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soaked
解説
1. 基本情報と概要
単語: soaked
品詞: 形容詞 (過去分詞形が形容詞としても機能している)
意味 (英語): completely wet
意味 (日本語): ずぶ濡れの、完全に濡れている
「soaked」は「とても濡れている」「水や他の液体をたっぷり含んでいる」というニュアンスを持ちます。雨に降られたあとに服がびしょびしょになってしまったり、布などが水を吸ってしっかり濡れている状態を指します。“I got soaked in the rain.”(雨でびしょ濡れになった)というような場面でよく使われます。
- 活用形:
- 原形動詞(to soak): 「浸す」「濡らす」などの意味の動詞
- 過去形・過去分詞(soaked): 「(水などを)吸い込んだ、浸した」状態を示す / 形容詞として「びしょびしょの」
- 原形動詞(to soak): 「浸す」「濡らす」などの意味の動詞
- 他の品詞例:
- 動詞 (to soak): “I’ll soak the clothes in water.”(服を水に浸しておきます)
- 形容詞 (soaked): “These clothes are soaked.”(この服はずぶ濡れです)
- 動詞 (to soak): “I’ll soak the clothes in water.”(服を水に浸しておきます)
CEFRレベル
- 目安: B1〜B2(中級〜中上級)
- B1: 中級=日常的な状況で使用可能
- B2: 中上級=ニュアンスを理解し、複雑な文章でも使える
- B1: 中級=日常的な状況で使用可能
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹 (soak): 「浸す」「濡らす」「(液体を)吸収させる」の意味を持つ動詞
- 接尾語 (-ed): 過去分詞や形容詞を作るときによく使われる形。動詞が形容詞化すると「〜された状態」を表します。
関連語や派生語
- soak (動詞): 「浸す」「濡らす」
- soaking (形容詞/副詞): 「びしょ濡れの / びしょ濡れになるほど」 (“It’s soaking wet outside.”)
- soak up (句動詞): 「(液体を)吸収する」「(雰囲気などを)満喫する」
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- be soaked to the skin
- (肌までずぶ濡れになる)
- (肌までずぶ濡れになる)
- get soaked in the rain
- (雨でずぶ濡れになる)
- (雨でずぶ濡れになる)
- completely soaked
- (完全にびしょびしょ)
- (完全にびしょびしょ)
- soaked with sweat
- (汗でびしょびしょ)
- (汗でびしょびしょ)
- soaked in water
- (水に浸された)
- (水に浸された)
- soaked clothes
- (濡れた服)
- (濡れた服)
- soaking wet
- (ずぶ濡れの)
- (ずぶ濡れの)
- soaked ground
- (水分を含んでぬかるんだ地面)
- (水分を含んでぬかるんだ地面)
- be soaked through
- (中まで完全に濡れる)
- (中まで完全に濡れる)
- soaked from head to toe
- (頭の先から足の先まで濡れている)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 「soak」は古英語の “socian” に由来し、「水などに浸す、液体を吸収する」という意味を持つ言葉でした。そこから派生して、過去分詞形 “soaked” は「ずぶ濡れの」という形容詞として使われるようになりました。
ニュアンスや注意点:
- “soaked” はカジュアルな会話でもよく使われ、フォーマルな文書でも客観的描写として使用可能です。
- イメージとしては「とにかく濡れている」状態を強調します。感情的というよりは、状態の程度を強く述べる単語です。
- “soaked” はカジュアルな会話でもよく使われ、フォーマルな文書でも客観的描写として使用可能です。
使用シーン:
- 日常会話: 「雨で濡れた」「シャワーを浴びて髪がずぶ濡れになった」など
- ビジネス文書: たいていはカジュアル寄りですが、商品の性質を説明する際に「既に液体を十分に含んでいる」状態を表すことも。
- フォーマル/カジュアル: 状態説明としてはあまり堅苦しくないので日常でもビジネスでも使えます。
- 日常会話: 「雨で濡れた」「シャワーを浴びて髪がずぶ濡れになった」など
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞 (過去分詞形): 主に状態を示す
- “I am soaked.” (私はずぶ濡れだ)
- “The floor is soaked with water.” (床は水でびしょびしょだ)
- “I am soaked.” (私はずぶ濡れだ)
- 動詞 (他動詞): “to soak something” 「〜を浸す」「〜を濡らす」
- “I need to soak the beans overnight.” (豆を一晩水に浸す必要がある)
- “I need to soak the beans overnight.” (豆を一晩水に浸す必要がある)
- よくあるイディオム:
- “soaked to the bone / soaked to the skin” (肌・骨までずぶ濡れになる)
- 文章・会話どちらでも比較的カジュアルに使います。
- “soaked to the bone / soaked to the skin” (肌・骨までずぶ濡れになる)
5. 実例と例文
(A) 日常会話での例文
- “I forgot my umbrella and got soaked on the way home.”
- (傘を忘れて帰り道でずぶ濡れになったよ。)
- (傘を忘れて帰り道でずぶ濡れになったよ。)
- “My socks are soaked because I stepped in a puddle.”
- (水たまりに踏み込んで靴下がびしょびしょだ。)
- (水たまりに踏み込んで靴下がびしょびしょだ。)
- “Your hair’s completely soaked! Did you just shower?”
- (髪の毛びしょびしょだね!今シャワー浴びてきたの?)
(B) ビジネスでの例文
- “Please ensure that the products are not soaked during transportation.”
- (輸送中に製品が濡れないように注意してください。)
- (輸送中に製品が濡れないように注意してください。)
- “Several documents got soaked in the rain when I was carrying them.”
- (書類を運んでいたら雨でずぶ濡れになってしまいました。)
- (書類を運んでいたら雨でずぶ濡れになってしまいました。)
- “The package arrived soaked, so we need to file a damage report.”
- (荷物がびしょ濡れの状態で届いたため、破損報告をしなければなりません。)
(C) 学術・専門的な文脈での例文
- “The samples must be soaked in the solution for 24 hours before testing.”
- (試験の前に、サンプルは24時間溶液に浸す必要があります。)
- (試験の前に、サンプルは24時間溶液に浸す必要があります。)
- “Excess water must be drained to avoid the soil becoming too soaked.”
- (土壌が過度に湿りすぎないように、余分な水は排水する必要があります。)
- (土壌が過度に湿りすぎないように、余分な水は排水する必要があります。)
- “Once the fabric is fully soaked, initiate the dyeing process.”
- (繊維が完全に浸されたら、染色工程を開始してください。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- drenched (ずぶ濡れの)
- “She was drenched in sweat after the workout.” (トレーニング後、彼女は汗でびしょびしょだった)
- 「soaked」よりも若干劇的、ドラマチックな印象が強い場合も。
- “She was drenched in sweat after the workout.” (トレーニング後、彼女は汗でびしょびしょだった)
- sopping (wet) (びしょびしょの)
- “Be careful, that towel is sopping wet.” (気をつけて、そのタオルはびしょ濡れだよ)
- カジュアルな表現。
- “Be careful, that towel is sopping wet.” (気をつけて、そのタオルはびしょ濡れだよ)
- saturated (飽和状態の、完全に染み込んだ)
- “The ground is saturated with water after the heavy rain.” (大雨の後、地面は水で完全に飽和している)
- 技術的・科学的に「飽和している」ニュアンスが強い。
- “The ground is saturated with water after the heavy rain.” (大雨の後、地面は水で完全に飽和している)
反意語 (Antonyms)
- dry (乾いた)
- もっとも一般的な「乾いている」の対義
- もっとも一般的な「乾いている」の対義
- arid (乾燥した, 不毛の)
- 地域や気候について「乾燥した土地」を表すややフォーマルな形容詞
7. 発音とアクセントの特徴
IPA:
- アメリカ英語: /soʊkt/
- イギリス英語: /səʊkt/
- アメリカ英語: /soʊkt/
強勢: “soaked” の1音節であるため、特別な強勢移動はありませんが、母音の発音に注意します。
よくある間違い: 語末の “-ed” の発音を /-id/ と発音してしまうと誤り。正しくは /soʊkt/ (米) /səʊkt/ (英) で、最後は -t の音に近い形。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “soak” の “a” を “o” として “sook” としてしまうなど。
- 同音異義語との混同: “soaked” と同音の英単語は基本的にないが、過去形/過去分詞であるため “soak” のとり違いに注意。
- TOEICや英検などの試験対策:
- 雨や天気を説明する文脈や、商品の状態説明などで出題されることがあります。
- 特に “get soaked” や “be soaked to the skin” といった慣用表現を押さえておくとリスニングや長文で役立ちます。
- 雨や天気を説明する文脈や、商品の状態説明などで出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “soaked” は「水浸しになってスプラッシュ状態」というイメージ。
- 「ソークト」(soaked) の「-ed」の部分が、服や物がぴったり貼りつくような「ベタっとした」状態を表していると思うと覚えやすいです。
- 日常シーンでしょっちゅう使われる表現なので、実際に「濡れて困った場面」をイメージして覚えましょう。
以上が形容詞 “soaked” の解説です。雨の日やシャワー後など、日常に密着した単語なので、覚えておくととても便利です。
意味のイメージ
意味(1)
ずぶぬれの,びしょぬれの
意味(2)
(…で)満ちた,いっぱいの《+with(in)+名》
意味(3)
《俗》酔っぱらった