元となった辞書の項目
thrilled
解説
以下では、形容詞“thrilled”を、学習者向けにできるだけ詳しく解説します。マークダウン形式でまとめていますので、参考にしてください。
1. 基本情報と概要
単語: thrilled
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): extremely pleased and excited
意味(日本語): とても嬉しくてワクワクしている様子
「thrilled」は、「ワクワクするほどうれしい」「感激して興奮している」といったニュアンスを持つ形容詞です。自分の期待を超える嬉しい出来事に対して、喜びや興奮を表すときに使われます。
活用形
形容詞は時制変化しませんが、比較級・最上級としては以下のように派生形を作ることがあります(ただし、実際には“more thrilled”や“most thrilled”という表現はあまり使われません。通常は他の言い方をすることが多いです):
- thrilled (原級)
- more thrilled (比較級)
- most thrilled (最上級)
形容詞以外の品詞としては、「thrill」という名詞や動詞があります。
- 名詞: “thrill” (わくわくさせる感情)
- 動詞: “to thrill” ((人を)ぞくぞくわくわくさせる)
CEFRレベルの目安
- B2(中上級): ネイティブがよく使うカジュアルな単語ですが、より感情を強く表現する単語であるため、中上級の学習者が使うと自然です。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: thrill
- もともとは「ぞくぞくする感情」を指す名詞・動詞。“thrilled”はその形容詞形になります。
- もともとは「ぞくぞくする感情」を指す名詞・動詞。“thrilled”はその形容詞形になります。
- 接頭語・接尾語: “thrilled”には、はっきりとした接頭語や接尾語はありません(“–ed”は動詞の過去形・過去分詞形や形容詞化を示す接尾辞)。
関連語や派生語
- thrill (n.): スリル、興奮
- to thrill (v.): わくわくさせる、興奮させる
- thrilling (adj.): わくわくさせるような、スリル満点の
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10例)
- “thrilled to hear 〜”
- (〜を聞いてとても嬉しい)
- (〜を聞いてとても嬉しい)
- “thrilled about the news”
- (そのニュースを聞いてワクワクしている)
- (そのニュースを聞いてワクワクしている)
- “thrilled with excitement”
- (興奮で胸がいっぱいになっている)
- (興奮で胸がいっぱいになっている)
- “absolutely thrilled”
- (本当に大喜びしている)
- (本当に大喜びしている)
- “so thrilled that 〜”
- (〜するほどとても嬉しい)
- (〜するほどとても嬉しい)
- “thrilled beyond words”
- (言葉にならないほど感激している)
- (言葉にならないほど感激している)
- “feel thrilled”
- (わくわくしていると感じる)
- (わくわくしていると感じる)
- “I’m thrilled to announce 〜”
- (〜を発表できてとても嬉しい)
- (〜を発表できてとても嬉しい)
- “thrilled at the prospect”
- (見通しに胸が高鳴っている)
- (見通しに胸が高鳴っている)
- “thrilled by the opportunity”
- (その機会を得られてワクワクしている)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 「thrill」は中英語(Middle English)からの言葉で、もともとは「穴をあける」や「貫く」という意味を持つ古い言葉に由来すると言われています。そこから「身体を突き抜けるようなゾクゾクした感覚」「心の奥から湧き上がる興奮」を表すようになりました。
- ニュアンス・使用時の注意:
- とてもポジティブな興奮や喜びを伝えるときに使います。
- 口語的シーンでよく使われますが、日常会話だけでなくビジネスメールやプレゼンテーションなどでも「うれしい」「エキサイティングだ」という気持ちを表現するために使用できます。
- 過度にフォーマルというわけではありませんが、カジュアルな場面からフォーマル寄りの場面まで広く使える単語です。
- とてもポジティブな興奮や喜びを伝えるときに使います。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞の使い方:
例) “I am thrilled.” / “She seems thrilled.” のように補語として使うことが多いです。 - 使用シーン:
- カジュアルでも使える
- フォーマル場面でも、ポジティブな意思表明として使用可
- カジュアルでも使える
- 注意:
- 過去分詞形の形容詞と認識すると、be動詞や感情動詞と一緒に用います。
- 過去分詞形の形容詞と認識すると、be動詞や感情動詞と一緒に用います。
よく使われる構文
- “I’m thrilled + that節” → 例: “I’m thrilled that you could come.”
- “I’m thrilled + to 不定詞” → 例: “I’m thrilled to have this opportunity.”
5. 実例と例文
5.1 日常会話での例文(3例)
- “I’m absolutely thrilled to finally meet you!”
(やっとお会いできて本当にワクワクしています!) - “They were thrilled to see the fireworks display.”
(彼らは花火大会を見て大興奮でした。) - “My sister was thrilled when she got her driver’s license.”
(妹は運転免許を取ったとき、とても喜んでいました。)
5.2 ビジネスシーンでの例文(3例)
- “I’m thrilled to announce our new product line.”
(新製品ラインナップを発表できることをとても嬉しく思います。) - “We’re thrilled with the positive feedback from our clients.”
(お客様からの好意的なフィードバックにとても感激しています。) - “I was thrilled to receive the promotion offer.”
(昇進のオファーを受け取って、とても感激しました。)
5.3 学術的・フォーマルな文脈での例文(3例)
- “The research team was thrilled with the significant results of the experiment.”
(研究チームは実験の顕著な結果に非常に興奮していました。) - “We are thrilled to collaborate with such esteemed institutions.”
(このように名高い機関と協力できることを非常に嬉しく思います。) - “Many experts were thrilled by the groundbreaking discovery presented at the conference.”
(多くの専門家は、その学会で発表された画期的な発見に感激しました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- excited(エキサイトしている)
- “excited”は喜びや興奮を表す一般的な形容詞。
- “thrilled”は“excited”よりも強い感情を表す傾向がある。
- “excited”は喜びや興奮を表す一般的な形容詞。
- delighted(非常に喜んでいる)
- 主に「嬉しい」というニュアンスがメイン。ワクワク感よりも嬉しさに焦点。
- 主に「嬉しい」というニュアンスがメイン。ワクワク感よりも嬉しさに焦点。
- elated(有頂天になっている)
- 「舞い上がるように嬉しい」といった強い喜びを示す。
- 「舞い上がるように嬉しい」といった強い喜びを示す。
- overjoyed(喜びでいっぱいの)
- “thrilled”同様に高い興奮や幸せを表すが、さらに「幸せいっぱい」という印象。
- “thrilled”同様に高い興奮や幸せを表すが、さらに「幸せいっぱい」という印象。
反意語(Antonyms)
- disappointed(がっかりした)
- upset(動揺した)
- depressed(落ち込んだ)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /θrɪld/
- アメリカ英語: [θrɪld]
- イギリス英語: [θrɪld]
- アメリカ英語: [θrɪld]
- 強勢(アクセント): 頭の “thr” の部分に短く重点が置かれます。
- 発音のポイント:
- “thr” の組み合わせで、舌先を歯の間または歯の裏に当てる [θ] の音がやや難しい人もいます。
- [r] は母音化しないようにしっかり“る”と巻き舌で発音する。
- “thr” の組み合わせで、舌先を歯の間または歯の裏に当てる [θ] の音がやや難しい人もいます。
- よくある間違い: /s/ や /t/ になってしまうなどで “srilled” や “trilled” のようには聴こえないよう注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “thrilled” の“r”と“l”の並び、最後の “-ed”を抜かさないように注意。
- 同音異義語との混同: 同音異義語とはあまりありませんが、“drilled”や“trilled”と混同しないように。意味が大きく異なります。
- 試験対策: TOEICや英検などで感情表現の問題に登場する可能性があります。特に英作文やリスニングで「うれしい、興奮している」を表す言葉のバリエーションとして知っておくと便利です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「thrill」=「(心を)突き抜けるような刺激や興奮」と覚えるとイメージしやすいです。
- 語源が「貫く」→「身を震わすほどの感動」につながっている、と連想すると覚えやすくなります。
- 「スリル(thrill)」というカタカナ英語とも関連づけて学習すると、スペルの確認をしやすいでしょう。
以上が、形容詞“thrilled”の詳しい解説です。大きな喜びや興奮を表現したいときに、ぜひ使ってみてください。
意味のイメージ