元となった辞書の項目
speeder
解説
以下では、名詞 “speeder” をさまざまな観点から詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
意味(英語・日本語)
- 英語: “speeder” – someone who drives or moves too fast, typically exceeding speed limits.
- 日本語: 「スピーダー」– 速く動く人、特に法定速度を超えて運転する人のことを指す名詞です。
いわゆる「スピード違反者」を指すことが多い単語です。主に交通法の文脈で「スピードオーバーをする人」に対して使われますが、文脈によっては単に「スピードが速い人」を指す場合もあります。カジュアルからフォーマルまで、幅広い場面で使われます。
品詞と活用形
- 名詞(可算名詞)
- 単数形: speeder
- 複数形: speeders
他の品詞形
- speed (動詞) – to go fast: “He speeds on the highway.”
- speed (名詞) – 速度: “The car’s speed was 120 km/h.”
- speedy (形容詞) – 迅速な: “We need a speedy response.”
- speeding (動名詞 / 現在分詞) – スピードを出すこと: “Speeding is illegal in most areas.”
CEFRレベルの目安
- B2(中上級)
基本単語 “speed” は初級〜中級でもよく見ますが、“speeder” は新聞記事や交通関連の文章など、やや限られた文脈で使われるため中上級レベルといえます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: “speed”
- 接尾辞: “-er”(「〜する人」を表す英語の典型的な接尾辞)
派生語や関連語
- speed (動詞・名詞)
- speedy (形容詞)
- speedily (副詞)
- speedster (名詞) – “speeder”に近いが、やや古風だったり、レーサーなどに使われたりする表現
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- “catch a speeder” – スピード違反者を捕まえる
- “police stopped a speeder” – 警察がスピード違反者を停止させた
- “chase after a speeder” – スピード違反者を追跡する
- “reckless speeder” – 無謀なスピード違反者
- “habitual speeder” – 常習的にスピードを出す人
- “speeders on the highway” – 高速道路上のスピード違反者
- “fine for speeders” – スピード違反者に対する罰金
- “strict on speeders” – スピード違反者に厳しい (取り締まりが厳しい)
- “warning to speeders” – スピード違反者への警告
- “serial speeder” – 何度もスピード違反をする人
3. 語源とニュアンス
語源
- “speed” は古英語の “spēdan”(成功する・急ぐ) に由来し、のちに単に「速さ・急ぐ」という意味をもつようになりました。そこに「〜する人」を表す接尾辞 “-er” がついて、「速く動く人」「速度を出しすぎる人」を指すようになりました。
ニュアンス・使用時の注意
- 交通違反を意味する場合は、ネガティブな響きが含まれることがあります。
- 日常会話で「スピード違反者」を指すときにもよく使われますが、やや砕けた言い方が多いです。ニュース等では “speeding driver” のほうがフォーマルな表現になることもあります。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文・イディオム
- “The police caught a speeder on the highway.”
- “He was fined for being a speeder.”
可算名詞
- “speeder” は可算名詞なので、a speeder / speeders のように冠詞や複数形を使います。
フォーマル / カジュアル
- 友人同士の会話やニュース記事、警察の発表など、幅広い場面で使われます。
- フォーマルな文脈では “speeding motorist” や “driver exceeding the speed limit” など、より正式な表現が好まれる場合もあります。
5. 実例と例文
ここでは日常会話・ビジネス・学術の3パターンに分け、各3文ずつ提示します。
日常会話
- “I saw a speeder race past my house this morning!”
(今朝、家の前をすごいスピードで通り過ぎる車を見たよ!) - “The police are always on the lookout for speeders around here.”
(このあたりではいつも警察がスピード違反者を警戒しているよ。) - “Don’t be a speeder; it’s dangerous and expensive if you get caught.”
(スピード違反はやめて。危ないし、捕まったら罰金も高いよ。)
ビジネス
- “Our company policy states that employees driving company cars should never be speeders.”
(社用車を運転する従業員がスピード違反者にならないようにと、当社の方針には明記されています。) - “We need to revise our insurance policy to address frequent speeders.”
(頻繁にスピード違反をする人への対応として、保険規定を見直す必要があります。) - “The new traffic regulations impose harsher penalties on speeders.”
(新しい交通規則ではスピード違反者に対してより厳しい罰則が科されます。)
学術的/専門的
- “According to traffic safety studies, speeders significantly increase the risk of accidents.”
(交通安全研究によると、スピード違反者は事故のリスクを大幅に高めることがわかっています。) - “A correlation was found between repeat speeders and higher insurance premiums.”
(繰り返しスピード違反を行う人と高い保険料との相関関係が見られました。) - “Monitoring systems are installed to detect potential speeders in critical zones.”
(重要エリアでは、スピード違反の可能性がある車を検知する監視システムが設置されています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “speedster” (スピードスター): 「特に速く走る人や車」を表す。やや古風やカジュアルな響きがある。
- “racer” (レーサー): プロやアマチュアを問わず、競走(レース)に出る人を主に指す。
- “speeding driver” (スピード違反者): より直接的に「スピード違反をしている運転手」を明示する。
反意語
- “cautious driver” (注意深い運転者): スピードを抑えて安全運転をする人。
- “slow driver” (遅い運転者): 制限速度に届かないようなゆっくりとした運転をする人。
ニュアンスや使い方
- “speeder” や “speeding driver” は警察やメディアでの公式な発表や報道でもよく見かけ、ややネガティブな文脈で使われます。
- “speedster” は比較的カジュアルでポジティブにもネガティブにも捉えられます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈspiː.dər/ (米: /ˈspiː.dɚ/)
- アクセント: “SPEE”-der のように最初の音節に強勢があります。
- アメリカ英語とイギリス英語:
- アメリカ英語では語尾が [dɚ] のような r の発音がはっきりします。
- イギリス英語では語尾が [də] と弱く発音され、r の音が明確に発声されないことが多いです。
- アメリカ英語では語尾が [dɚ] のような r の発音がはっきりします。
- よくある間違い: speed [spiːd] の後ろに -er を付ける際、 /ˈspiːdər/ のように伸ばして発音すると覚えやすいです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: דspeader” や דspeedar” など、母音字を間違えるケースがあります。
- “speedster” との混同: 似た単語ですが、カジュアル度やニュアンス、使われる場面が少し異なります。
- 同音異義語は特にありませんが、「speed」と混同しがちなので文脈に注意が必要です。
- 試験対策: 警察の取り締まりや交通規則に関する英作文やリスニングで “speeder” や “speeding driver” が出る場合があります。リーディング問題では文脈から「違反者」の意味を把握できるようにしておきましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源から覚える: “speed” + “-er” で「スピードを出す人」と素直にイメージしやすいです。
- 視覚イメージ: 実際に高速道路でガンガン飛ばしている車や、その車を取り締まる警察のシーンを思い浮かべると記憶に残りやすいでしょう。
- スペリング: “speed” の最後の d と “-er” の e が並ぶので “speeder” と合わせて覚えましょう(d + e で「de」の並び)。
以上が名詞 “speeder” の詳細解説です。実際には “speeding driver” と言い換えられることも多いですが、“speeder” のほうがやや口語的で短く表現できるので、ニュース記事や会話の中でもよく見かけます。
意味のイメージ