thermometer
以下では、名詞“thermometer”について、学習者向けにできるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
単語: thermometer
品詞: 名詞 (countable noun)
意味(英語): A device used to measure temperature.
意味(日本語): 温度を測るための道具、温度計。
「温度を測定する」ための道具で、日常生活でも医療現場でも、さまざまな場面で使われる単語です。
- 例: 体温を測る、室内温度を確認する、調理温度をチェックする、など。
活用形:
- 単数形: thermometer
- 複数形: thermometers
他の品詞への派生例:
- 形容詞: thermometric (温度測定に関する)
- 例: thermometric scales (温度測定の目盛り)
- 例: thermometric scales (温度測定の目盛り)
CEFRレベルの目安: B1(中級)
B1:日常的な状況でのやりとりはできるが、やや専門的な話題について理解を深める必要があるレベル。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- thermo-: 「熱」「温度」に関するギリシャ語由来の接頭語 (例: thermostat, thermal)
- -meter: 「測定する道具」を表す接尾語 (例: barometer, speedometer)
“thermometer”は、直訳すると「熱(温度)を測る器具」という意味合いになります。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- digital thermometer(デジタル温度計)
- mercury thermometer(水銀体温計)
- clinical thermometer(医療用体温計)
- outdoor thermometer(屋外用温度計)
- infrared thermometer(赤外線温度計)
- take a reading with a thermometer(温度計で計測する)
- insert the thermometer(温度計を差し込む/挿入する)
- shake down the thermometer(水銀体温計を振ってリセットする)
- thermometer reading(温度計の計測値)
- calibrate the thermometer(温度計を校正する)
3. 語源とニュアンス
語源
- thermo(熱)+ meter(測る道具)
- ギリシャ語 “thermos”(熱)と “metron”(測定)に由来します。
- 17世紀ごろから、温度を測定する道具として概念化・命名され、医療や科学の分野を中心に広まりました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 特別にカジュアル/フォーマルといった区別はなく、日常会話でも比較的自然に使われる単語です。
- 科学実験、医療現場、料理など、何かの温度を具体的に測る状況においてよく用いられます。
- 「体温計」という文脈では「medical thermometer」または「clinical thermometer」と言う場合も多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (可算名詞): a thermometer, two thermometers というように数えられます。
- 一般的には “use a thermometer”「温度計を使う」という形で他の動詞と組み合わせて使います。
- 温度計だけでなく、「温度を読み取る」「測定する」という動作を説明するときに、他動詞とともに用いられます。
例: “I used a thermometer to measure the water temperature.”
よく使われる構文やイディオム
- “measure temperature with a thermometer” (温度を温度計で測る)
- “the thermometer shows 38°C” (温度計は38度を示している)
- イディオムとして特別なものはあまりありませんが、文中で “the thermometer is rising” のように、気温や体温が上昇を示すときに比喩的に使われる場合もあります。
5. 実例と例文
(A) 日常会話 (カジュアルシーン)
“Could you pass me the thermometer? I think I have a fever.”
(温度計を取ってくれない? 熱があるみたい。)“The outdoor thermometer says it’s only 5°C. Better bundle up!”
(外の温度計は5度しかないって。暖かくして出かけたほうがいいよ!)“I broke the mercury thermometer. We should clean it up carefully.”
(水銀体温計を割っちゃった。慎重に片付けないと。)
(B) ビジネス (医療や店舗など、ややフォーマル~業務的なシーン)
“Please ensure every patient’s temperature is taken with a digital thermometer upon arrival.”
(患者さんが来院されたら、デジタル体温計で必ず体温を測ってください。)“We need to purchase a more accurate thermometer for the lab.”
(研究室用に、より正確な温度計を購入する必要があります。)“The thermometer reading in the storage room must be recorded daily.”
(保管室の温度計の数値は毎日記録してください。)
(C) 学術的 (研究・学会発表など)
“The experimental setup included a high-precision thermometer to monitor the reaction temperature.”
(実験装置には、反応温度をモニターするための高精度温度計が含まれていました。)“Using a calibrated thermometer, we minimized measurement error in our study.”
(校正済みの温度計を使用することで、研究における測定誤差を最小限に抑えました。)“The correlation between pressure and temperature was monitored with a digital thermometer and barometer.”
(圧力と温度の相関は、デジタル温度計と気圧計を用いて観測されました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- temperature gauge(温度計測器)
- 意味は近いが、一般的には機械やエンジンなどの温度指標を示す「ゲージ」を指すことが多い。
- thermostat(温度調節器)
- 温度を感知して自動的に制御を行う装置。測定だけでなく温度を一定に保つ目的で使われる。
- pyrometer(高温計)
- 非接触で非常に高い温度を測る装置で、主に産業用や炉などに使われる。
※「thermometer」は日常的にもよく使われますが、“thermostat”や“pyrometer”はやや専門的な場面で使われることが多いです。
反意語
厳密にいえば「温度を測る装置」の反意表現はありませんが、「バロメーター(気圧計)」「湿度計(hygrometer)」など、測定対象が異なる計測器との対比はできます。
7. 発音とアクセントの特徴
- アメリカ英語(IPA): /θərˈmɑːmɪtər/ (発音例: サー・マーマ・ター)
- アクセントは第2音節「-mom-」に置かれます。
- アクセントは第2音節「-mom-」に置かれます。
- イギリス英語(IPA): /θəˈmɒmɪtə/ (発音例: ザ・モミタ)
- アクセントは同じく「-mom-」付近ですが、母音の発音がアメリカ英語と異なります。
- アクセントは同じく「-mom-」付近ですが、母音の発音がアメリカ英語と異なります。
よくある間違いとしては、アクセントを間違える、あるいは “thermo-meter” のように区切って発音してしまうことなどが挙げられます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
スペルミス
- “thermometor” のように余計な “o” を入れるミスが多い。
- “thermo” と “meter” の部分をしっかり意識すると覚えやすいです。
- “thermometor” のように余計な “o” を入れるミスが多い。
“thermostat” との混同
- “thermostat” は温度を調節・制御する装置で、単に温度を“測る”だけの“thermometer”と機能が異なります。
試験対策・資格試験での注意
- TOEICや英検などのテストで、測定器具や医療用具に関する読解問題やリスニング問題に出ることがあります。
- 特に医療関連や研究分野の語彙として押さえておくと便利です。
- TOEICや英検などのテストで、測定器具や医療用具に関する読解問題やリスニング問題に出ることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「thermo(熱) + meter(測定器)」
ギリシャ語由来のパーツから来ているので、こうした接頭語・接尾語を意識すると他の単語(thermostat, thermometer, meterなど)も合わせて覚えやすくなります。 - “mometer”のスペルはやや紛らわしいですが、「mom+eter」と区切って、音読しながら暗記すると良いでしょう。
- 温度を測るイメージといえば体温や気温など身近にあるので、日常で使う場面を思い浮かべて何度も口にしてみると自然に定着しやすいです。
以上が“thermometer”の詳細解説です。温度を測る道具として生活や勉強、研究のあらゆるシーンで使われる重要な単語なので、ぜひしっかり覚えておきましょう。
温度計,寒暖計