元となった辞書の項目
timeless
解説
1. 基本情報と概要
1.1 英語・日本語での意味
- English: “timeless” means “not affected by the passage of time,” “remaining relevant or beautiful regardless of era or age.”
- 日本語: 「時代を超越して古びない」「永遠に価値を失わない」といった意味です。
いつの時代に見ても色あせない印象や価値を持っていることを表す形容詞です。たとえば「この曲は何年経っても色あせないね」と言いたいときに使われる表現です。
1.2 品詞と活用形
- 品詞: 形容詞 (adjective)
- 比較級・最上級: 形容詞 “timeless” は「時代を超越する」という絶対的な概念を含むため、通常は比較級や最上級(“more timeless,” “most timeless”)を用いません。ただし、比喩的に使われる場合は稀に見られます。
- 他の品詞形:
- “timelessly” (副詞):「時代を超越して」
- “timelessness” (名詞):「時代を超越している性質」「永遠性」
- “timelessly” (副詞):「時代を超越して」
1.3 CEFRレベルの目安
- B2 (中上級): ある程度英語に慣れている学習者が、文章・会話でも使われる言葉として学ぶレベルです。
2. 語構成と詳細な意味
2.1 語構成
- time(時)+ -less(〜がない、〜を欠く)
→ 「時間が存在しない、時間の概念から自由である」というニュアンスを表しています。
2.2 関連語や派生語
- time (名詞)
- timely (形容詞)「タイミングの良い」
- timelessly (副詞)
- timelessness (名詞)
2.3 よく使われるコロケーションと関連フレーズ(10個)
- timeless beauty(時代を超えた美しさ)
- a timeless classic(時代を超えた名作・定番)
- timeless design(古びないデザイン)
- timeless appeal(時代を超越した魅力)
- timeless elegance(永遠にエレガントな雰囲気)
- remain timeless(いつまでも古びないままでいる)
- timeless masterpiece(不朽の名作)
- stand the test of time(長い年月に耐える・古びない)
- 厳密には “timeless” という単語そのものを含んではいませんが、意味として近い表現です。
- 厳密には “timeless” という単語そのものを含んではいませんが、意味として近い表現です。
- timeless quality(時代を超越した特質)
- timeless story(時代を超えて受け継がれる物語)
3. 語源とニュアンス
- 「time(時間)+ -less(〜がない)」が直接的な語源です。
- 歴史的にも “timeless” は「時間や流行に左右されない」というニュアンスで使われ、このような形容詞は年代を問わず文芸評論や芸術作品の評価で用いられました。
- 使用時の注意点として、ポジティブな文脈で使われるのが一般的です。例えば「古臭い」というネガティブな意味合いは含まれず、むしろ「永遠に新しい」「価値が落ちない」という肯定的な印象があります。
- 口語でも文章でも使われ、比較的フォーマル・カジュアルどちらでも通じますが、芸術や文化などを評価する文脈で多用されるため、やや文芸的な響きがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞として、名詞の前に置いて使われることが多い: “a timeless work of art.”
- 述語として使うことも可能: “This painting is timeless.”
- 他動詞・自動詞のような使い分けは不要ですが、名詞を修飾して「変わらない価値や美しさ」を表現する点が特徴です。
- 文語表現、会話表現の両方で使用可能です。
5. 実例と例文
5.1 日常会話での例文
- “That movie is absolutely timeless. I never get tired of watching it.”
(あの映画は本当に時代を超えてるわ。何度見ても飽きない。) - “Her style is so timeless. She looks great in any decade.”
(彼女のファッションは本当に古びない。どの時代でも素敵に見えるね。) - “These songs are timeless hits from my childhood.”
(これらの曲は子供の頃から色あせることのない名曲だよ。)
5.2 ビジネスシーンでの例文
- “Our goal is to create a timeless brand identity that customers will trust for years.”
(私たちの目標は、顧客が長年信頼できる時代を超えたブランドイメージを作ることです。) - “We should invest in timeless design rather than chasing short-lived trends.”
(短期間の流行にとらわれるよりも、時代を超えたデザインに投資するべきです。) - “The CEO’s message has a timeless relevance, guiding our company’s values.”
(CEOのメッセージはいつの時代でも通用するもので、私たちの会社の価値観を導いてくれます。)
5.3 学術・文芸的な文脈での例文
- “Shakespeare’s plays possess a timeless quality, appealing to audiences even today.”
(シェイクスピアの戯曲は時代を超越した特質を持ち、現代の観客にも訴求力があります。) - “This research paper discusses the timeless nature of mythological narratives.”
(この研究論文では、神話的物語が持つ時代を超越した性質について論じています。) - “Historians often explore how certain virtues appear timeless across different cultures.”
(歴史学者は、ある種の美徳がいかにして異なる文化を越えても時代を超えた価値を持つのかをしばしば探求します。)
6. 類義語・反意語と比較
6.1 類義語
- eternal(永遠の)
- 「永遠に続く」のニュアンスがあり、宗教的・哲学的な文脈でも使われます。
- 「永遠に続く」のニュアンスがあり、宗教的・哲学的な文脈でも使われます。
- everlasting(終わりのない)
- “eternal” に近い意味ですが、詩的・宗教的文脈で使われがちです。
- “eternal” に近い意味ですが、詩的・宗教的文脈で使われがちです。
- immortal(不死の、永久の)
- 「絶対に死なない・滅びない」という意味合いが強く、生物や伝説に関する文脈でも。
- 「絶対に死なない・滅びない」という意味合いが強く、生物や伝説に関する文脈でも。
- enduring(長続きする)
- 「耐久性がある」「長続きする」という点に焦点があり、“timeless” よりはやや現実的な継続性を示唆。
- 「耐久性がある」「長続きする」という点に焦点があり、“timeless” よりはやや現実的な継続性を示唆。
- perpetual(永久の)
- 「ずっと続く」という時間的継続を強調する言葉です。
6.2 反意語
- temporary(一時的な)
- ephemeral(はかない、ごく短い間しか続かない)
- dated(時代遅れの、古臭い)
“timeless” が「ずっと色あせない・永遠性」を示すのに対し、反意語は「短期間で消え去る」「古くなった」などの意味を持ちます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈtaɪmləs/
- アクセントは最初の音節 “time” にあります。
- アクセントは最初の音節 “time” にあります。
- アメリカ英語(AmE)とイギリス英語(BrE)どちらも大きく変わりませんが、/t/ の発音や母音の微妙な差が地域によって異なることがあります。
- “time” の部分をしっかり “taɪ” と発音し、後ろの “less” は「レス」に近い音です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “timless” と “e” を抜かして間違えることがあります。
- 同音異義語との混同: “timely” (タイムリー) と混同しがちですが、意味が全く異なるので注意。
- 試験での出題傾向: TOEIC や英検では、比較的上級単語として読解パートや語彙問題で出題される可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「time(時間)+less(〜がない)」→「時間がない → 時間が経っても変わらない」
- イメージ暗記法: 「時計のない世界」をイメージすると、“timeless” は「時の束縛を受けない」というポジティブなイメージが浮かびやすいです。
- 綴りは “time” + “less”(ただし “e” が二つ続くところは “e” が一つ消える形)で“timeless”になる、と覚えるとミスを防ぎやすいです。
以上が“timeless”の詳細な解説です。文字通り「時を超越する」ような、変わらぬ価値や美しさを説明するときに、ぜひ使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
無限の,永久の
意味(2)
特定の時間を示さない,時を超越した