元となった辞書の項目
starving
解説
以下では、形容詞「starving」について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
英語・日本語の意味
- 英語: starving
「extremely hungry(非常にお腹が空いている)」、「suffering from hunger(飢えている)」という意味です。 - 日本語: 「飢えている、すごく腹ペコな」
「ご飯を食べる機会がほとんどなくて飢えている状態」から、「お腹がすいてたまらない」というカジュアルな表現まで幅広く使われます。
「I’m starving!」とカジュアルに言えば、「お腹が空いて死にそう!」というような強調したニュアンスが伝わります。
品詞
- 形容詞 (Adjective)
活用形
- 原形: starving
- 比較級: (形容詞としては「より飢えている」を明確に比較するケースはあまり一般的ではありませんが、会話では “more starving” や “less starving” といった表現をすることも稀にあります。)
- 最上級: (さらに比較すると “most starving” などですが、通常はあまり使いません。)
他の品詞形
- 動詞: starve (飢える、飢えさせる)
- 例)They will starve if they have no food.(食糧がなければ彼らは飢えるだろう。)
- 名詞: starvation (飢え、餓死)
- 例)Starvation is a serious global issue.(飢えは深刻な世界的問題だ。)
CEFRレベルの目安
- B1(中級)くらい
日常会話の中で「すごくお腹が空いている!」とよく使う表現なので、中級レベルの学習者が身につけると便利な単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: starv- (「飢える」という意味)
- 接尾語: -ing(形容詞化や動詞の進行形などを作る)
派生語や類縁語
- starve(動詞):飢える、餓死する、切実に不足する
- starved(形容詞):飢えた、~に飢えている状態
- starvation(名詞):飢え、餓死
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10選
- starving to death(餓死寸前になっている)
- I’m starving!(お腹が空いて死にそう!)
- starving children(飢えている子供たち)
- half-starving(半ば飢えている)
- starving for attention(注目を切実に求めている)
- absolutely starving(本当にお腹ぺこぺこだ)
- starving artist(食うや食わずの状態の芸術家)
- starving population(飢えている人々)
- starving crowd(飢えた群衆)
- starving in the wilderness(荒野で飢えている)
3. 語源とニュアンス
語源
「starving」のもとになっている「starve」は、古英語の “steorfan”(死ぬ、枯れる)に由来すると言われ、当初は「死ぬ、非常に弱る」という意味合いが強かったといわれます。時代を経て「餓死する・飢える」という意味が中心となり、そこから「腹ペコな状態を強調する口語表現」に派生していきました。
ニュアンスや使用時の注意
- 砕けた日常表現としては「I'm starving!」がとてもよく使われ、「死にそうなくらいお腹が空いている!」といった誇張表現になります。
- 本当に餓死してしまいそうな深刻な状況にも使われますが、日常では誇張的に「めちゃくちゃお腹空いた!」という程度で気軽に使うことも多いです。
- フォーマルな文章では、深刻な飢餓を示す場合に「starving people(飢えている人々)」などと用いられます。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文・イディオム
- “be starving” の形が定番。主語(人・動物など)+ be 動詞 + starving で「~は今飢えている/腹ペコだ」の意味。
例)I’m starving.(お腹が空いて死にそう!) - “starving for + 名詞” で「〜に飢えている、〜を強く求めている」の比喩的表現としても使われます。
例)He is starving for affection.(彼は愛情に飢えている。)
フォーマル/カジュアル
- 「I’m starving.」は非常にカジュアルです。
- 深刻な状況での「starving」は公的な文書やニュースでも用いられ、意味が重くなる場合があります(例:飢餓救済の文脈など)。
文法上のポイント
- 形容詞として使う場合は、補語(be動詞の後ろなど)や名詞を修飾する用法が中心です。
- 動詞 “starve” は自動詞・他動詞両方の用法があります(自動詞: “They could starve without help.” / 他動詞: “They starved the animals.”)。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I haven’t eaten all day. I’m starving!”
「一日中何も食べてないよ。死にそうなくらいお腹が空いてる!」 - “Are you starving? Let’s grab a bite.”
「お腹空いた? ちょっと何か食べに行こう。」 - “I’m starving, so I’ll order a large pizza.”
「めちゃくちゃお腹空いてるから、大きいピザを頼むよ。」
ビジネスでの例文(3つ)
- “We need to consider the humanitarian aid for people who are starving in the region.”
「その地域で飢えている人々への人道支援を検討する必要があります。」 - “After the long conference, everyone was starving, so we decided to have a working lunch.”
「長い会議の後、皆かなりお腹が空いていたので、作業しながらランチをとることにしました。」 - “Our charitable funds will help starving communities around the world.”
「私たちの慈善基金は、世界中の飢えている地域社会を支援します。」
学術的な文脈での例文(3つ)
- “The study analyzes factors contributing to communities starving due to prolonged drought.”
「その研究は、長期的な干ばつによって飢えている地域社会に寄与する要因を分析している。」 - “Researchers are developing crops that can withstand harsh climates to prevent people from starving.”
「研究者たちは、人々が飢えないように、過酷な気候でも耐えられる作物を開発している。」 - “The phenomenon of starving populations highlights the significance of global food distribution.”
「飢えている人口の存在は、世界的な食料分配の重要性を浮き彫りにしている。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- famished(日本語: 腹ぺこ)
- “I’m famished!” も “I’m starving!” と同じくらいカジュアルに「すごくお腹が空いた!」と使われます。
- “I’m famished!” も “I’m starving!” と同じくらいカジュアルに「すごくお腹が空いた!」と使われます。
- ravenous(日本語: むさぼり食うほど飢えている)
- “I was ravenous after the long hike.”(長いハイキングの後、ものすごくお腹が空いていた。)
- “ravenous” は「むさぼるように食べるイメージ」で、少し文学的または誇張した表現です。
- “I was ravenous after the long hike.”(長いハイキングの後、ものすごくお腹が空いていた。)
- hungry(日本語: お腹が空いている)
- 一般的な「お腹が空いている」ですが、starving と比べると強調度は低め。
反意語 (Antonyms)
- full(日本語: 満腹の)
- satisfied(日本語: 満足している)
“starving” の対義概念は「満腹である」ことを表す際に使います。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA):
- イギリス英語 (UK): /ˈstɑː.vɪŋ/
- アメリカ英語 (US): /ˈstɑr.vɪŋ/
- イギリス英語 (UK): /ˈstɑː.vɪŋ/
- アクセント: 「star」の部分 (第1音節) にアクセントがあります。
- よくある発音ミス: 「スタービング」と「タ」を弱く発音しすぎて曖昧になる場合があるので、/stɑː/(イギリス英語)または /stɑr/(アメリカ英語)としっかり母音を伸ばすように意識しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “starving” の “r” と “v” が逆になって “stavring” のように間違うことがあるので注意。
- 同音異義語との混同: “starving” と似た綴りの “starting” を書き間違えるなど。
- 意味の強さ: “I’m starving” は「非常にお腹が空いている」という強めのニュアンスなので、単に「ちょっとお腹がすいた」にも使うと誇張した表現になることがあります。
- TOEICや英検、IELTSなどの試験: 難単語というよりは日常語ですが、「飢え」というシリアスな文脈や、会話表現として出題される可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 覚え方のコツ: 単語の頭の “star” を「星」とイメージして、
「(お腹ペコで) 星が見えるくらい… → starving!」
と連想ゲーム的に覚えると面白いかもしれません。 - また “starve” という動詞から現在分詞・形容詞の “-ing” がついた形なので、 「飢えている進行形」というニュアンスで捉えると分かりやすいでしょう。
以上が、形容詞「starving」の詳細な解説です。「I’m starving!」はカジュアルな会話ですぐに使える便利な表現なので、ぜひ日常で活用してみてください。
意味のイメージ