toll”(料金や鐘の音)と混同しやすいので発音とつづりを確認すること。

  • 試験での出題傾向: TOEICや英検などでは頻出度は高くありませんが、「hard work」を表す類義表現を問う問題で出題される可能性があります。また、長文読解で文語・文学的表現として登場する場合があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 音で覚える: “toil” は “oil” と似た音が含まれます。人が汗や苦労で「油まみれ」のように働いているイメージを思い浮かべると、「骨の折れる仕事」を連想しやすいかもしれません。

  • ストーリーで覚える: “He toils like a farmer in the fields” とイメージし、「畑で汗水流して働く農夫」を思い起こすと記憶に定着しやすいでしょう。

  • スペルのポイント: “toil” と “soil” は1文字違いで、どちらも作業や地面を連想させます。土(soil)の上で働いて汗を流すイメージが役に立ちます。


以上が “toil” の詳細解説です。「苦労して働く」というニュアンスを強調したい場面で、ぜひ使ってみてください。

意味のイメージ
toil
意味(1)

骨折って(精を出して)働く,(…を)精を出してする《+at+名(doing)》

意味(2)

骨折って進む《+along(on,over,through,up)+名》

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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