元となった辞書の項目
subplot
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: subplot
品詞: 名詞 (noun)
意味(英語): A secondary or side story within a main story.
意味(日本語): メインとなるストーリーの中にあるサブの筋や脇筋のことです。小説や映画などで、メインの物語とは別に進行する物語や状況を指します。「大きなストーリーを補完したりキャラクターを深めたりする場面で使われる、やや専門的な印象のある単語です。」
CEFRレベルの目安:
- B2(中上級): ある程度複雑な文章や物語構造を扱う語学レベル
活用形
- 単数形: subplot
- 複数形: subplots
※「subplot」は名詞のみで使われることが一般的ですが、他の品詞形態はほとんどなく、文脈によって “subplots” (複数形) になる程度です。
他の品詞になった時の例
- 形容詞としての用例はあまり一般的ではありませんが、文脈によって「subplot-related issue (副筋に関する問題)」のように「subplot-related」の形で形容詞的に使うことがあります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- sub-(接頭語): 「下位の」「副次的な」「メインより小さい」といった意味を持ちます。
- plot(語幹): 「物語の筋」「構想」「計画」を表す語です。
- sub-(接頭語): 「下位の」「副次的な」「メインより小さい」といった意味を持ちます。
派生語・関連語
- 「main plot (主筋)」: 物語のメインとなる筋
- 「storyline (ストーリーライン)」: 物語の流れを指す一般的な語
- 「main plot (主筋)」: 物語のメインとなる筋
よく使われるコロケーション(10例)
- introduce a subplot(副筋を導入する)
- develop a subplot further(副筋をさらに展開する)
- the subplot revolves around …(副筋が…を中心に展開する)
- subplot parallels the main story(副筋がメインストーリーと並行して進む)
- subplot intensifies the tension(副筋によって緊張が高まる)
- resolve a subplot(副筋を解決する)
- a subtle subplot twist(さりげない副筋のどんでん返し)
- an intertwined subplot(絡み合った副筋)
- a humorous subplot(ユーモア要素のある副筋)
- subplot pacing(副筋の進むペース)
- introduce a subplot(副筋を導入する)
3. 語源とニュアンス
語源
「sub-(下位)」と「plot(物語の筋)」が合わさった言葉で、もともとは文学や演劇の分野で「主となるプロットを補足・拡張するストーリー」を指す語として用いられてきました。ニュアンス・使用時の注意点
- 物語構造を論じるときに用いられ、やや専門的・アカデミックな文脈でも使われます。
- 語感にも「主要なものの影にあるストーリー」という印象があります。
- 口語というよりは、批評・レビュー・レポートなど文章上で使われることが多いです。
- 物語構造を論じるときに用いられ、やや専門的・アカデミックな文脈でも使われます。
4. 文法的な特徴と構文
名詞 (可算名詞)
- 1つ1つの副筋を数えられるため、可算名詞として扱われます。
- 例: “This novel has three subplots.” (この小説には3つの副筋がある。)
- 1つ1つの副筋を数えられるため、可算名詞として扱われます。
一般的な構文・使用例
- “The subplot focuses on the protagonist’s family issues.”
- “A subplot can offer comic relief in a serious story.”
- “The subplot focuses on the protagonist’s family issues.”
フォーマル/カジュアル
- 評論やレビューなどのフォーマルな文章に多い表現です。カジュアルな会話でも映画やドラマ好きの人同士であれば使われることがあります。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I love this show because each subplot is as interesting as the main story.”
(私、この番組が大好き。どの副筋もメインストーリーと同じくらい面白いの。) - “The subplot with the younger sister is really funny.”
(妹のエピソードの副筋がめちゃくちゃ面白いんだ。) - “Sometimes a subplot is more engaging than the main plot.”
(ときどき副筋のほうがメイン筋よりも面白かったりするよね。)
ビジネスシーンでの例文
- “When analyzing the project’s roadmap, consider any subplots that might emerge.”
(プロジェクトのロードマップを分析する際には、想定される副次的な展開も考慮するといいですよ。) - “Each department’s initiative can be seen as a subplot in the company’s overall strategy.”
(各部署の取り組みは、会社全体の戦略における副筋のように位置づけられます。) - “We need to ensure the main business goals remain clear, even if various subplots arise.”
(いろいろな副次的な事柄が出てきても、主要なビジネス目標は常に明確に保つ必要があります。)
学術的・文芸的な文脈での例文
- “This paper explores how multiple subplots converge in Shakespeare’s comedies.”
(本稿は、シェイクスピアの喜劇における複数の副筋がいかに合流していくかを考察します。) - “A well-crafted subplot can provide depth and contrast to the central narrative.”
(巧みに作られた副筋は、中心となる物語に深みや対比を与えてくれます。) - “The subplot featuring minor characters highlights the social context of the era.”
(端役が登場する副筋は、その時代の社会的背景を際立たせます。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- side story(サイドストーリー)
- よりカジュアルに「脇役やサブのストーリー」を指す。
- よりカジュアルに「脇役やサブのストーリー」を指す。
- secondary plot(セカンダリープロット)
- 「副次的ストーリー」という意味で、学術的・フォーマルに使われることが多い。
- 「副次的ストーリー」という意味で、学術的・フォーマルに使われることが多い。
- narrative thread(物語の一筋)
- 物語の流れを指すやや抽象的な表現。
- side story(サイドストーリー)
反意語
- main plot(メインプロット): 物語の主筋を指す。
- こちらの対比で、「subplot」はメインプロットとは別に存在する補助的な筋として意味を持ちます。
- main plot(メインプロット): 物語の主筋を指す。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- アメリカ英語: /ˈsʌpˌplɑːt/
- イギリス英語: /ˈsʌpˌplɒt/
- アメリカ英語: /ˈsʌpˌplɑːt/
アクセント位置
- “sub” と “plot” のつなぎ目付近にアクセントがありますが、前半の “sub” に比較的強いアクセントが置かれるイメージです。
よくある発音の間違い
- “sub-plot” と区切りすぎる、あるいは “-o-” の部分を長音化してしまうなど。比較的短く切れ味よく “sʌp” で始めるところがポイントです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “subpot” や “subplott” などと誤って綴るパターン。
- “subpot” や “subplott” などと誤って綴るパターン。
- 同音異義語との混同
- 同音の単語はありませんが、「submit」のように “sub-” で始まる他の語と混乱しないように注意。
- 同音の単語はありませんが、「submit」のように “sub-” で始まる他の語と混乱しないように注意。
- 試験対策 (TOEIC・英検など)
- 出題頻度は高くありませんが、読解問題で「物語構造」を説明する文脈で登場する可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「Sub + Plot = メインの下に隠れている物語」
- 「下に潜んでいる筋書き」と考えるとイメージしやすいでしょう。
- 「下に潜んでいる筋書き」と考えるとイメージしやすいでしょう。
- ストーリーの「幹(main plot)」と「枝(subplot)」
- 物語の木の枝として覚えると副筋の役割がわかりやすいかもしれません。
- 物語の木の枝として覚えると副筋の役割がわかりやすいかもしれません。
副筋がある物語は奥深さや楽しさを増してくれることが多いので、文学や映画、ドラマを楽しむ際にも役立つ単語です。
意味のイメージ
意味(1)
わき筋(戯曲・小説などで,中心となる筋に付随する筋)