respiration
1. 基本情報と概要
英単語: respiration
品詞: 名詞 (noun)
日本語の意味: 呼吸
英語の意味: The act or process of breathing.
「respiration」は「呼吸」のことを指す名詞で、医学や生物学など主に専門的な文脈でよく使われます。一般的な「息をすること(breathing)」よりもややフォーマルあるいは科学的なニュアンスを帯びています。
- 活用形: 名詞のため、直接的な活用形(動詞のような変化)はありません。
- 他の品詞になったとき:
- 動詞形としては
respire
(呼吸する) があります。(日常会話ではあまり使われず、学術的かつフォーマルな用語) - 形容詞形としては
respiratory
(呼吸の、呼吸に関する) があります。 (respiratory system
=呼吸器系 など)
- 動詞形としては
CEFRレベル: B2(中上級)
やや専門的で学術寄りの単語なので、日常会話レベルというよりは生物学や医学を学ぶ上でよく見かける単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- re- (再び、という意味をもつ接頭語ですが、この場合は「強調」または「後ろに息を吐くイメージ」で用いられていると考えられています)
- spir: ラテン語の “spirare” (息をする) に由来
- -ation: 名詞を作る接尾語(動作・状態を表す)
- re- (再び、という意味をもつ接頭語ですが、この場合は「強調」または「後ろに息を吐くイメージ」で用いられていると考えられています)
派生語・類縁語:
- inspiration (吸気、霊感)
- expiration (呼気、有効期限)
- aspiration (熱望、吸引)
- inspiration (吸気、霊感)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ 10個:
- cellular respiration(細胞呼吸)
- artificial respiration(人工呼吸)
- shallow respiration(浅い呼吸)
- respiration rate(呼吸数・呼吸の速さ)
- normal respiration(正常呼吸)
- labored respiration(努力呼吸/呼吸困難)
- internal respiration(内呼吸)
- external respiration(外呼吸)
- mouth-to-mouth respiration(口対口による人工呼吸)
- respiration process(呼吸過程)
- cellular respiration(細胞呼吸)
3. 語源とニュアンス
語源:
ラテン語の “respiratio” に由来し、さらにその元は “respiro” (re- + spiro) で「再び息をする」「息を吐く・吸う」という意味です。歴史的使われ方:
古くは医学用語として使われ、人体の生命維持機能を表す専門性の高い言葉として確立してきました。ニュアンスや使用時の注意点:
- 医学的・生物学的文脈で用いられることが多いです。
- 「行為としての呼吸」を指す「breathing」よりもフォーマルで学術的な響きがあります。
- 日常会話では
breathing
やtaking a breath
が使われることが多く、respiration
はやや硬い印象です。
- 医学的・生物学的文脈で用いられることが多いです。
口語/文章・カジュアル/フォーマル:
- 口語: あまり使われない(専門職や医療現場では別)
- 文章: 医学系や科学系の文書で多用される
- フォーマル: 主に研究論文や専門書で用いられる
- 口語: あまり使われない(専門職や医療現場では別)
4. 文法的な特徴と構文
名詞(不可算が基本)
「呼吸」という概念全般を指すので、多くの場合は不可算扱いです。ただし医学論文などで「respirations」という形で「呼吸回数・個々の呼吸」を数えるような文脈で扱われることもあります。一般的な構文:
Respiration is essential for all living organisms.
The process of respiration involves gas exchange.
イディオム的表現:
特定のイディオムは少ないですが、artificial respiration
(人工呼吸)など特定の組み合わせがよく使われます。
5. 実例と例文
(A) 日常会話での例文
Her breathing sounded heavy, so I wondered if she needed help with her respiration.
(彼女の呼吸が荒く聞こえたので、呼吸がつらいのかと心配しました。)I learned about the importance of respiration in my first aid class.
(応急処置のクラスで呼吸の大切さを学びました。)Proper respiration techniques can help you relax.
(正しい呼吸法はリラックスに役立ちます。)
(B) ビジネスでの例文
Our company developed a device to monitor respiration in patients overnight.
(当社は夜間に患者の呼吸をモニターする装置を開発しました。)We are collaborating with a medical team to improve clinical solutions for respiration issues.
(当社は呼吸に関する問題の臨床的な解決策を改善するために、医療チームと協力しています。)The new policy covers respiratory care and ensures better employee health.
(新しい規定では呼吸ケアが含まれ、従業員の健康がより確保されます。)
(C) 学術的な文脈での例文
Cellular respiration involves both aerobic and anaerobic processes.
(細胞呼吸には好気的過程と嫌気的過程の両方が含まれます。)The study aimed to measure respiration rates under various environmental conditions.
(その研究では、さまざまな環境条件下での呼吸数を測定することを目的としていました。)Respiration efficiency varies significantly among different species.
(呼吸効率は種によって大きく異なります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- breathing(呼吸)
- より一般的・日常的。フォーマルさは低い。
- ventilation(換気、空気の流れを通すこと)
- 医療現場では「肺換気」という意味合いでも使われるが、機械的に空気を送るニュアンスが強い。
- breathing(呼吸)
反意語 (関連語として):
- apnea(無呼吸)
- 呼吸が止まった状態を指す医学用語。
- apnea(無呼吸)
例:
While breathing refers to the simple act of inhaling and exhaling air, respiration encompasses the entire metabolic process for gas exchange in organisms.
(「breathing」は空気を吸ったり吐いたりする単純な行為を指すのに対し、「respiration」は生物がガス交換を行う一連の代謝過程全体を含みます。)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˌrɛspɪˈreɪʃən/ (アメリカ英語), /ˌres.pɪˈreɪ.ʃən/ (イギリス英語)
- アクセント: 第3音節の「re」に強勢が置かれています(re-SPIR-a-tion)。
- よくある発音の間違い:
- 「re」部分を強く読まずに前半を強く読んでしまうケース
- /ɪ/ と /aɪ/ の混同
- 「re」部分を強く読まずに前半を強く読んでしまうケース
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: respir*ation の **a* を抜かしたり、
resperation
のように綴ってしまう間違い。 - 同音異義語との混同: とくに同音異義語はありませんが、
inspiration
など「-piration」系の単語と混同しないように。 - TOEIC・英検などの試験対策:
- 生物学や医学関連の文章で登場する可能性があります。
- 「cellular respiration」など科学系の読解パッセージで要チェックです。
- 生物学や医学関連の文章で登場する可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “re- + spirare”: 「息を再びする」とイメージすると覚えやすい。
- 呼吸の際に「あ、スピレ(spirare)」と声に出してみると、「息をする」という語源を思い出しやすいでしょう。
- 「breathing」としっかり区別したい場合は、「科学の文脈」と「日常会話」のイメージで区別すると頭に入りやすいです。
以上が respiration の詳細です。専門的な文脈での使用頻度が高い名詞ですので、医学・生物学の文献を読むときや英語のテストで科学系の文章に触れる際に、ぜひ注意してみてください。
〈U〉呼吸すること(breathing)〈C〉一呼吸,一息
〈U〉(生物の)呼吸作用